和合病院-フタバ産業 観戦記(2023年国体軟式野球愛知県大会決勝戦)

5月25日に熱田愛知時計120スタジアムで行われた国体軟式野球愛知県大会の決勝戦、和合病院-フタバ産業の観戦記です。
前年の国体の愛知県代表だった和合病院と天皇杯で全国制覇をしたフタバ産業、現在の愛知県のトップチーム同士の決勝戦はやはり好ゲームとなりました。

和合病院
011010000|3 H6 E0
002000000|2 H5 E0
フタバ産業

和合病院
水野(14)-山田
フタバ産業
二村(20)、水谷(16)-小見山

投手成績
和合病院
水野駿也 9回 101球 被安打5 四球0 三振5 失点2

フタバ産業
二村勘太(関西国際大) 5回 62球 被安打5 死球1 三振0 失点3

水谷翼 4回 49球 被安打1 四球1 三振3 失点0

(出場選手)
和合病院
5青木(1) 8森川(2) 2山田(10) 7前田(13) 3池田(5) D市川(22) 9丸山(4) 6柘植(7) 4上地(9)
フタバ産業
8戸松(9) 6山下(6) 4豊田(10) D尾西(24) 7早田(5) 9渡邉(8) 5服部(1) 2小見山(39) 3白井(3)

(試合経過)
2回表、2死3塁から7番丸山がタイムリー。和合病院が先制。1-0
3回表、1死3塁から2番森川の3ゴロの間に1点。2-0
3回裏、1死2,3塁から1番戸松が叩いて内野安打タイムリー。1死1,3塁から2番山下の2ゴロゲッツー崩れの間に1点で同点。2-2
5回表、2死3塁から1番青木がタイムリー3ベース。和合病院が勝ち越し。3-2
6回表、ピッチャー交代、水谷。
和合病院がそのまま逃げ切って国体軟式野球愛知県大会の優勝を決めました。

総評

全国トップレベル同士の一戦。決勝戦にふさわしいレベルの高い試合でした。
和合病院は点を取るべきところ、そして守り、きっちりと点を取っていくんですよね。2回表は先頭バッター死球からの2死3塁、5回も1死からの2ベースに進塁打で2死3塁。ここでタイムリーが出る。3回表は叩きを決める。チャンスは実質この3回だったんですけど、それを点にしてしまう強さがあります。
そして守りでは3回裏、1点リードの1死1,3塁で前進守備、2番山下選手の当たりは2ゴロで、3塁ランナーをホームでアウトに出来ないタイミングだったところ、2塁経由のゲッツーを狙って1塁は間に合わずセーフで同点にはなったものの、2死1塁の形にしたこと。これが地味に大きいんですよね。2死2塁だったら、一気に逆転もあり、ピッチャーにもプレッシャーがかかるわけで。こういうプレーに無駄の無さが和合病院の強さなんでしょうね。
結局フタバ産業もチャンスは3度。3回裏に2点を取ったものの、その後は4回裏の2死3塁、7回裏の2死2塁が活かせず。
これで1点差で和合病院が勝ったという試合でした。
水野投手は前の試合でも2イニング投げて、この日は11イニング投げたことに。これでしり上がりに抑えるのですから恐れ入ります。140kmを超える球を投げますし、まだまだ元気ですね。
フタバ産業は2番手の水谷投手がMAX142kmをマーク。4回を無失点に抑えました。こういう経験を自信にしていってほしいですね。

和合病院はこれで国体予選連覇を達成。
8月に行われる東海大会に進出となりました。今年は4チーム中、3チーム出れるとか。しっかりと全国切符を掴んできてほしいですね。

ピックアップ選手

和合病院 水野 駿也 投手(愛産大工-東海学園大 10年目)

前の試合で2イニング投げていましたが、この試合でも先発して完投。ベテランと言っていい年齢ですが、それを感じさせないピッチングでした。MAX140kmで少し動くボールを上手く使っていました。リードしてからのピッチングが1安打しか許さない内容。素晴らしかったです。

和合病院 青木 颯 内野手(柏木学園-鶴見大-群馬DP-神奈川FD 28歳)

1番サードで出場。5回に貴重な勝ち越しタイムリー3ベースを放ちました。前にいたセンターを見事に破りました。

和合病院 丸山 雅司 外野手(京都両洋-京都先端科学大 3年目)

7番ライトで出場。2回に先制タイムリー。和合病院に流れを呼び込みました。

フタバ産業 水谷 翼 投手(津田学園-中京大 2年目)

6回からマウンドに上がり、3イニングをパーフェクト。9回に四球からヒットの当たりがランナーに当たるラッキーもありましたが、しっかりと抑えきったのは今後に自信になりそうですね。MAX142kmをマークしていました。

フタバ産業 小見山 陽平 捕手(帝京可児-ルネス紅葉スポーツ柔整専門-BC群馬-BC滋賀-石川MS 27歳)

8番捕手で出場。3回に無死1塁からバント失敗の後、しぶとくヒット。ベンチに向かって吠えてアピール。加入したばかりの選手ですがムードメーカーになっている感じですね。7回に2死2塁からのピッチャーライナー。抜けていたら分からなかったですね。

フタバ産業 戸松 瑞樹 外野手(至学館-至学館大 4年目)

1番センターで出場。3回には1死2,3塁から叩きを上手く決めて、足でヒットに。こういうしぶとさを見せていきたいですね。

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