ホンダ鈴鹿-王子 観戦記(2023年東海地区都市対抗2次予選)

5月26日に岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで行われた第1試合、ホンダ鈴鹿-王子の観戦記です。
勝つと第1代表ベスト4。大事な試合ということで、お互いに初戦に投げたエースをここに突っ込んできました。

ホンダ鈴鹿
001100000|2 H8 E0
100001001|3 H7 E0
王子

ホンダ鈴鹿
森田(21)、竹内(11)、井村(17)-長
王子
高島(15)、宮崎(21)-細川

投手成績
ホンダ鈴鹿
森田駿哉 7回2/3 119球 被安打5 四球2 三振4 失点2
竹内諒(松阪-早稲田大 7年目) 1/3 3球 被安打0 四球0 三振0 失点0

井村勇介(高蔵寺-至学館大 5年目) 2/3 13球 被安打2 四球0 三振0 失点1

王子
高島泰都 7回 106球 被安打6 四死球2 三振3 失点2
宮崎隼輔 2回 32球 被安打2 四球1 三振0 失点0

(出場選手)
ホンダ鈴鹿
9長野(1) 8栗原(29) 5貞光(5)→4→5 7松本(4)→7岡野(26) 2長(27) D畔上(10) 3藤江(6)→H阿部(0)→5→H西林(31)→3 6中川(1) 4鈴木(2)→3→4
王子
4山口(4) D横川(7) 5平野(10) 7吉岡(6) 3宝島(2) 9亀山(1) 8大杉(3) 2細川(22) 6前田(5)

(試合経過)
1回裏、2死2塁から4番吉岡のタイムリー。王子が先制。1-0
3回表、2死3塁から2番栗原がタイムリー。1-1の同点に。
4回表、先頭の4番松本がホームラン。ホンダ鈴鹿が勝ち越し。2-1
5回表、1死1,3塁から2番栗原のところでセーフティスクイズを仕掛けるも正面で3塁ランナーが動けず、結果犠打に。2死2,3塁とするも3番貞光が中直に倒れ0点。
6回裏、1死から2番横川が同点ソロホームラン。2-2に。
8回表、ピッチャー交代、宮崎。
8回裏、2死1,2塁でピッチャー交代、竹内。
9回表、ピッチャー交代、井村。2死2塁から8番細川のタイムリー2ベース。王子がサヨナラ勝ちをおさめました。

総評

ホンダ鈴鹿の森田投手、王子の高島投手。両投手が素晴らしいピッチングを披露。大事な試合にふさわしい、エース同士の投げ合いでした。森田投手が中4日、高島投手が中3日。間隔は詰まっているので心配しましたが、高島投手は前回以上の内容。緊張感のある試合に。
先手は王子。初回に4番の吉岡選手がショートをしぶとくハーフライナーで超えるタイムリーで先制。
ホンダ鈴鹿もそこから打席で粘ってプレッシャーをかけて、3回に2番栗原選手のタイムリーで追いつく。そして4回に松本選手が文句なしのホームランで逆転。ただ、そこから高島投手もランナーは出しながら粘りを見せて抑えていくと、今度は6回裏に2回以降はパーフェクトだった森田投手からホームランを放ち同点。一進一退の好ゲームとなります。
8回から王子はピッチャーを宮崎投手にスイッチ。ランナーを出しながらなんとか抑えると、8回裏に2死1,2塁となってホンダ鈴鹿も継投に。竹内投手がこのピンチは抑えて9回の攻防へ。
9回表に2死2塁から2番栗原選手のセンターライナーはヒット性の当たりでしたが、外野が前進していたのが幸いして打球に追いつきファインプレー。これで王子がしのぐと、9回裏、1死1塁から送ってチャンスを作り、8番の細川選手が前進していた外野手を超えるサヨナラタイムリーで決着を付けました。
両チームともレベルの高い、2次予選らしい緊迫した試合で素晴らしかったです。
最後は運も勝敗を分けたポイント。王子は若い投手に賭け、バックがそれを支えた。いい試合でした。
ホンダ鈴鹿もやはり力があるな、と感じる戦いでした。井村投手が最後打たれましたがボールは悪くなかったですし、切り替えて次の戦いに臨んでほしいですね。

ピックアップ選手

ホンダ鈴鹿 森田 駿哉 投手(富山商-法政大 5年目)

140km後半のまっすぐが来ていて、初回に1点を失ったものの、2回から5回までは三者凡退。状態はかなり良かったと思います。6回の一発は3-1とバッティングカウントだったので、甘くいったかもですが・・・。打った横川選手が素晴らしかったかな、と。8回途中まで2失点。エースとしてしっかりと仕事を果たしました。以前は間隔が詰まると投球が落ちる印象でしたが、この日は関係ない感じで安定感が増しましたね。

ホンダ鈴鹿 松本 桃太郎 外野手(北海-仙台大 7年目)

4番レフトで出場。4回には一旦勝ち越しとなるホームランを放ちました。

ホンダ鈴鹿 栗原 健 外野手(常葉菊川-亜細亜大 3年目)

2番センターで出場。3回に同点タイムリー。盗塁を決める等躍動しました。9回は勝ち越しになりそうなライナーを放つも好捕されてヒーローになりそこねた形。状態は良さそうです。

王子 細川 勝平 捕手(愛知商-中部大 8年目)

9回2死2塁からサヨナラタイムリー2ベース。外野はかなり前にいたので、外野を越さないとサヨナラにならないかな、と思っていたら、その通りの打撃を見せました。リードでも若い2人の投手を上手く引っ張りました。

王子 高島 泰都 投手(滝川西-明治大準硬式 2年目)

MAX148kmでボールは走っていました。3回、4回に失点しましたが、そこからランナーを出しながらも粘れるのが真骨頂。7回100球超えて交代となりましたが、試合をしっかりと作りました。勝てる投手として評価されてほしいです。

王子 横川 駿 内野手(神港学園-立命館大 8年目)

2番DHで出場。6回に見事な同点アーチを放ちました。森田投手が状態が良かっただけに、連打が難しい中で一発で仕留めた打撃はお見事。初回には無死1塁で進塁打を放つ等、攻撃的2番が機能しましたね。

王子 宮崎 隼輔 投手(東海大仰星-関西大 1年目)

8回からリリーフでマウンドに上がり、ランナーを許しながらも0でしのぎました。140km超えるまっすぐがありましたし、左で今後も期待したいですね。

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