トヨタ自動車-西濃運輸 観戦記(2022年都市対抗東海地区2次予選)

5月25日に岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで行われた第2試合、トヨタ自動車-西濃運輸の観戦記です。
第1代表トーナメントベスト4をかけた一戦。トヨタ自動車の2年目、吉野投手のピッチングに注目が集まりました。

トヨタ自動車
002100000|3 H9 E0
000001000|1 H5 E1
西濃運輸

トヨタ自動車
吉野(17)、渕上(15)、嘉陽(20)-高祖
西濃運輸
鈴木(17)、林(14)、堀田(18)、摺石(21)-城野

投手成績
トヨタ自動車
吉野光樹 6回 88球 被安打3 四球1 三振6 失点1 MAX150km
渕上佳輝(堀越-星槎道都大 3年目) 2回 23球 被安打2 四球0 三振2 失点0 MAX144km

嘉陽宋一郎(松山聖陵-亜細亜大 5年目) 1回 10球 被安打0 四球0 三振1 失点0 MAX147km

西濃運輸
鈴木彩隼(浜北西-静岡産業大 4年目) 3回 48球 被安打5 四球2 三振3 失点2 MAX142km

林優樹(近江 3年目) 2回 46球 被安打3 四球1 三振3 失点1 MAX146km

堀田晃 3回 45球 被安打0 四球2 三振1 失点0 MAX137km
摺石達哉(福井工大福井-奈良学園大 1年目) 1回 17球 被安打1 四球1 三振0 失点0 MAX141km

(出場選手)
トヨタ自動車
7徳本(29) 5北村(4) 9多木(6) D今井(25) 3樺澤(9) 4佐藤(6) 2高祖(22) 8坂巻(24) 6和田(8)
西濃運輸
8丹下(23) 5大山(0) 9谷(25) 7原田(31) D浦岡(22) 2城野(2) 6北野(6) 4中村(5) 3岩城(7)→3福山(8)

(試合経過)
3回表、2死1,3塁から4番今井のタイムリー内野安打。5番樺澤のタイムリー。トヨタ自動車が2点を先制。
4回表、2死2塁から9番和田のタイムリー。3-0
6回裏、1死2,3塁から3番谷の2ゴロの間に1点。3-1
7回裏、5番浦岡、6番城野の連打で無死1,3塁。7番北野のセーフティスクイズが失敗でホームアウトに。8番中村のバントも3塁封殺となり、結局このチャンスをつぶす。
トヨタ自動車が勝ちました。

総評

トヨタ自動車の吉野投手が素晴らしいピッチング。初回にMAX150㎞をマークすると、その後も140㎞中盤から後半をコンスタントにマーク。唯一2回にピンチがありましたが、5回までは安定した投球でした。ドラフト候補で名前が挙がっていましたが、スカウトにもいいアピールになったのではないでしょうか。
6回は連打から1点を失いましたが、1点でしっかりとしのいだところも評価できますね。栗林投手と吉見コーチを合わせたような投球フォーム。あとはトヨタ自動車を都市対抗本戦に導いてアピールにしていきたいところです。
トヨタ自動車はルーキーの今井選手を4番に据えてきました。3回はいい当たりではなかったものの何とか食らいついてタイムリー内野安打に。残りの4打席は凡退でしたが、どこまで4番として結果を出せるようになっていくか、今後も注目です。
多木選手、樺澤選手が3,5番でカバーをするという形のクリーンアップ。どこまで機能していくか注目。そして9番ショート和田選手の華麗な守り、貴重な追加点となる打撃。いぶし銀の活躍が光りましたね。
西濃運輸はエースの船迫投手ではなく、鈴木投手が先発。3回に2点を失うと、4回からは林投手を投入。流れを変えようとしましたが、ここでも1点を失い試合の流れを作れませんでした。それでも林投手はMAX更新の146㎞をマーク。今後のきっかけにしたいところ。
そして堀田投手が6回からマウンドに。MAX137㎞とかつては150㎞を投げていた投手と思うと寂しい球速でしたが、何とか踏ん張って無失点で流れを作ると、味方が6回に1点。7回にも無死1,3塁とチャンスを作り、同点逆転の流れとなりましたが・・・。
ここでセーフティスクイズが失敗。これはちょっと残念な作戦の選択でした。セーフティスクイズって守備のいいチームにはなかなか決まらない作戦だと思うんですよね。本来のスクイズはもちろんリスクがありますが・・・。リスクをベンチが背負わないとこういう大事な試合で点は取れないと個人的には考えます。
結局ここから流れは来ずに西濃運輸は敗戦。投手は3点でしのいだので、打線で何とかしたかったですね。

ピックアップ選手

トヨタ自動車 吉野 光樹 投手(九州学院-上部大 2年目)

初回にMAX150㎞をマーク。以前見た時よりは球威が上がってきて、凄みも出てきた印象です。
ストライク先行できるので、球数も抑えられますし、レベルの高い投手だと改めて実感しました。あとは完投してチームを勝たせる投球ができれば文句なしですね。

トヨタ自動車 和田 佳大 内野手(鹿児島情報-中京大 3年目)

9番ショートで出場。3回は先頭打者でヒットしホームへ帰ってくる。4回には貴重なタイムリーを放つ。マルチでチームに貢献。守備もさすがのプレーを見せ、やはりレベルの高さを披露してくれました。

トヨタ自動車 樺澤 健 内野手(前橋商-東農大 11年目)

5番1塁で出場。3回には貴重なタイムリーを放つ。1安打2四球と5番の役目を果たしていました。若い4番を助ける存在になりそうですね。

西濃運輸 堀田 晃 投手(松山商-大阪学院大 6年目)

6回からマウンドへ。MAX137㎞。ほとんど130㎞半ば、と以前の球威を思うと厳しいスピードでしたが、それでも何とか気合いで攻めて、3回を無失点に。味方を鼓舞しました。

西濃運輸 城野 達哉 捕手(武生商-中部大 1年目)

6番捕手で出場。2安打と打撃でも魅せましたが、守備でも盗塁阻止や3回に2点目のタイムリーの直後に2塁送球してアウトにして投手を救う等、堂々としたプレーでチームを引っ張りました。

西濃運輸 浦岡 真也 捕手(東洋大姫路-東洋大 4年目)

5番DHで出場。1安打1四球と出塁。対応力の光る打者ですね。

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