王子-ジェイプロジェクト 観戦記(2021年都市対抗野球東海地区2次予選)
9月15日に岡崎球場で行われた第2試合、王子-ジェイプロジェクトの観戦記です。
今大会初の企業チーム同士の一戦。やはり接戦となりました。
王子
010000000|1 H7 E1
000000101|2 H5 E0
ジェイプロジェクト
王子
近藤(19)、中野(11)-細川
ジェイプロジェクト
古屋(18)、塩本(19)、木村(55)-増田
投手成績
王子
近藤均 7回 111球 被安打4 四球0 三振8 失点1
中野貴仁(大分商-神奈川大)1回2/3 14球 被安打1 四球0 三振0 失点1
ジェイプロジェクト
古屋悠翔(静岡商)3回 49球 被安打4 四球1 三振2 失点1
塩本周平 4回 42球 被安打2 四球0 三振0 失点0
木村亮太 2回 28球 被安打1 四球0 三振1 失点0
(出場選手)
王子
3吉岡(6) 6前田(5) 4伊礼(10) 7神鳥(25)→H西山(0)→8西村(9) 9亀山(1) 5横川(7) D宝島(2) 8大杉(3)→7 2細川(22)
ジェイプロジェクト
5秦(8)→R今井(10)→5 2増田(39) 4片岡(2) D松本(57) 3今津(1) 8橋本(23)→7 6田中(5) 9林田(29) 7望月(31)→H丹羽(28)→8
(試合経過)
2回表、1死2,3塁から7番宝島のタイムリー。この時2塁ランナーがホームを突くもこちらはタッチアウト。王子は1点を先制。
7回裏、先頭の4番松本が同点ソロホームラン。1-1の同点に。
9回裏、2死から4番の松本が2打席連続となるホームランを放ち、ジェイプロジェクトが劇的なサヨナラ勝ち。
総評
ジェイプロジェクトは2回に先制を許すも、何とか粘り強く守って、追加点を許さず。
4回から、早くも継投に入って、2番手の塩本投手が好投。徐々に流れを押し戻すと、7回に4番の一発が出て同点に。
そして9回に松本選手がまさかの2打席連続アーチを叩きこみ、サヨナラ勝ち。劇的な試合になりました。
ただ、そこまでの戦いがジェイプロジェクトは食らいついて接戦に持ち込んで1チャンスでひっくり返す。去年も良く見た戦いで多分プラン通りだったと思われます。
それを演出した辻本監督のベンチワークも見事でしたし、それに応えた選手たちも見事でした。
王子は近藤投手は本来のピッチングで、7回はちょうど100球を超えたところでの被ホームラン。交代も想定内だったと思われます。
やはり、2回、3回(1死1,2塁)にチャンスがあって追加点を奪えなかったこと。これがボディブローのように効いてきました。
中野投手はボールそのものは悪くなかったので、これを引きづらないようにしたいところ。
やはり打線の奮起が必要になってきますね。
ピックアップ選手
※年齢は2021年末の満年齢
王子 近藤 均 投手(福知山成美-関西大 31歳)
MAXは139kmだったのですが、ボールそのものは力があり、動くボールで上手く打ち取っていました。
ただ、ジェイプロの粘りもあって、球数が若干多くなり、一発で仕留められた。これは仕方ないかな。
王子 宝島 史貴 内野手(東邦-愛知学院大 26歳)
先制タイムリーを含む2安打。やはり勝負強さが光ります。もっと上位を打ってもいい打者だといつも思うのですが、下位に置かれることが多いんですよね。
王子 吉岡 郁哉 内野手(智辯学園-法政大 25歳)
中軸も打てるバッターですが、1番1塁でスタメン。2安打を放ちました。積極的な打撃でチームを引っ張りたい。
ジェイプロジェクト 松本 綾太 捕手(前橋育英 23歳)
2打席連続ホームランは圧巻でした。捕手ですが打撃を活かしてのDHでの出場。見事に期待に応えました。この後も楽しみ。
ジェイプロジェクト 塩本 周平 投手(滝川第二-東北福祉大 23歳)
アンダーに近いサイドハンド。130kmと球威もあり、時々下からも投げるフォームも混ぜて王子打線を翻弄。ジェイプロジェクトに流れを呼び込みました。
ジェイプロジェクト 木村 亮太 投手(流経大柏-流経大 25歳)
同点に追いついたところでマウンドへ。塩本投手とは全く異なる左のサイドハンドという特徴を活かして2回を1安打無失点。サヨナラ勝ちに繋げました。
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