愛知学院大-中部大 1回戦 観戦記(2021年春季愛知大学リーグ)
5月8日にパロマ瑞穂球場で行われた愛知学院大-中部大の1回戦の観戦記です。
名城大が王手をかけていて、唯一、優勝の可能性を残している愛知学院大。1敗も出来ない状況の中、エース佐藤投手が先発。それに対し中部大は享栄高校、佐藤投手と同学年だった早矢仕投手を立ててきました。
愛院大
000000100|1 H5 E0
00000210X|3 H9 E0
中部大
愛院大
佐藤-三島有
中部大
早矢仕-城野
投手成績
愛院大
佐藤 8回 126球 被安打9 四死球2 三振1失点3
中部大
早矢仕 9回 129球 被安打5 四死球2 三振3 失点1
(出場選手)
愛院大
D横関 9小田 3坂上 7河村真 4佐々木 2三島有→H村北 8藤代→H瀧野→8松野 6鈴木 5恒川
中部大
3寺島 5大西 8佐藤 D杉本 9濱 2城野 7平野 4藤澤 6佐野
(試合経過)
6回裏、2死2塁から5番濱が変化球を上手く合わせてタイムリー。6番城野がタイムリー2ベース。中部大が2点先制。
7回表、1死3塁から8番鈴木がタイムリー。2-1
7回裏、1死3塁から1番寺島が1塁線を破る2ベース。3-1
中部大が勝ちました。
この結果、名城大の4季ぶり11回目の優勝が決定。
総評
序盤は愛院大佐藤投手、中部大早矢仕投手の投げ合い。お互いにランナーはそれなりに出すも踏ん張る投球で5回を終わって0-0。
6回表、早矢仕投手が三者凡退に打ち取ると、6回裏に記録はヒットもミスっぽい出塁から2死2塁となり、5番濱選手がタイムリー。2-2とまだボールに余裕があったところで変化球勝負。上手く対応した濱選手が見事でしたが、ちょっともったいなさも感じる投球になりました。そこから追撃の城野選手のタイムリー2ベースでかなり優位に立ちました。
佐藤投手も先制を許してやや気落ちしたところも見えたのですが、7回に追加点を奪われたあと、尚もピンチを踏ん張って味方の反撃を待ちましたが・・・。
愛院大としては4回表に2死満塁。5回表に1死1,2塁のチャンスで先制出来なかったことが響きました。
何にしても、リリーフが中心だった早矢仕投手が完投勝利。これは佐藤投手に対する意地だったと思いますよね。こういう起用をしたベンチワークも見事でした。
ピックアップ選手
愛院大 佐藤 良明 投手(享栄 4年)
この日はボールが走っていて、140km半ばも記録していたとのこと。中部大打線はミート率が高く、なかなか三振は取れないのですが、粘られて徐々に神経を削られていった印象。
投球内容は良かったと思います。エースで主将の意地は見せてくれました。
愛院大 瀧野 真仁 外野手(岐阜中京 1年)
7回に代打で登場し3ベース右中間を破る3ベースヒット。身長もある大型選手で、この先が楽しみになる選手ですね。
愛院大 鈴木 健太 内野手(東邦 3年)
8番ショートで出場。7回に1点差に迫るタイムリーを放つ。
中部大 早矢仕 飛希 投手(享栄 4年)
今季先発では初登板。リーグ戦で初先発だったようです。享栄で同期だった佐藤投手との投げ合いで意地を見せる完投勝利。要所でゲッツーに取るなど、ゴロアウトを多く取る好投が光りました。
中部大 濱 英登 外野手(豊川 3年)
1番に入ることが多かった今季ですが、5番で出場。貴重な先制点を含む2安打1死球と好調を証明する活躍でした。
中部大 城野 達哉 捕手(武生商 4年)
初回に盗塁阻止で早矢仕投手のリズムを作り、6回裏には先制直後の佐藤投手を捉えてタイムリー2ベースでグッと勝利を引き寄せました。さすが正捕手という活躍。