JR東海-トヨタ自動車 観戦記(2021年都市対抗野球東海地区2次予選)

9月16日に岡崎球場で行われた第1試合、JR東海-トヨタ自動車の観戦記です。
企業チーム同士がぶつかる1回戦の注目カード。やはり接戦となりました。

JR東海
0100010000|2 H7 E1
1000001001|3 H8 E0
トヨタ自動車
(延長10回)

JR東海
戸田(11)、喜久川(21)、古田(13)-牛場
トヨタ自動車
渕上(15)、長谷部(14)、嘉陽(20)-高祖

投手成績
JR東海
戸田公星(日田林工-JR北海道) 7回2/3 131球 被安打7 四球5 三振0 失点2
喜久川大輔(沖縄尚学-関東学院大) 1回1/3 30球 被安打1 四球1 三振1 失点1(自責点0)

古田尚平(名古屋-中京大) 0/3 3球 被安打0 四球0 三振0 失点0

トヨタ自動車
渕上佳輝(堀越-星槎道都大) 6回 98球 被安打6 四球2 三振4 失点2

長谷部銀次(中京大中京-慶応義塾大) 1回 17球 被安打0 四球0 三振2 失点0
嘉陽宗一郎(松山聖陵-亜細亜大) 3回 32球 被安打1 四球0 三振2 失点0

(出場選手)
JR東海
4竹村(1) 7武上(26)→9 5布施(2) 6平野(3) 3中田(24) D秋田(28) 8吉田隼(9) 9藤井(31)→7堀尾(25) 2牛場(33)
トヨタ自動車
9徳本(29) 4佐藤(6)→4河原(5) 7逢澤(2) 8中村(10) D高橋(26)→H樺澤(9) 5北村(4) 2高祖(22) 3小河(23) 6和田(8)

(試合経過)
1回裏、1死満塁からボールを弾いたキャッチャーが見失ってその間にランナーが生還。トヨタ自動車が先制。1-0
2回表、先頭の4番平野がライトへ同点ホームラン。1-1
6回表、2死2塁から5番中田がタイムリー2ベース。JR東海が逆転。2-1
7回裏、1死2塁から3番逢澤がタイムリー。2-2
10回裏、先頭の逢澤が2ベース。ここでピッチャー交代、古田。4番中村のバントはピッチャー横の当たりで、3塁間に合うタイミングでしたが、送球が逸れてランナーが一気にホームイン。
トヨタがサヨナラ勝ちをおさめました。

総評

トヨタ自動車は勝ったものの、決して褒められた内容ではなかった。最後のプレーもバント自体は失敗でしたし。
それまでも同点に追いついて尚も、というところで牽制死にあったり、初回にも押せ押せで1点しか奪えなかったり。ただ、これが初戦の固さ、というものかもしれません。
若い選手が多いだけに、この勝ちをきっかけに勢いに乗りたいところですね。
渕上投手は立ち上がりから決していいとは言えない内容でしたが、3回の自ら招いたピンチを防いでからはボールが良くなり、立ち直った。
そしてリリーフの長谷部投手が素晴らしいピッチングで流れを作り、嘉陽投手がしっかりと抑えて反撃を待つ体勢を作った。これが勝因でしょうね。リリーフで十分立て直せるというのを作れたのは大きい。
JR東海は打線は好調を維持しているものの、やはり相手投手がいいとなかなか簡単には打てない。
そんな中でも一旦は逆転したのですが・・・。
戸田投手は立ち上がりからあまり良くなく、それでも何とか抑えている、という状況でしたが、結果同点にされて、8回2死まで引っ張った。結果論ですが、7回から代えていれば・・・。それでも抑えれたかどうかは分かりませんが、もったいなかった。喜久川投手も素晴らしい球を投げていましたし。
3番に抜擢した布施内野手もヒットが出て1点につながった。打線の状態は悪くないと思いますし、切り替えたいですね。
最後、古田投手をマウンドに上げたのも驚きましたが、これはこういうポジションで使うよ、という意思。結果はエラーというものでしたが、切り替えて今後の試合に臨んでほしいですね。

ピックアップ選手

※年齢は2021年末の満年齢

JR東海 中田 亮二 内野手(明徳義塾-亜細亜大-中日ドラゴンズ 34歳)

タイムリーもお見事でしたが、最初のヒットもまっすぐに遅れている空振りが続いた後にしっかりと対応してレフトへヒット。まだまだ健在ですし相手からは怖いバッター。

JR東海 平野 英丸 内野手(静岡-駒澤大 23歳)

2年目で4番に抜擢。期待に応える2回に同点ホームラン。ショートの守備もきっちりこなしますし、もっと評価されていい選手。

JR東海 戸田 公星 投手(日田林工-JR北海道 33歳)

2死から毎回のようにピンチを作る苦しい投球。それでも失点は最小で防ぐのはさすが。替え時の判断をベンチはきっちりと見極めたいですね。

トヨタ自動車 逢澤 峻介 外野手(関西-明治大 25歳)

7回には貴重な同点タイムリー。10回にはサヨナラのホームを踏むことになる先頭での2ベース。やはり打ってなんぼの選手。どんどん打たせたいですね。

トヨタ自動車 長谷部 銀次 投手(中京大中京-慶応義塾大 23歳)

MAX148kmをマーク。ものすごく声を出しながらの投球が目立ちました。是非、ヤマハの大野投手のように色々なバリエーションを^^。
左で角度もあるし、来年は間違いなくドラフト候補に。いい場面で結果を残していきたいですね。楽しみです。

トヨタ自動車 嘉陽 宗一郎 投手(松山聖陵-亜細亜大 26歳)

8回から3回を1安打。それも内野安打だけでした。こういう投手がリリーフで投げられるのはトヨタの強みですよね。力のある球で押していきたい。

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