三菱自動車岡崎-ホンダ鈴鹿 観戦記(2021年日本選手権東海地区予選)

6月2日に岡崎球場で行われた第1試合、三菱自動車岡崎-ホンダ鈴鹿の観戦記です。
第3トーナメントの1回戦で負けたら終わりのサバイバル戦。どちらも打順も変更して臨みました。

三菱自動車岡崎
000002010|3 H10 E0
000100000|1 H8 E0
ホンダ鈴鹿

三菱自動車岡崎
秋山、富田、北畑、神原-西川
ホンダ鈴鹿
森田、福島、八木、松本竜-長、岡澤

投手成績
三菱自動車岡崎
秋山 4回 59球 被安打5 四球1 三振0 失点1
富田 3回 42球 被安打2 四球0 三振3 失点0
北畑 1回 14球 被安打1 四球0 三振1 失点0
神原 1回 19球 被安打0 四死球2 三振2 失点0

ホンダ鈴鹿
森田 5回2/3 87球 被安打6 死球1 三振2 失点2
福島 1/3 6球 被安打0 四球1 三振0 失点0
八木 2回 35球 被安打3 四球0 三振2 失点1
松本竜 1回 23球 被安打1 四球1 三振1 失点0

(出場選手)
三菱自動車岡崎
8飯嶌 9豊住 7福永 5田口 3小室 4堂 D星野→H大工原→R里見 2西川 6宇都口
ホンダ鈴鹿
9栗原 4河津→5石川→H長野→5 5貞光→4 8小川 7畔上→7内山 D中村 3庄司 2長→2岡澤→H松本桃 6鈴木→H西川

(試合経過)
4回裏、1死1,3塁から7番庄司の犠牲フライ。ホンダ鈴鹿が先制。1-0
6回表、2死2,3塁から4番田口が逆転となる2点タイムリー2ベース。ここでピッチャー交代、福島。2-1
8回表、1死から2番豊住が八木のまっすぐを捉えて右中間にソロホームラン。3-1
三菱自動車岡崎が競り勝ちました。ホンダ鈴鹿は予選敗退が決定。

総評

三菱自動車岡崎がサバイバル戦をまず生き残りました。
ポイントは先発の秋山投手を4回で諦めて富田投手を投入したこと。正直、秋山投手は特に調子は悪くなかったですし、タイミングとしては早く感じたのですが、富田投手の出来が良く、それがベンチが早めのスイッチを決断したんだな、と納得。登板したイニングをこの試合初めて三者凡退にホンダ鈴鹿打線を斬って、ここでグランド整備。そして自軍の攻撃に流れを作って、それを活かして逆転しました。
この攻めの継投が上手くいった三菱自動車岡崎に対し、逆転されるまでは動けなかったホンダ鈴鹿の投手起用。ただ、森田投手が良かっただけに仕方なかったかな、と思います。やはり打線がもっと打たなければいけなかったのですが、4番を新人の小川選手に変更して臨んだ試合。小川選手は2安打を放ち、結果を出しましたが、全体的になかなかつながらないままこの日も行ってしまいました。
畔上選手をDHではなく守備に付かせたのは中村選手に何か事情があった感じもしますが、早めに守備のことを考えてか7回に畔上選手を交代して、8回にランナーを置いて回ってくる悪循環。全体的に流れが悪いまま予選が終わってしまった感じでした。
八木投手、松本竜投手ともに、スピードが出た球もあったのですが、ピリッとせず。
秋の都市対抗予選に向けては投手陣の立てなおしが急務となりそうです。
三菱自動車岡崎は前回途中から出た田口選手を4番に据えて、その田口選手が期待に応えました。
まだあと4連勝が必要な厳しい状況ですが、転機になる試合になるかもです。

ピックアップ選手

三菱自動車岡崎 富田 蓮 投手(大垣商 2年)

この試合での勝利へのキーとなりました。130km後半から140kmのまっすぐに切れがあり、ストライク先行でホンダ打線を追い込んで打たせて取る投球。三振も3つ奪い、3回を2安打無失点の内容でチームの逆転を呼び込みました。早い継投を正解に変える投球が見事。

三菱自動車岡崎 田口 蒔人 内野手(山梨学院大附-帝京大 6年目)

第1打席のチャンスでバットを折られゲッツー。回ってきた2度目のチャンスの第3打席、直前で打てなかった福永選手をカバーする2点タイムリー2ベースで4番の仕事を果たしました。
前の試合は途中出場。そこからの4番抜擢。その期待に応える活躍が見事でした。

三菱自動車岡崎 豊住 康太 外野手(鹿児島実 10年目)

前の試合では自身のエラーが敗戦のきっかけになってしまった。その汚名を返上する6回の逆転につながる2ベースに、8回のリードを広げる大きなソロホームラン。少し借りを返した形になりました。ホームランは八木投手の快速球を叩いて右中間に。素晴らしい当たりでした。

ホンダ鈴鹿 森田 駿哉 投手(富山商-法政大 3年目)

初回は2安打でピンチを作るも4番の田口選手をバット折りながらのゲッツーで波に乗り、5回まで3安打1死球無失点と素晴らしいピッチング。ボールが走っていて気迫も感じました。
6回はどうしても相手も慣れてきて捉えられだすところ。ここを乗り越えてチームの信頼を勝ち取りたいところですよね。

ホンダ鈴鹿 小川 晃太朗 外野手(龍谷大平安-同志社大 1年目)

この試合では4番に入り、結果2安打。新人とは思えないシュアのバッティングが光ります。

ホンダ鈴鹿 八木 玲於 投手(敦賀-天理大 2年目)

MAX152kmを記録。やはり速い。ただ、まっすぐで空振りはなかなか取れない。変化球とコンビネーションでまっすぐを活かす工夫が必要かな。

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