9月23日に行われた第3代表トーナメント2回戦、三菱重工名古屋－三菱自動車岡崎の観戦記です。
負けると第6代表トーナメントの1回戦に回されるので、やはり負けられない1戦。
三菱対決でもあり注目されました。

三菱重工名古屋
０００００００２０｜２　H6　E1
００００３０００Ｘ｜３　H3　E1
三菱自動車岡崎

三菱重工名古屋
入倉、西納、八木－安田
三菱自動車岡崎
仲井－清水

投手成績
三菱重工名古屋
入倉　4回1/3　86球　被安打3　四死球5　三振2　失点3
西納　2回2/3　29球　被安打0　四球0　三振0　失点0
八木　1回　18球　被安打0　四球1　三振0　失点0

三菱自動車岡崎
仲井　9回　148球　被安打6　四球2　三振4　失点2（自責点0）

三菱重工名古屋
3西田 9山田敬 5秋利 6中山 D伊藤隆 7山田晃→R波多野 2安田 4三森→H吉田→4馬場→H渡辺 8小木曽

三菱自動車岡崎
8飯嶌 5豊住→9大工原 6中野 7田口→5 D西川→R冨澤 4堂→4宇都口 9福永→7 2清水 3小室

（試合経過）
1回裏、先頭から連続四球で無死1，2塁。3番中野が6－4－3のゲッツーで2死3塁。更に四球で1，3塁となるも5番西川が三振に倒れ0点。
5回裏、無死満塁から2番豊住がタイムリー。3番中野が犠牲フライ。ここでピッチャー交代、西納。1死1，3塁から4番田口の遊ゴロ2塁アウトの間に1点。三菱自動車岡崎が3点先制。
8回表、1死1，2塁から1番西田の2ゴロをエラー。1死満塁から2番山田敬の1ゴロゲッツー崩れの間に1点。2死1，3塁から3番秋利のタイムリー。3－2
9回表、1死から四球、ヒットで1，2塁とするも代打渡辺、9番小木曽が倒れ試合終了。
三菱自動車岡崎が勝ちました。

総評

三菱自動車岡崎はエース仲井投手が登板。これに対し三菱重工名古屋は誰を立ててくるかな、と思ったらルーキーの入倉投手。左で150km近い球威を誇る期待の投手。立ち上がりに注目しました。
入倉投手は球速が140km前半くらいで、130km後半がほとんど。見た目よりも速く感じる球もありましたが、思ったより球速が出ませんでした。ただ立ち上がりに3つ四球を出して苦しむも、なんとかしのいで、そこからは立ち直り4回までは0。
ただ、5回裏に先頭の清水選手の2ベースを足掛かりに、自らのエラーもあり満塁。ここから3点を失いました。
三菱自動車岡崎の仲井投手は4回までノーヒット。5回に初ヒットを浴びるも7回まで2安打の好投。
8回に2本のヒットとエラーで1死満塁となり、2点を失うも、何とか4番の中山選手を打ち取ってリードを保つと、9回のピンチもしのいで完投勝利。
他に代わる投手がいなかったという事情も見え隠れしましたが、エースの貫禄を見せてチームを第3代表トーナメントの4強に押し上げました。
重工名古屋は西納投手、八木投手がリリーフで好投。これを好材料に第6代表トーナメントを勝ち上がりたい。

ピックアップ選手

三菱重工名古屋 入倉 京一郎 投手（大分豊府－山梨学院大、23歳）

春のOP戦で見て衝撃を受けた投手。先発抜擢で期待しましたが、思った以上に球速が出ない。それでも球威のある球もあったのですが・・・。ファールを打たれて粘られることが多く、慣れてきた時の対応をどうするかが課題かな。それでも魅力はある投手です。

三菱重工名古屋 八木 彬 投手（八戸学院光星－東北福祉大、23歳）

先日の試合で150kmを出したということで見て見たかった三菱重工名古屋の“八木”投手。140km後半のまっすぐで押していました。楽しみなパワーピッチャーですね。

三菱重工名古屋 安田 亮太捕手（PL学園－明治大、33歳）

8回表はこの人のヒットがきっかけで2点。先発の入倉投手は不安定な立ち上がりでしたが、なんとかなだめながら立ち直らせたのはさすが。9回にも意地のヒットで試合を諦めない姿勢を示しました。

三菱自動車岡崎 仲井 洋平 投手（時習館－慶應大、30歳）

前回は正直内容が悪かったのですが、この日は本来のコントロールで球威もMAX144kmをマーク。変幻自在の投球で重工名古屋打線を翻弄しました。終盤は疲れもあり捕まりましたが、最後まで投げ切りエースの責任を果たしました。

三菱自動車岡崎 清水 恭平 捕手（愛工大名電－国際武道大、36歳）

先制点のきっかけになる5回裏の2ベースは見事な打球でした。仲井投手を上手くリードし最後まで投げ切らせたのはさすがでした。

三菱自動車岡崎 豊住 康太 内野手（鹿児島実、26歳）

タイムリーは貴重な先制点に。小室選手を9番に置くことでチャンスで回ってくることも多い打順。この人が打つと点になる感じになりますね。