日本製鉄東海REX-三菱自動車岡崎 観戦記(2021年都市対抗野球東海地区2次予選)

10月4日に岡崎球場で行われた第1試合、日本製鉄東海REX-三菱自動車岡崎の観戦記です。
第6代表トーナメントの準決勝。勝てば決定戦、負ければ敗退。土壇場で両チームの先発の投球に注目して観戦しました。

日本製鉄東海REX
030000050|8 H14 E0
000000001|1 H10 E0
三菱自動車岡崎

日本製鉄東海REX
近藤(20)、孕石(11)、片山(34)-阿保
三菱自動車岡崎
仲井(15)、神原(16)、坂巻(34)-清水

日本製鉄東海REX
近藤洸 6回 93球 被安打6 四球0 三振4 失点0
孕石幸寛(島田工-東海大海洋学部) 2回 19球 被安打1 四球0 三振0 失点0

片山翔太(大社-東洋大) 1回 19球 被安打3 四球0 三振0 失点1

三菱自動車岡崎
仲井洋平(時習館-慶応大) 7回0/3 119球 被安打12 死球1 三振3 失点6

神原友(東海大甲府-東海大) 1回 13球 被安打2 四球0 三振1 失点2

坂巻拳 1回 14球 被安打0 四球0 三振2 失点0

(出場選手)
日本製鉄東海REX
9加藤樹(26) 4平野(4) 5吉位(7) D加藤辰(29)→R下村(24)→H後藤田(10) 3金子(23) 2阿保(22) 7稲葉(1) 6西浦(0) 8大塚(2)
三菱自動車岡崎
7飯嶌(23)→H星野(20)→7里見(28) 4宇都口(2) 3小室(6) 9豊住(24) D堂(0)→H荒井(5) 8大西(25) 5田口(7) 2清水(22)→H宮野(9) 6内藤(8)→H大工原(27)

(試合経過)
2回表、無死1,2塁から6番阿保のタイムリー。更に1死満塁から9番大塚の2点タイムリー。東海REXが3点先制。
2回裏、無死1塁から5番堂のバントが失敗(2塁封殺)。ここから6番大西、7番田口の連打で1死満塁となるも8番清水が6-4-3のゲッツーとなり0点。
8回表、無死1,3塁から6番阿保がタイムリー。ここでピッチャー交代、神原。1死2,3塁から8番西浦のタイムリー。2死1,3塁から1番加藤樹の3ランホームラン。8-0
9回裏、1死1,2塁から7番田口のタイムリー。8-1
日本製鉄東海REXが快勝。

総評

試合としては2回表裏の攻防。ここで決まった形に。
2回表の日本製鉄東海REXは先頭バッターがヒットで出て、5番金子選手のところで強行を選択し、ヒットでつないでチャンス拡大。続く阿保選手にも打たせてタイムリー。バントが多かった選択を捨てて成功。
逆に三菱自動車岡崎は無死1塁からバントを選択し、失敗。結果ゲッツーで反撃ならずとなってしまいました。
バントが悪とまではいいませんが、決まらないバントは確実に流れを悪くする。それを証明する攻防になりました。
日本製鉄東海REXはなかなか打線が上向かない印象でしたが、ここにきて加藤辰選手、加藤樹選手に当たりが出てきたのが好材料。
投手陣も安定してきていますし、代表決定戦に向けて整ってきましたね。
三菱自動車岡崎は結局、シードから1勝して第1代表トーナメントの準決勝まで行ったものの、そこから4連敗で終了。
流れに乗れないまま終わってしまいました。
力はあったと思うのですが、それでも簡単には勝ち抜けないのが東海地区の2次予選。チームに勢いをもたらせる選手というのが最後まで見つからなかった印象です。
練習環境の変化なども影響したかもしれませんね。
何人かは補強に選ばれると思いますが、来年に向けて、個々のレベルUPを図ってチーム内で競争していってほしいです。

ピックアップ選手

※年齢は2021年末の満年齢

日本製鉄東海REX 近藤 洸 投手(福井工大福井-福井工大 26歳)

先発して6回を無失点と好投。ヒットはシングルのみでゴロアウトも多く、安定した投球ができていました。146㎞をマークするなど力もありますね。

日本製鉄東海REX 阿保 拓真 捕手(弘前工-平成国際大 24歳)

先制タイムリーにダメ押しタイムリーと2打点の活躍。肩も強いですし総合力の高い捕手です。

日本製鉄東海REX 金子 大喜 内野手(西日本短大附-中央大 29歳)

この日は4安打の大当たり。5番に打順が上がっていましたが、得点に絡む活躍となりました。好調ですね。

三菱自動車岡崎 大西 涼太 外野手(智辯学園-東北福祉大 25歳)

この日は3安打の猛打賞。チーム唯一の長打(2ベース)も放ちました。

三菱自動車岡崎 田口 蒔人 内野手(山梨学院大附-帝京大 28歳)

2安打で9回に意地を見せるタイムリーを放ちました。本来は中軸を担ってほしい選手ですよね。

三菱自動車岡崎 坂巻 拳 投手(千葉英和-東京情報大 24歳)

最後リリーフでマウンドに上がり、MAX143㎞。1回で三振2つを奪いました。もっと大事な場面で見たかったですね。

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