ホンダ鈴鹿-日本製鉄東海REX 観戦記(2021年日本選手権東海地区予選)

5月31日に岡崎球場で行われた第2試合、ホンダ鈴鹿-日本製鉄東海REXの観戦記です。
個人的には意外だった両チームの先発。リリーフの出来が勝敗を分けました。

ホンダ鈴鹿
000200000|2 H13 E0
00002040X|6 H9 E0
日本製鉄東海REX

ホンダ鈴鹿
井村、松本竜、森田、福島-長
日本製鉄東海REX
渡部、続木、松向-後藤田、阿保

投手成績
ホンダ鈴鹿
井村 4回0/3 55球 被安打3 四死球4 三振1 失点2
松本竜 2回1/3 50球 被安打3 四球2 三振1 失点4
森田 1/3 13球 被安打2 四球0 三振1 失点0
福島 1回1/3 13球 被安打1 四球0 三振0 失点0

日本製鉄東海REX
渡部 3回0/3 55球 被安打5 四球1 三振3 失点2
続木 4回2/3 71球 被安打7 四球0 三振2 失点0
松向 1回1/3 13球 被安打1 四球0 三振1 失点0

(出場選手)
ホンダ鈴鹿
7栗原→9 6鈴木 4貞光→5 D畔上 9小川→8 3庄司 8中村→R内山→7 5長野→H石川→H松本桃→R照屋→4 2長
日本製鉄東海REX
9加藤樹 6西浦 5吉位 D加藤辰 7稲葉 3福田→H金子→3 8下村 4古川 2後藤田→H阿保→2

(試合経過)
4回表、無死1塁から4番畔上が粘ってフルカウントからタイムリー2ベース。更に無死1,3塁から6番庄司のピッチャー強襲のタイムリー。打球が当たったこともあり、渡部はここで降板。続木がマウンドへ。このピンチを続木がしのぎます。ホンダ鈴鹿が2点を先制。2-0
5回裏、無死2塁から代打阿保がタイムリー3ベース。更に1番加藤樹がタイムリー。同点。ここでピッチャー交代、松本竜。2死1,2塁から5番稲葉の左中間の当たりをセンターの中村がダイビングで好捕。ピンチを救います。2-2
7回裏、1死満塁から4番加藤辰がタイムリー。日本製鉄東海REXが勝ち越し。ここでピッチャー交代、森田。2死満塁から代打金子が走者一掃の3点タイムリー2ベース。2死1,3塁でピッチャー交代、福島。6-2
8回表、2死1,3塁でピッチャー交代松向。
日本製鉄東海REXが勝ちました。

総評

日本製鉄東海REXの逆転勝ち。
試合のポイントはまず東海REXの2番手、続木投手が踏ん張ったこと。
4回表、2点取られて尚も無死1,2塁で登板。ここを中飛と4-6-3のゲッツーでしのぐ。
5回表も無死1,2塁となるも、バントを3塁封殺し、3番4番を抑えて0点に抑える。
6回表、7回表も得点圏にランナーを置きながらも追加点を防ぐことで味方の反撃を待てたこと。これが大きかった。
東海REX打線は4回まで四死球でランナーは出していたが井村投手の前にノーヒット。これを5回の先頭バッターの古川選手が2ベースでランナーに出ると、代打の阿保選手がタイムリー3ベース。1番加藤樹選手がタイムリーと若手が躍動。7回は逆に若手が作ったチャンスで、4番の加藤辰選手、代打で出てきた主将の金子選手の一打で4点を奪う。ベテランと若手が一体となった攻撃が見事でした。
ホンダ鈴鹿は投手陣に不安を抱えていて、井村投手は直近で見たオープン戦からすれば好投と呼べる投球を見せたものの、捕まった後に松本竜投手。勝ち越された後に森田投手が踏ん張りきれず。
松本竜投手も上がった直後の5回のピンチは中村選手のファインプレーもあって何とかしのいだのですが・・・。
ただ、リリーフでピンチを防ぐという使われ方を松本竜投手や森田投手がされていたのかちょっと疑問ですし、リリーフ起用が多かった福島投手は好投したことを考えると・・・。
色々な事情もあると思うので、難しいところはありますが、とにかく打線がどこまでカバーできるか。
先発全員安打を記録し、東海REX投手陣からも多く捉えた打球を打っていた打線。チャンスでの一本を出して投手陣を助けたいですね。

ピックアップ選手

ホンダ鈴鹿 小川 晃太朗 外野手(龍谷大平安-同志社大 1年目)

5番ライトで出場し、途中からセンターへ。2安打のマルチヒットで存在感を示しました。

ホンダ鈴鹿 中村 毅 外野手(岐阜中京-亜細亜大 8年目)

打撃でマルチヒットもさすがですが、5回裏の同点に追いつかれて尚もピンチで左中間の当たりを好捕したプレーが素晴らしかった。今年はコーチ兼任を外れていますが、プレーで示していますね。

ホンダ鈴鹿 井村 勇介 投手(高蔵寺-至学館大 3年目)

前回オープン戦の時にオーソドックスなフォームになっていましたが、この日は昨年のフォームに近くなっていました。MAX140kmもマークし、本番に合わしてきたなと感じるピッチングでした。ただもう少し粘りたかった。引っ張っても良かったかも。

日本製鉄東海REX 続木 悠登 投手(横浜商大高-日大国際関係学部 3年目)

ボールに切れがありました。それでもホンダ鈴鹿打線は捉えてきましたが、ピンチになってからの粘りが素晴らしかった。ある程度低めに集まっていた印象で、それが大きかった気がします。

日本製鉄東海REX 阿保 拓真 捕手(弘前工-平成国際大 2年目)

代打で反撃ののろしとなるタイムリー3ベースを放ち、チームに勢いを与えました。そのままマスクを被り、好リードでホンダ鈴鹿打線を交わし、ヒットも2本。次の試合ではスタメンで使われそうですね。好アピールとなりました。

日本製鉄東海REX 金子 大喜 内野手(西日本短大附-中央大 7年目)

2死満塁のチャンスで起用されたキャプテン。3-1のカウントからしっかりと狙っていって3点タイムリー2ベース。大きな一打で勝利をもたらしました。

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