豊野-蒲郡 観戦記(2022年高校野球選手権愛知大会)

7月2日に豊田球場で行われた第2試合、豊野-蒲郡の観戦記です。
蒲郡の板井投手がどんな投球を見せるかに注目して観戦しました。

豊野
203000011|7 H9 E2
311000012|8 H11 E4
蒲郡

豊野
山下(1)、片山(10)-大八木
蒲郡
板井(1)、酒井(7)-芝内

投手成績
豊野
山下優 7回 113球 被安打9 四死球5 三振2 失点5(自責点4)
片山巨基(3年) 1回2/3 40球 被安打2 四球3 三振1 失点3(自責点2)

蒲郡
板井勇弥 8回 148球 被安打8 四死球4 三振10 失点6(自責点5)
酒井悠輝(2年) 1回 17球 被安打1 死球1 三振0 失点1

(出場選手)
豊野
4中尾 2大八木 5森本 8村上 9針久保 3戸高 7酒井 1山下→1片山 6深谷
蒲郡
8飯嶋 5松橋(10) 6伊藤 7酒井→1 1板井→7 2芝内 3岡田 4大竹航 9清田

(試合経過)
1回表、2死1,2塁から5番針久保が2点タイムリー2ベース。豊野が2点先制。2-0
1回裏、1死2塁から3番伊藤がタイムリー。1死2塁から4番酒井もタイムリー。2死2塁から6番芝内がタイムリー。蒲郡が逆転。3-2
2回裏、2死2塁から3番伊藤の遊ゴロが送球が逸れてセーフとなりその間にランナーが生還。4-2
3回表、無死満塁からパスボールで1点。1死2,3塁から5番針久保、6番戸高の連続タイムリーで逆転。5-4に。
3回裏、先頭の板井が3ベース。6番芝内の犠牲フライで同点に。5-5
8回表、1死満塁から9番深谷の犠牲フライ。豊野が勝ち越し。6-5
8回裏、2死3塁から3番伊藤のライトフライ。追いついたかに見えたのですが、取り切れず記録タイムリーエラーに。6-6
9回表、1死満塁から6番戸高の犠牲フライ。7-6
9回裏、1死満塁から9番清田のスクイズでピッチャーがホームに投げるも間に合わず野選に。2死満塁から2番松橋がタイムリーを放ちサヨナラ。
蒲郡が逆転サヨナラ勝ちを収めました。

総評

序盤からもつれた試合。終盤も点の取り合いとなって、最後は蒲郡がうっちゃった形になりました。
豊野は好投手の板井投手を攻略するために、ある程度狙いを絞っていった印象。三振が増えるかわりに、狙った球を捉える。これが出来て序盤から点が取れた形に。
8回、9回にチャンスで犠牲フライで1点ずつ取ったのですが・・・。ここでタイムリーという形が出ていたらそのまま押し切れた気がしますね。
立ち直っていただけに、8回9回も山下投手で行った方が、という気がしましたが、これは結果論。この暑い中ではピッチャーもしんどいですし、継投は仕方ないですね。
先頭バッターを出す場面が7度。うち6イニングで得点。ここが豊野は厳しかったですね。
蒲郡としては板井投手が6失点。これが誤算でした。MAX131㎞で奪三振は10個。ある程度持ち味は出したかな、と思いますが、序盤はまっすぐを狙い打たれた印象です。
苦しい終盤で9回には逆転サヨナラ。良くつないでいったと思います。この経験を次に活かしたいですね。

ピックアップ選手

豊野 大八木 颯汰 捕手(3年)

主将として捕手としてチームを牽引。同点に追いつかれた9回表、打席に入る前にエラーをした選手に声をかけ、そして自ら2ベースで出塁。勝ち越しホームを踏むカッコよさを見せてくれました。

豊野 針久保 幸佑 外野手(3年)

1回、3回にタイムリーを放ち3打点。ただ、8回にタイムリーエラーもあって、本人にとってはそちらの記憶が強くなってしまったかも。それでも序盤の猛攻の立役者でした。

豊野 山下 優 投手(3年)

4回までは毎回ランナーを出す苦しい投球も、4回に初めて0を作ってから徐々に立ち直り、そこから7回まで0に。もう少し投げさせても良かったとも思いますが、これは結果論ですね。

蒲郡 松橋 航太 内野手(2年)

2番サードで出場。2安打、2犠打としっかり仕事をして、9回にはサヨナラタイムリー。見事なセンター返しの打撃でした。

蒲郡 芝内 琉翔 捕手(3年)

6番捕手で出場。初回にタイムリー。3回には犠牲フライ。最終回にもヒットで出塁してサヨナラのランナーになりました。
本調子とは言えない板井投手をリードして中盤以降は立て直したのもお見事でした。

蒲郡 板井 勇弥 投手(3年)

先発で8回まで投げました。MAX131㎞。変化球で上手く三振を取る場面が多く、2桁三振を記録しました。
球数が多かったので、ここを改善したいですね。打撃では3ベースを含む2安打2四死球と素晴らしい活躍。

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