イスコジャパン-菊水化学工業 観戦記(2023年新春選抜リーグ戦)

1月20日に熱田愛知時計120スタジアムで行われた第1試合、イスコジャパン-菊水化学工業の観戦記です。
2敗同士で負けると優勝が苦しくなるチーム同士の一戦。点を取り合う激しい試合になりました。

イスコジャパン
020004000|6 H10 E1
11000502X|9 H11 E0
菊水化学工業

イスコジャパン
山田(19)、川口(16)-長嶋
菊水化学工業
小松(11)、石原(21)-小塚

投手成績
イスコジャパン
山田恭輔 6回2/3 117球 被安打8 四死球3 三振4 失点7
川口彪雅(寒川-岐阜協立大 24歳) 1回1/3 39球 被安打3 四球2 三振0 失点2

菊水化学工業
小松詢 8回0/3 107球 被安打10 四球0 三振6 失点6
石原敬(玉野光南-天理大 26歳) 1回 16球 被安打0 四球1 三振1 失点0

(出場選手)
イスコジャパン
7吉田(3) 9徳浪(8) 4平(6) 2長嶋(22) 6村田(1) D山崎(9) 3近藤(10)→H小川(31) 8野口(7) 5尾野(2)→H古川(25)
菊水化学工業
8冨依(4) 3村田(9) 6江川(10) 2小塚(24) 5高木(12) D濱田(5) 9栁沼(22) 7伊藤(19) 4菱田(1)

(試合経過)
1回裏、1死3塁から3番江川の叩きで1点。菊水化学工業が先制。1-0
2回表、無死2,3塁から6番山崎が2点タイムリー3ベース。逆転。2-1
2回裏、先頭の5番高木がソロホームラン。2-2の同点。
6回表、2死3塁から4番長嶋が2ランホームラン。更に2死1塁から6番山崎が2ランホームラン。この回4点勝ち越し。6-2
6回裏、無死満塁から5番高木が2点タイムリー。更に2死2,3塁から8番伊藤が逆転の3ランホームラン。7-6
7回裏、2死2塁でピッチャー交代、川口。
8回裏、2死1,2塁から2番村田がライトフェンス直撃の2点タイムリー。9-6
9回表、無死2塁でピッチャー交代、石原。
菊水化学工業が勝って2敗対決を制しました。

総評

序盤から点を取り合い、見ごたえのある試合でした。
6回の表裏の攻防がすごかった。6回表、2死3塁で打席は4番の長嶋選手。ここまで2打数2安打でタイミングが合っていたので、勝負を避けてもいいかな、と思いましたが勝負。0-2と追い込んでから投げたボールを捉えられて2ランホームラン。これで気落ちしたのか、さらに2死1塁から山崎選手に2ランホームラン。これでイスコジャパンが4点を勝ち越し。これで決まったかと思いました。
それでも前日終盤3点ビハインドからひっくり返した菊水化学工業はあきらめない。四死球も絡んで無死満塁から5番高木選手が2点タイムリーで2点差。そして送って1死2,3塁から三振の後、8番伊藤選手が2-2から逆転の3ランホームラン。そこまでタイミングがあっていなかったのですが、一振りでひっくり返す劇的な展開に。
表裏でホームランが3本出たのもすごいですが、すべて複数点のホームランというのも何気に珍しい。この大会はホームランが大きなポイントになる試合が多いです。
そして8回表、先頭の2番徳浪選手がライト前のヒットを放つも、2塁を狙ってアウト。痛いプレーでした。その後中軸に回るところでしたから・・・。これが勝敗のポイントになってしまいましたね。
エラーは1つありましたが、ミスが少なく、せめぎ合いが見事な試合でした。菊水化学工業は劇的な試合が多く、大会の主役になりつつあります。
まだ首位の2チームと対戦を残しているところもポイント。残り2試合、優勝のカギを握ります。

ピックアップ選手

イスコジャパン 長嶋 萠 捕手(静清-同朋大 26歳)

4番キャッチャーで出場。6回には一旦勝ち越しとなる2ランホームランを放ちました。その前の2打席いずれもヒットを放って猛打賞。広角に打つ打撃の好調さが目立ちます。

イスコジャパン 山崎 啓吾 外野手(三重-愛知東邦大 24歳)

6番DHで出場。2回に逆転となる2点タイムリー3ベース。6回には2ランホームラン。長打2本で4打点。DHとしての役目をしっかりと果たしました。

イスコジャパン 山田 恭輔 投手(享栄-東海学園大 22歳)

先発して粘って5回まで2失点。ただ、6回は四死球から捉えられて5失点となりました。勝ち越してもらった直後の場面。何とか粘りたかったですが・・・。
大学の最後の頃、サイドハンドに近くなっていた印象でしたが、アンダーハンドに戻っていました。その特徴を活かした投球を軟式で見つけていってほしいですね。

菊水化学工業 伊藤 敦紀 外野手(健大高崎-日体大 23歳)

8番レフトで出場。ここまではあんまり当たっていないイメージでしたが、6回に値千金の逆転3ランホームランを放ちました。これをきっかけにしたいところ。
現名城大の伊藤雄紀選手のお兄さんですね。

菊水化学工業 高木 瞬哉 内野手(誠信 20歳)

2回に同点ホームラン。6回には反撃ののろしとなる2点タイムリー。3安打3打点の大暴れでした。
このホームランが社会人では初だったそうです。まだ20歳の若い選手。今後が楽しみです。

菊水化学工業 小松 詢 投手(洛水-愛知東邦大 29歳)

2回、6回に集中打を浴びて6失点と、エースとしては厳しい投球。6回の長嶋選手の2ランは避けなければいけないところでしたし。ただ、それでも8回まで投げたことはエースの意地を感じました。
まだまだ優勝を狙える位置。この後のエースの投球も注目です。

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