西春-豊田 観戦記(2021年高校野球選手権愛知大会)

7月11日に小牧球場で行われた第2試合、西春-豊田の観戦記です。
勝った方がシード校の東浦と対戦する2回戦。好カードとして注目していたので観戦しました。

西春
020000110|4 H9 E1
010100102|5 H9 E1
豊田

西春
尾関-柄澤
豊田
小川、高柳-福本

投手成績
西春
尾関勇輝(1) 8回1/3 115球 被安打9 四球2(申告敬遠2)三振10 失点5(自責点4)

豊田
小川鳳斗(1) 7回 106球 被安打8 死球1 三振6 失点3

高柳胡壱(6) 2回 32球 被安打1 四球0 三振3 失点1

(出場選手)
西春
4八神 5杉本 6牛丸 7丹羽 2柄澤 9野田(8) 8廣畑(9) 3鈴木 1尾関
豊田
9安藤健(7) 3岸川→4 2福本 1小川→3安藤駿(16)→H影山(9) 8濱地 6高柳→1 4前田→6 5野村 7國枝(17)

(試合経過)
2回表、2死1,3塁から9番尾関が2点タイムリー3ベース。西春が2点先制。
2回裏、2死2塁から7番前田がタイムリー。2-1
4回裏、1死3塁から5番濱地がタイムリー。2-2の同点に。
7回表、1死3塁から2番杉本のタイムリー。西春が勝ち越し。3-2
7回裏、2死2塁から8番野村がタイムリー。再び同点。3-3
8回表、2死から6番野田が勝ち越しソロホームラン。4-3
9回裏、1死2塁から5番濱地がタイムリー3ベース。同点。2者連続申告敬遠で満塁策。8番野村がピッチャーの足元を抜くタイムリーで豊田が逆転サヨナラ勝ち。

総評

第2試合で晴れてきたので急激に気温が上がった中での試合。
西春の八神選手、杉本選手、豊田の小川投手が足に痙攣を起こし、その都度、中断となってしまう状況に。
結局小川投手は8回のマウンドに上がる際に痙攣になってしまって、戻れずに交代となってしまいました。
ただ、小川投手がそういう状態になってからの方がチームとしては一つになった印象。
最後の逆転サヨナラも何とかエースをもう一度次の試合のマウンドに、という気持ちが起こした逆転劇という感じがしました。
西春は7回、8回と2度勝ち越し。8回のホームランでの勝ち越しは正直勝負が決まった、と思いました。尾関投手も内容が良かったうえに球威も落ちていなかったですし。それを上回った豊田高校の粘り。見事でした。
最後の満塁策も仕方ないと思いましたし、そこまで無四球だった尾関投手を信頼して、ということだったと思います。
お互いに力を発揮した好ゲームでした。小川投手の涙。次の試合に回復して投げられることを祈りたいですね。

ピックアップ選手

西春 尾関 勇輝 投手(3年)

投手として120km中盤を記録。要所で三振を取って安定感のあるところを見せました。無四球も見事。ただ、魅力を感じたのは打者として。長打2本で飛ばす能力が見えました。ピッチャーゴロでの反応も良かったですし、野球を続けてほしいし、野手で見たい選手ですね。

西春 野田 正太 外野手(3年)

8回に一旦は勝ち越しとなるホームランを記録。体格もあるし、長打が打てるのは魅力ですね。

西春 杉本 遼太 内野手(3年)

2番サードで出場し2安打とマルチ。7回にはタイムリーを放ちました。盗塁もありますし、能力を感じる選手。

豊田 小川 鳳斗 投手(3年)

左のオーバーハンド。MAXは133kmでした。まだまだ細身で伸びしろを感じる投手。
やや力を抜いて長いイニングを意識しての投球に感じました。暑さに苦しみましたが、次は元気に投げてほしいですね。

豊田 濱地 将輝 外野手(2年)

5番センターで出場し、タイムリー2本。盗塁もあり、スピードもある選手。

豊田 野村 蓮斗 内野手(3年)

7回、9回にタイムリーを放ち、勝利に貢献したこの日のヒーロー。センター返しの打撃が光る。

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