東邦-千種 観戦記(2022年高校野球選手権愛知大会)

7月18日に岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで行われた第1試合、東邦-千種の観戦記です。
シード校の東邦の初戦。好投手を擁する千種を相手にどう戦うか注目して観戦しました。

東邦
1112011|7 H13 E0
0000000|0 H1 E1
千種
(7回コールド)

東邦
三浦(1)、宮國(10)、岡本(18)-落合
千種
川端(10)、柳原(1)、東久保(11)-細谷

投手成績
東邦
三浦心空 3回 35球 被安打0 四球0 三振6 失点0
宮國凌空(2年) 3回 35球 被安打1 死球1 三振5 失点0

岡本昇麿(2年) 1回 10球 被安打0 四球0 三振2 失点0

千種
川端真央 3回0/3 48球 被安打6 四球1 三振1 失点5(自責点3)
柳原蒼 3回2/3 59球 被安打7 四球1 三振3 失点2
東久保治紀(3年) 1/3 8球 被安打0 四球0 三振1 失点0

(出場選手)
東邦
8早川 4中村 3加藤 7城 9網代 2落合 5眞邉 1三浦→1宮國(10)→1岡本(18) 6相賀
千種
2細谷 6折笠 5工藤→H三輪(13) 8加藤 1川端(10)→7 9鈴木 3大本 7岡本(18)→1柳原(1)→1東久保(11) 4川本

(試合経過)
1回表、1死2塁から3番加藤がタイムリー3ベース。東邦が先制。1-0
2回表、2死3塁から9番相賀がタイムリー。2-0
3回表、無死3塁から2番中村の遊ゴロの間に1点。3-0
4回表、無死2塁から6番落合のバントがヒットになり送球エラーが出てランナーが生還。無死3塁でピッチャー交代、柳原。7番眞邉がタイムリー。5-0
6回表、無死3塁から7番眞邉がタイムリー。6-0
7回表、1死3塁から5番網代がタイムリー2ベース。2死2塁でピッチャー交代、東久保。7-0
東邦が7回コールドできっちりと勝ちました。

総評

東邦が快勝。
千種は川端投手が先発。MAX137㎞をマークし、力のある球は時折東邦打線も詰まらせる球威がありました。それでも要所で上手くとらえて得点を重ねていく東邦に強さを感じました。
柳原投手もMAX134㎞。カーブも組み合わせて投げていたのですが、センター中心に打ち返す打撃は今後にも活かせそうです。
東邦は割とまんべんなくヒットが出たのも好材料ですが、春不調だった落合選手に長打が出たのも今後にはいい形になりそうです。
投手は3人とも140㎞をマーク。三浦投手の出来が素晴らしかった。MAX145㎞をマーク。ストライク先行で千種を圧倒しました。
千種も決して打てないチームじゃないだけに、これを1安打に抑えたのはすごい。今後に向けてもいい試運転になった印象です。
千種は5回に鈴木選手がヒットを放ってノーヒットノーランを回避するのがやっと。チームとしては失点はしても追加点は与えない、粘り強い戦いが光りました。
川端投手、柳原投手、東久保投手、それぞれ持ち味は発揮していました。進学先でも続けてほしいです。
一つ珍しいプレーが。5回表、2番の中村選手がライトへヒット。普通に2塁へオーバーランしたのですが、この時キャッチャーが1塁ベースカバーに入って、ライトから送球が来てタッチアウトに。千種が狙ったスーパープレーでした。こういうのは初めて見ました。練習していたんでしょうね。東邦相手に決めたというのは気持ち良かったことでしょう。

ピックアップ選手

東邦 三浦 心空 投手(3年)

先発して3回をパーフェクトピッチング。MAX145㎞をマーク。三振も6つ奪い格の違いを見せました。
久しぶりに見ましたが、球威も安定しましたし、コントロールも良かった。今後も軸として戦えそうな投球で楽しみです。

東邦 落合 智哉 捕手(3年)

肩はセカスロで相変わらず1.8秒台もあってさすが。打つ方で3ベースも出て調子が上がってきそうなのが好材料。足の速さも見せて身体能力の高さを感じる選手ですね。

東邦 眞邉 麗生 内野手(2年)

7番サードで出場。2本のタイムリー、犠打もきっちりと決めて活躍が目立ちました。

千種 川端 真央 投手(3年)

先発し、MAX137㎞もマーク。しっかりと攻めて東邦打線を詰まらせる場面もしばしばあったのですが、チャンスをきっちりと活かされ1点ずつ奪われたのが響きましたが・・・。むしろよく最小失点でしのいだ印象です。
球威が上がっていましたし、上で続けてほしい投手です。

千種 柳原 蒼 投手(3年)

上手く緩急も使って投球。MAX134㎞をマーク。5回はピンチを作りながらも0点を作ってチームに元気を与えました。安定感はさすがエースだな、と感じる投球でした。

千種 鈴木 駿介 外野手(3年)

6番ライトで出場。5回に2死からセンターへクリーンヒットを放ち、チーム初ヒットとなりました。

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東邦-千種 観戦記(2022年高校野球選手権愛知大会)” に対して2件のコメントがあります。

  1. 川端敦 より:

    千種高校川端真央の父です。
    いつも千種高校野球部選手たちに好意的なコメントをいただきありがとうございました。(息子へのコメントがあまりに高評価のためちょっと調子にのってましたが…)
    当日真央は調子が良く相当球も走っていてキャッチャーの細谷くんもこれはいけるかもと思ったようです。実際初回も東邦打線に対してかなり押し込んでいました。ただ討ち取ったと思ったあたりがヒットになりペースを奪えませんでした。
    後を投げた柳原くんも全然悪くはなかったですがさすが東邦でした。
    キャッチャー細谷くんのファインプレーも練習の成果です。初戦の豊明戦でも狙っていたプレーでした。
    今年の3年生は中学時代実績を残したチーム出身者が多く高山先生も期待していただけに、コロナ禍での実践不足は残念でした。
    長文失礼しました。今後もツイート楽しみにしております。
    ありがとうございました。

    1. kou より:

      >川端さん

      コメントありがとうございます。
      そうですよね。初回を見た時に、これは行けるかも、と自分も思いました。東邦打線を押し込んでいたし。ただ、それでも攻略した東邦も強いな、と感じましたが・・・。
      力のある選手が多かったですし、楽しみな野球をやるチームでした。
      川端投手はじめ上でやれる選手も多いですし、また活躍が見たいです。
      今後ともよろしくお願いいたします

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