大垣工－市岐阜商観戦記（2023年秋季岐阜県大会）

8月27日に大野レインボースタジアムで行われた第2試合、大垣工－市岐阜商の観戦記です。
秋に3位、夏に準優勝とあと一歩が届かなかった市岐阜商の新チームがどんな戦いを見せるか注目して観戦しました。

大垣工
０００００００００｜０　H7　E1
１３００００１０Ｘ｜５　H10　E0
市岐阜商

大垣工
野原(1)－佐久間
市岐阜商
平塚(1)、森川(10)－松井(12)、福山(10)

投手成績
大垣工
野原聖大 8回 104球被安打10 四球0 三振1 失点5

市岐阜商
平塚大記 8回 101球被安打7 四球2 三振7 失点0
森川柊翔（2年） 1回 16球被安打0 四球1 三振0 失点0

（出場選手）
大垣工
8松井 2佐久間 4渡邊翔(6) 7渡邊飛 9平居 3安藤→R後藤(14) 5安村(4)→H野津(5) 6大橋由(15) 1野原
市岐阜商
8足立 7高木 4太田 3横山 2松井(12)→2福山(2) 9西村(16)→9杉山(9) 6伊藤 1平塚→1森川(10) 5日比

（試合経過）
1回裏、1死2塁から3番太田がタイムリー。市岐阜商が先制。1－0
2回裏、2死1，2塁から9番日比のショート深い当たりをショートがナイスプレーも1塁間一髪セーフに。その間に2塁ランナーが生還。更に2死2，3塁から1番足立が2点タイムリー。4－0
6回裏、2死1塁から6番椙山の2ベースで1塁ランナーが一気にホームを狙うもタッチアウトに。追加点ならず。
7回裏、2死3塁から1番足立がピッチャー強襲のタイムリー内野安打。5－0
8回表、1死1，3塁から内野ゴロで3塁ランナーがホームに向かうも挟まれてタッチアウトに。次打者も倒れチャンスを活かせず。
9回表、ピッチャー交代、森川。
市岐阜商が完封リレーで初戦を危なげなく飾りました。

総評

市岐阜商の先発は190㎝という上背が目を引く平塚投手。立ち上がりからカーブ、スライダーが多めでまっすぐをあまり使わない投球。それでもたまに投げるまっすぐがMAX137kmをマーク。力強さがあります。変化球がこれだけ操れるのも、指先の感覚が良さそうでいいことかな、と思います。終盤でも137kmをマークしていましたし、技術は高そうです。まだ71㎏と細めの身体。しっかりと身体を大きくしていって、成長したところがまた見たいですね。
打線は2回に2死から連打で点を取ったのが大きかった。1番の足立選手は大きい選手ですが、スピードもあって面白い選手。ちょっと注目したいですね。
大垣工は守備力が高く、市岐阜商の外野で抜けそうな当たりをしっかりと捕ってアウトにするなど、良く鍛えられていました。
投手の野原投手も130km近くの球速が出ていて、これとスライダーのコンビネーションで3回以降は安定した投球を披露。無四球とコントロールの良さも光りました。
1番の松井選手はスピードもありましたし、捕手の佐久間選手は盗塁を2つ刺して肩の良さをアピール。ショートの大橋由選手は好プレーを連発しました。序盤のチャンスで点が取れていれば、試合展開は変わったかな、という内容。また春に期待したいチームです。

ピックアップ選手

大垣工野原聖大投手（2年）

右のオーバーハンド。173㎝81㎏とがっしりとした体格で、MAX129kmとかなりいい球を投げていました。まっすぐもカットしている感じでこれにスライダーとのコンビネーションで市岐阜商打線を3回以降しっかりと抑えた投球は見事。無四球なのもいいですね。注目されていい投手かな、と。来年には130km中盤くらい投げられそうですね。