西濃運輸-日本製鉄東海REX 観戦記(2021年都市対抗野球東海地区2次予選)

9月30日に岡崎球場で行われた第1試合、西濃運輸-日本製鉄東海REXの観戦記です。
第4代表トーナメントの1回戦。ここまでくると負けが大きく響く試合になってきます。

西濃運輸
101002000|4 H12 E2
101100000|3 H8 E1
日本製鉄東海REX

西濃運輸
石本(20)、林(11)、山下(13)-柏木
日本製鉄東海REX
浦本(21)、新原(15)-阿保

投手成績
西濃運輸
石本光紀(海部-日本福祉大) 3回2/3 49球 被安打6 四球0 三振3 失点3(自責点2)

林優樹(近江) 2回1/3 28球 被安打2 死球1 三振1 失点0

山下大輝 3回 24球 被安打0 死球1 三振4 失点0

日本製鉄東海REX
浦本千広 8回2/3 119球 被安打12 四球3 三振3 失点4
新原俊哉(高蔵寺-富山大) 1/3 14球 被安打0 四球1 三振0 失点0

(出場選手)
西濃運輸
6北野(6) 8原田(31) D渡邊(4) 9谷(25) 5野崎(28) 4大山(0)→中村(5) 7清水(3) 3細川(2) 2柏木(22)
日本製鉄東海REX
9加藤樹(26)→7 4平野(4) 5吉位(7) D加藤辰(29) 2阿保(22) 3金子(23) 7瀬崎(39)→9下村(24)→H福田(8) 6西浦(0) 8濱口(25)→8大塚(2)

(試合経過)
1回表、2死3塁から4番谷のタイムリー。西濃運輸が先制。1-0
1回裏、先頭の加藤樹が2ベース。送って1死3塁から3番吉位がタイムリー。1-1
3回表、先頭の9番柏木がライトポール際のソロホームラン。2-1と西濃運輸が勝ち越し。
3回裏、1死2塁からまたも3番吉位がタイムリー。同点。
4回裏、2死からショート北野のエラーから2死1,3塁となり、9番大塚の3ゴロを弾いて記録タイムリーエラー。東海REXが逆転。3-2。ここでピッチャー交代、林。1番加藤樹のレフト前のフライをファインプレーで追加点を防ぎます。
5回裏、ヒットと死球で無死1,2塁。ここで4番加藤辰のバントが3塁封殺。1死1,2塁から5番阿保がゲッツー。東海REXはまずい攻めで得点ならず。
6回表、2死無走者から5番野崎、6番大山の連打で1,2塁とし、7番清水の右中間を破る2点タイムリー2ベース。西濃運輸が逆転。4-3
7回表、2死満塁のチャンスで4番谷を迎えるも2ゴロに倒れ0点。
9回表、2死から2番原田がヒットで出たところで、浦本投手がアクシデントで交代。新原投手がマウンドへ。四球を出すも後続を断って0点で抑えます。
西濃運輸が競り勝って、第4代表トーナメントの準決勝に進出。日本製鉄東海REXは第6代表トーナメントに回りました。

総評

お互いに9イニングでゲッツーが3つずつ。流れになかなか乗れない試合となりました。
西濃運輸は石本投手が今大会2度目の先発。毎回得点圏にランナーを置く苦しいピッチングで、勝ち越した直後に失点を2度。それでも4回は立ち直りの兆しが出て2者を打ち取るも、ショートのエラーからピンチを招き、今度はサードのタイムリーエラー。ここで降板となってしまいました。
それでも良くなる兆候はあったし、次につながる部分はあったと思います。このピンチでマウンドに上がったのが今大会初登板の林投手。ここで味方のファインプレーもあって切り抜けると、5回、6回とランナーを出しながらも0で抑え、味方の逆転を呼び込みました。林投手が使える目途が立ったのは今後の試合に向けて大きいです。
そして山下投手が抜群の内容。3回を死球1つで無安打に抑える快投で勝利に導きました。
打線は今大会のキープレイヤーになっている清水選手のところにチャンスが回ってきて、ここで逆転打。ゲッツーからのチャンスだっただけに大きな一打になりました。
打線では細川選手が不振となっています。ここを次戦でどうするかも注目ですね。
日本製鉄東海REXは今大会初登板初先発の浦本投手がマウンドへ。MAX145㎞で終盤までボールは来ていたものの、ヒットを多く浴びて、らしいピッチングがなかなかできず。それでも完投目前まで行きましたし、内容もそんなに悪くなかった。
ただ、負けたらかなり厳しい試合で先発を引っ張ったのがちょっとわかりずらい起用でしたが・・・。
打線では加藤樹選手が2本打ってお目覚め。ただ、4番の加藤辰選手が完全にブレーキに。4番をどうするかもベンチとして判断が必要になりそう。
吉位選手が絶好調。ここをうまく活かしたい。
これで第6代表トーナメントで3連勝が必要になりました。投手陣の駒はいるだけに、打線を何とかしたいですね。

ピックアップ選手

※年齢は2021年末の満年齢

西濃運輸 山下 大輝 投手(飛龍-常葉大浜松キャンパス 30歳)

ボールがキレキレでこんなにいい山下投手は初めて見た、と言いたくなるくらいの投球でした。ロングリリーフが合っている感じで、この後の活躍も期待されますね。

西濃運輸 清水 雄二 外野手(中京大中京-法政大 26歳)

とにかくチャンスで回ってくることが多い今大会。それだけに打撃内容が勝敗に直結しています。6回はゲッツーからのチャンスだったので、何とかしたかったところ。期待に応えての右中間突破の2点タイムリー2ベースは素晴らしかった。

西濃運輸 柏木 貢 捕手(育徳館-日本文理大 26歳)

ホームランを含む2安打1四球。9番においておくのはもったいないくらいの打撃。打撃の良さがリードにもいい影響が出ていそうです。

日本製鉄東海REX 吉位 翔伍 内野手(岐阜中京-中京学院大 23歳)

3番に入って好調を維持。この日も2本タイムリーを放ち、内容も良かった。チャンスで回したいですね。

日本製鉄東海REX 加藤 樹 外野手(愛知啓成-東海大 25歳)

あまり今大会当たっていなかったのですが、第1、第2打席でヒットを放ち、ホームに返ってきました。ようやくお目覚めしたようで、残りの試合、1番として引っ張ってほしいですね。

日本製鉄東海REX 浦本 千広 投手(必由館-九州産業大 24歳)

ボールそのものはまずまず走っていたものの、捉えられた打球も多かった。四球が少ない、球数少ないなどらしさも随所で見えたのですが・・・。終盤まで球威は落ちなかった。
ここまで登板なしだったのは、何か要因があったのか・・・。その部分はちょっとわからず。

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