安城学園-豊野 観戦記(2019年愛知夏大会)

6月29日に豊田球場で行われた安城学園-豊野の観戦記です。
夏の初戦ということでお互いに緊張する試合。安城学園は春辞退があったので久々の公式戦。実績から言えば圧倒的に安城学園が上でしたが、どう豊野が付け込めるかに注目して観戦しました。

安城学園
005010000|6 H9 E1
10060000X|7 H10 E1
豊野

安城学園
大谷、谷口-濱田広
豊野
石田、坂部-佐藤

投手成績
安城学園
大谷 3回1/3 90球 被安打6 四死球7 三振5 失点5
谷口 4回2/3 89球 被安打4 四球1 三振8 失点1
豊野
石田 2回1/3 66球 被安打4 四死球5 三振4 失点5
坂部 6回2/3 102球 被安打5 四球3 三振4 失点1

大谷投手は右のオーバーハンド。MAX140kmを出しました。が、この日は制球が出来ずに四死球が増え苦しいピッチングから立ち直れず。


谷口投手は左のオーバーハンド。120km後半のまっすぐと切れのいいスライダーで三振を取っていました。コントロールも安定。


石田投手は右のアンダーハンド。MAX116km。結構空振りを取っていて、相手の予測以上に手元で来ていた様子。ただ、徐々に制球出来なくなっていきました。


坂部投手は右のスリークォーター。沈んで低いところから投げて、フォロースルーの大きいフォームで相手に軌道を読まれないまま投げ切った印象。

安城学園
1大谷 8外山 3鈴木(15)→H西→3 6石河 5宮崎 4倉内→H山口→7 7山本→4田中 9谷口→1 2濱田広
豊野
4永田 9清家(1) 6藤澤 3大脇 5坂部→1 2佐藤 7成田 8松本 1石田→5奥村(9)

(試合経過)
1回裏、1死1、3塁から4番大脇の内野ゴロの間に1点。豊野が先制。
3回表、1死1、2塁から4番石河がタイムリー。更に1死満塁から押し出し四球。7番山本のタイムリー。ここでピッチャー交代、坂部。8番谷口の2点タイムリー。5-1
4回裏、1死満塁から押し出し四球。5番坂部の逆転満塁ホームラン。ここでピッチャー交代、谷口。更に2死2塁から8番松本のタイムリー2ベース。7-5
5回表、1死1、3塁から1ゴロの間に1点。7-6
豊野が逃げ切りました。

安城学園としては舐めていた、ということは無いと思うのですが、序盤から地に足がつかないようなプレーが多く、結局フワフワしたまま終盤まで戦って、焦ってとらえきれず終戦を迎えた、そんな試合でした。

3回に石田投手から5点を奪ったのですが、相手の乱調に付け込んだ形で、捉えた打球が少なく、代わった坂部投手も最後まで捉えられませんでした。
いい当たりが正面を突く不運もありましたが、豊野の守備陣の集中力も素晴らしかった。

あと不可解だったのが、3番の鈴木選手(2打数1安打1四球)、倉内選手(1打数0安打1四球)、山本選手(3打数2安打1エラーで出塁)と結果を出していた選手を変えていったこと。交代した選手は3年生ということで、夏大で3年生の意地に期待したのかな、と想像するのですが、そもそも結果を出していた選手を代えるのはどうなんだろ、と思ってしまうんですよね。
で、代わりに出た7番田中選手はいい当たりのセカンド頭上のライナーを好捕される不運。采配が招いたと個人的には感じました。

豊野はやりたいことがすべて出来た試合かな、と感じる内容。
1回表は先頭の永田選手がヒットで出ると、清家選手は追い込まれながら進塁打でチャンスを広げ、大脇選手の内野ゴロでゴロゴーを決めて1点。

4回裏もしっかりとボールを見極めて四球をもぎ取ってチャンスを広げ、4番大脇選手がストレートの四球で押し出し。そして坂部選手の一発!

初めてホームランのシーンを写真で撮れました(笑)
この一発は見事でしたが、この後、代わった谷口投手から、成田選手がヒットを放ち、ディレイドスチールを決めて2死2塁として、8番松本選手のタイムリー2ベース。この1点が大きかったし、結果的にものをいった形に。

そこからは5回の大脇選手のファインプレー、7回の永田選手のファインプレー、8回には清家選手のナイスプレーが飛び出し、坂部投手を助け、最後まで守り切りました。

正直、厳しい試合と思っていましたが、豊野が普段から取り組んできたことが出せた会心の勝利だったと思います。応援しているチームだけにうれしかったです。

次の刈谷北戦はこれまた同じ西三河地区同士。厳しい戦いになると思いますが、全員野球で勝ち進んでほしいですね。

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