名城大附－愛知観戦記（2019年秋季名古屋地区1次予選）

8月11日に名城大附Ｇで行われた第2試合、名城大附－愛知の観戦記です。
新チームの公式戦の初戦。夏のメンバーが多く残る名城大附がどこまで愛知を苦しめるかに注目して観戦しました。

名城大附
００１０００００５｜６　Ｈ12　Ｅ3
００００００１０１｜２　Ｈ8　Ｅ1
愛知

名城大附
野田、坪井－長崎
愛知
藤原、松石、海老原、中野－光森

投手成績
名城大附
野田(10)　5回　65球　被安打5　四球1　三振0　失点0
坪井(1)　4回　55球　被安打3　四球1　三振1　失点2
愛知
藤原(1)　5回　61球　被安打5　四球0　三振1　失点1
松石(11)　2回　23球　被安打1　四球1　三振1　失点0
海老原(10)　1回1/3　46球　被安打6　死球1　三振2　失点5
中野(3)　2/3　10球　被安打0　四球0　三振0　失点0

野田投手は右のオーバーハンド。まっすぐはまぁまぁ。打たせて取るタイプ。コントロールはいい。

坪井投手は右のサイドハンド。夏大でスーパークイック投法で名を売った投手。この日も同投法は健在。夏の時より球威が落ちた印象はありましたが、コントロールがいいので大崩れしない。あと、相手がどうしても手打ちになる印象を受けました。

愛知の藤原投手は右のオーバーハンド。バランスのいいフォームで、まっすぐはなかなか。コントロールもいいタイプ。

松石投手は右のオーバーハンド。テイクバックが大きいタイプ。ややボールが多かった。

海老原投手は右のオーバーハンド。体格もがっしりしていて、ここまで投げた3人の中では一番球威がありそうでした。結果的にランナー出てからバタバタ。この辺りが課題なのかも。

中野投手は左のオーバーハンド。夏にも最後にリリーフ登板。左ですし、今後のカギになりそうな投手。

（出場選手）
名城大附
9村瀬　8早崎　5山田　3加藤　4坪井→1　7佐々木　2長崎　6西　1野田(10)→4天野→小川(15)→4北野(16)
愛知
8佐々木　6林　3中野→1　9加茂　4松岡→5　7中神　5立松→3　1藤原→Ｈ梶野(18)→1松石(11)→Ｈ加藤(15)→Ｒ遠矢(20)→4伊藤大輝(14)→Ｈ田口(17)　2光森(12)→Ｈ筏井(2)

（試合経過）
1回表、1番村瀬2番早崎の連打で無死1，2塁も3番山田が6－4－3のゲッツー。4番も倒れ先制ならず。
1回裏、2死1塁から4番加茂の2ベースで2死2，3塁となるも5番が倒れ先制ならず。
3回表、1死1、3塁から2番早崎がタイムリー。名城大附が先制。尚も1死1，2塁でしたが、3番山田の5－5－3のゲッツーで1点止まり。
7回裏、2死1、2塁から2塁ランナーが投球前にスタート。ピッチャーの坪井が振り返ってセカンドに投げようとしてショート方向に悪送球を投げて一気にランナーホームイン。牽制エラーで1点。同点。更に四球で2死1，2塁となるも、3番中野が倒れ同点止まり。
9回表、1死から3番山田が3ベース。死球で1、3塁から5番坪井、6番佐々木の連続タイムリーで勝ち越し。更に1死満塁から8番西がタイムリー。代打小川が2点タイムリー。ここでピッチャー交代、中野。6－1
9回裏、1死1、3塁から1番佐々木の2ゴロの間に1点。6－2
名城大附が競り勝ちました。

名城大附はゲッツー3つに盗塁死1つ。決して流れがいいとは言えない試合でしたが、野田投手が5回までしっかりと試合を作り、いい流れで坪井投手につないだことが勝ちにつながった形に。

9回の集中打は見事でしたが、長打は9回1死からの山田選手の3ベースのみ。あとは他のイニングも含めて単打ばかり。全体的にゴロアウトも多かったですし、大きいのを狙って、という打撃ではなく野手の間を抜く打撃が中心に感じました。

バントもあまり使わない印象なので、いかに足を絡めてチャンスを広げるかがカギになりそうです。しっかり守って接戦を取る。この日は踏ん張りましたが、投手の負担を減らすためにエラーは減らしたいですね。

坪井投手は夏で大きく報道もされて研究されている可能性もありますが、それでも初対戦で打つのは難しい投手。このアドバンテージをどう活かすかもカギになりそうです。