愛工大名電-愛知啓成 観戦記(2022年高校野球選手権愛知大会)

7月28日に岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで行われた準決勝の第1試合、愛工大名電-愛知啓成の観戦記です。
ここまで順調に勝ち上がった愛工大名電に対し、愛知啓成がどこまで食い下がれるかに注目して観戦しました。

愛工大名電
000200230|7 H10 E1
200000200|4 H6 E0
愛知啓成

愛工大名電
山田(3)、岩瀬(11)、有馬(1)-藤山
愛知啓成
東(1)、鳴海(17)、鈴木(18)、小島(10)、三輪(14)-飯盛

投手成績
愛工大名電
山田空暉(3年) 2回 47球 被安打2 四球2 三振2 失点2

岩瀬法樹(3年) 1回 11球 被安打0 四球0 三振0 失点0

有馬伽久 6回 94球 被安打4 死球1 三振5 失点2

愛知啓成
東祥大 6回2/3 105球 被安打8 四死球3 三振1 失点4
鳴海虎太郎(3年) 0/3 1球 被安打0 死球1 三振0 失点0

鈴木章一郎(2年) 0/3 8球 被安打0 四球1 三振0 失点0

小島伶央(3年) 1/3 15球 被安打2 四球1 三振0 失点3

三輪悠人 2回 36球 被安打0 四球2 三振0 失点0

(出場選手)
愛工大名電
8加藤 5大森 6伊藤 1山田(3)→3 7石見→7角(18) 4市橋 9美濃 3石村(15)→1岩瀬(11)→H有馬(1)→1 2藤山
愛知啓成
9伊藤(7) 8久松 7石川(20) 3尾崎 1東→1鳴海(17)→1鈴木(18)→1小嶋(10)→1三輪(14) 6稲吉 4山谷→H山下(9) 2飯盛 5太田(15)→H木村(19)→R片山(5)→5

(試合経過)
1回裏、2死1,2塁から5番東がライトオーバーの2点タイムリー3ベース。愛知啓成が2点線背に。
4回表、2死1塁から6番市橋が同点2ランホームラン。2-2
7回表、1死1,3塁から2番大森がタイムリー。2死1,2塁でピッチャー交代、鳴海。死球で2死満塁となり、ピッチャー交代、鈴木。押し出し四球で1点。ピッチャー交代、小島。この回2点勝ち越し。4-2
7回裏、1死1,3塁から代打木村が左中間を破る2点タイムリー2ベース。同点。4-4
8回表、無死1,3塁から9番藤山が勝ち越し3ランホームラン。7-4
愛工大名電が愛知啓成を振り切って決勝戦進出を決めました。

総評

愛工大名電が愛知啓成の東投手をなかなかとらえきれず、啓成の固い守備もあってなかなか苦しい試合に持ち込まれました。
その劣勢を覆したのが2本のホームラン。6番市橋選手の同点2ラン、9番藤山選手の勝ち越しの3ランホームラン。どちらも苦しいところで飛び出した値千金の一打となりました。下位打線が打ったというのも大きかったですね。
愛工大名電は山田投手が先発。初回に2失点するなど、2回で降板したのは誤算だったでしょうね。結局なるべく登板イニングを減らしたかった有馬投手が6イニングを投げる形に。これが決勝戦にどう影響してくるか、ここも注目です。
有馬投手は146㎞をマーク。思ったよりは愛知啓成打線に当てられましたが、それでも6回2失点としっかりと仕事を果たしました。
打線は上位打線がやや低調。ここの奮起が決勝戦ではカギになりそう。
愛知啓成はロースコアに持ち込んで、7回に同点に追いつくところはプラン通りだったかも。ここで1点でも勝ち越したかったですね。
ただ、投手がやはり東投手以外が愛工大名電相手では厳しかった。もう少し余力を残してぶつかりたかったですね。
そんな中、2年生の三輪投手が好投。2回をノーヒットに抑えて無失点。MAXも136㎞と結果を残しました。新チームで大きな戦力になりそうです。
勝つチャンスがあっただけに悔しい試合になりました。この経験を新チームに活かしていきたいですね。
決勝戦は愛工大名電は有馬投手で行けるところまでいく形になりそう。打線で援護して楽に投げさせたいですね。

ピックアップ選手

愛工大名電 有馬 伽久 投手(3年)

本当はもう少し後から使いたかったでしょうが、4回からマウンドへ。負けている状況で4回表をしっかりと3人で斬って、そこから同点、逆転の流れを作っていきました。
MAXは146㎞をマーク。ゴロアウトが多く、強い球で打たせて取るタイプですね。

愛工大名電 藤山 航平 捕手(3年)

8回に値千金の3ランホームランを放ちました。2安打とマルチでしたし、9番とは思えない打撃を見せます。肩も1.8~1.9でセカスロを揃え、相手にプレッシャーを与えます。

愛工大名電 市橋 昂士 内野手(3年)

4回裏に貴重な同点2ランホームラン。こういう勝負強さを持っているのがこの選手の特徴。足も速く、バントでは3.75秒で1塁到達していました。欠かせない選手ですね。

愛知啓成 東 祥大 投手(3年)

エースとして先発のマウンドへ。名電打線を6回まで2点と抑えました。MAX132㎞。上手くフライアウトを多く取っていました。中1日で疲れがあった中、7回途中まで投げたのは立派。
打つ方でも先制タイムリー3ベースを放つ等、センスを感じる選手です。

愛知啓成 三輪 悠人 投手(2年)

8回途中からマウンドに上がり、2回を四球を2つ出したものの無安打無失点。MAX136㎞で、フォロースルーが大きいため、手元でボールが強い投手。秋以降が楽しみに。

愛知啓成 木村 塁 選手(3年)

代打で登場し、貴重な同点タイムリー2ベースを放ちました。3年生の意地を見ましたね。

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