享栄-東邦 観戦記(2022年高校野球選手権愛知大会)

7月28日に岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで行われた第2試合、享栄-東邦の観戦記です。
優勝候補同士の1戦。準々決勝で中部大春日丘に大苦戦を強いられた東邦が、そこを乗り越えて準決勝をどう戦うか、注目して観戦しました。

享栄
0200000|2 H5 E4
0012105|9 H12 E1
東邦
(7回コールド)

享栄
藤本(10)、東松(1)、安藤(11)-関
東邦
三浦(1)-落合

投手成績
享栄
藤本逸希 3回1/3 54球 被安打4 四球1 三振1 失点3(自責点2)
東松快征 3回 62球 被安打6 四死球3 三振2 失点5(自責点3)
安藤瑠騎飛(3年) 0/3 10球 被安打2 四球0 三振0 失点1

東邦
三浦心空 7回 99球 被安打5 四死球3 三振6 失点2

(出場選手)
享栄
9西田 4山本 7高田 5吉田 3太田 2関 6山口(18)→6大橋(6) 1藤本(10)→1東松(1)→1安藤(11) 8眞野
東邦
8早川 4中村 3加藤 7城 9網代 2落合 5眞邉 1三浦 6相賀

(試合経過)
2回表、2死1,3塁から1番西田、2番山本が連続タイムリー。享栄が2点先制。2-0
3回裏、1死3塁から1番早川の遊ゴロの間に1点。2-1
4回裏、1死満塁でピッチャー交代、東松。7番眞邉が押し出し四球。8番三浦がスクイズを決めて東邦が逆転。3-2
5回裏、1死1,3塁から4番城がタイムリー。4-2
7回裏、1死1,2塁からタイムリーエラーで1点。1死1,2塁から6番落合のヒットにエラーが重なり2塁ランナーが生還。ここでピッチャー交代、安藤。1死満塁から8番三浦の走者一掃の3点タイムリー2ベースでコールド成立。東邦が7回コールドで勝ち決勝戦進出を決めました。

総評

享栄は藤本投手を先発。
藤本投手はMAX138㎞とボールはまずまず走っていて、変化球とのコンビネーションで東邦打線を序盤抑えていました。
4回は内野安打からヒット、四球と満塁として、そこで交代。もう少し投げさせても良かった気もするのですが・・・。東松投手は141球投げて、中1日。この暑さの中では厳しいでしょうし・・・。
東松投手はMAX148㎞(西尾さんのガンでは149㎞)をマークするも、コントロールが微妙で踏ん張り切れず。東邦打線はしっかりとコンタクトしてきて、なかなか空振りが取れない分、ヒットを打たれて苦しみました。
疲れもあったでしょうね。このくやしさをどう秋以降に活かすか、そこも注目です。
享栄は前の試合で感じましたが、球際が弱い。エラーが多い。これがもろにこの試合でも出てしまいました。強いチームはここを逃してはくれません。やはりアウトにできるプレーをきっちりとアウトにする。これを新チームではしっかりとやっていきたいですね。
3番の高田選手が3打席連続三振。マークされていたのもありますが、変化球に合いませんでした。秋以降にどう活かすかも課題になってきますね。
享栄としては昨年、今年と甲子園に行く力はあっただけに残念。選手の力を発揮させるベンチワークを何とかしないと、甲子園には行けない気がしますね。
東邦は三浦投手が2回までにヒット5本浴びて苦しみましたが、3回以降、見事に立ち直ってノーヒットに。とにかくどんどん打たせていく投球が良かったように思います。
4回に自身のスクイズで逆転。これでより元気になった印象です。最後もコールドにしたのも三浦投手自身。決勝に向けても大きいコールドになりますよね。
打つ方は4番の城選手が3安打の猛打賞。5回には貴重なタイムリーを放ち、東松投手から得点。これが東邦にとっても大きかったですね。足もあるし、打率も7割超え。4番がこれだけ打てば、前後で点が入りますよね。
東邦は宮國投手、岡本投手を使わずに決勝進出。決勝戦は宮國投手が先発でしょうか。
三浦投手がリリーフ待機できる層の厚さが優位になりそう。2年生の2人にとっても頼もしいでしょうし。
長打があまりない打線なので、何とか四球なども絡めて先手を取りたいですね。

ピックアップ選手

享栄 藤本 逸希 投手(3年)

先発して序盤は3回で1失点。MAX138㎞とボールもまずまず走っていましたし、変化球の精度も高く、東邦打線も苦戦していました。
結果的に見切りが早かった気がしますが・・・。4回はボールが増えていたのが大藤監督からすると厳しいと見えたんでしょうね。

享栄 西田 翔哉 外野手(3年)

1番ライトで出場。2安打のマルチで2回に先制のタイムリー。センターから逆方向へ打つ打撃が光りました。

享栄 東松 快征 投手(2年)

4回途中からマウンドへ。1死満塁の場面。MAX148㎞をマークするも逆転は防げず。5回にも失点したのが厳しかった。変化球を打たれるケースが多く、もしかしたら狙われていた可能性もありますね。
まっすぐも空振りを取る球質じゃ現時点ではないので、スピードを活かす配球や変化球、コントロールを磨きたいですね。

東邦 三浦 心空 投手(3年)

序盤、享栄打線に捕まったものの、3回以降しっかりと立ち直りました。MAX145㎞をマーク。カーブが有効になっていた印象です。投球術は決勝でも活きてきそうですね。

東邦 城 幸佑 外野手(3年)

4番レフトで出場。3安打の猛打賞。今大会ここまで7割を超える打率をマークしています。右で1塁駆け抜けが4.10秒。スピードもあり、バットコントロールの良さが光る打者ですね。

東邦 眞邉 麗生 内野手(2年)

7番サードで出場。1安打で押し出し四球で打点。犠打も決めて活躍。守備でも好プレーで三浦投手を助けていました。

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