榛原-掛川西 観戦記(2021年高校野球選手権静岡大会)

7月20日に掛川球場で行われた榛原-掛川西の観戦記です。静岡大会の3回戦。
掛川球場は初めてでした。両翼92m、センター120m、外野天然芝、照明なし、手書きボード。
雰囲気としては蒲郡球場(改装前)という感じです。蒲郡球場は証明がありましたが。

この試合でびっくりしたのが、静岡大会はブラバンがOKだったこと。元々応援団が盛んなイメージがありますが、その辺りは一歩進んでいますね。
お客さんは地元の掛川西が登場ということで正面スタンドが満員に。外野にかなりお客さんを流していました。
応援席が完全に仕切られているはもう少し柔軟でも、と思いますが、まぁ仕方ないですね。

榛原
100210000|4 H5 E1
03003030X|9 H15 E0
掛川西

榛原
松浦、大谷、増田、松浦-加藤
掛川西
高橋、岩澤、沢山-河原崎

投手成績
榛原
松浦燦地(1) 6回 102球 被安打11 四死球2 三振2 失点6

大谷健人(11) 1/3 11球 被安打0 四球1 三振0 失点0

増田瑞己(10) 1回2/3 25球 被安打4 四球0 三振0 失点3(自責点2)

掛川西
高橋遼冬(18) 3回2/3 50球 被安打4 四球1 三振2 失点3 MAX133km

岩澤孔大(15) 2/3 18球 被安打1 四球0 三振1 失点1(自責点0)MAX124km

沢山優介(11) 4回2/3 被安打0 四球1 三振10 失点0 MAX142km

(出場選手)
榛原
6渡辺 4阿形 3興石 5山本 8森本泰 1松浦→7→1→H鈴木(19) 2加藤 9深田 7西畑→1大谷(11)→1増田(10)→7田村(17)
掛川西
5狩俣 4山口 8松浦 3羽切 7榊原(1) 2河原崎 1高橋→1岩澤(15)→1沢山(11) 9今駒(7) 6松本

(試合経過)
1回表、1死2塁から3番興石のショートへのゴロを弾き記録タイムリー。榛原が先制。1-0
2回裏、2死2塁から8番今駒のタイムリー。同点。9番松本のバントを上手く捌いて1塁アウトのタイミングでしたが判定はセーフ。ここで1番狩俣が2点タイムリー2ベース。掛川西が逆転。3-1
4回表、2死2,3塁から7番加藤が2点タイムリー2ベース。3-3
5回表、1死3塁でピッチャー交代、沢山。2番阿形を三振に取るもキャッチャーが後逸。三振振り逃げが成立し、ランナー生還。榛原が逆転。4-3
5回裏、1死満塁から6番河原崎の犠牲フライ。2死1,2塁から7番沢山がタイムリー。2死満塁でピッチャー交代、大谷。9番松本の初球にワイルドピッチで3塁ランナー生還。この回3点取って掛川西が再逆転に成功。6-4
7回裏、1死2塁から8番今駒のサードが弾き記録タイムリー。更に2死2塁から1番狩俣がタイムリー。2死2塁から2番山口がタイムリー2ベース。ここでピッチャー交代、松浦。9-4
掛川西が沢山投手の投打の活躍で逆転勝利。

総評

掛川西はWエースの榊原投手、沢山投手の登板を避けて、高橋投手が先発。そして2番手が岩澤投手。出来る限りWエースの負担を減らしたかったと思いますが、5回に同点で尚もピンチのところで沢山投手がマウンドへ。ここで振り逃げで勝ち越しを許しましたが、その裏にすぐに逆転。そのまま沢山投手がしっかりと抑えて勝ったものの、もう少し負担を減らしたかったというのが本音でしょうね。
登板するにしても3イニングくらい、もしくはコールドで勝ちたかったでしょうが、榛原高校が意地を見せた。そういう試合だったように思います。
掛川西は走塁に意識が高い。2回の同点の場面、5回の犠牲フライ、6点目のワイルドピッチの場面はなかなか戻ってこれないプレーでしたが、しっかりとホームイン。こういう1点の積み重ねが大きいですよね。
沢山投手は打者アウト14個のうち三振が10個。135km~142kmの球速で、チェンジアップもかなりの切れ。さすがドラフト候補という投球でした。好投手です。
榛原高校もアウェーの雰囲気の中、一旦は逆転まで持っていったのは見事。やや内野の守備が弱く、打ち取った当たりがことごとくヒットになってピッチャーが苦しくなりました。
ここがもう少し改善出来たら・・・。それでも意地は見せて、春の準優勝校を苦しめた。素晴らしい戦いだったと思います。
あんまり判定の事は高校野球では言いたくないのですが、2回の1塁の判定はちょっと・・・。その後に点につながってしまいましたし。榛原高校のキャッチャーがいい動きをしてアウト、に見えたプレーでしたので、しっかりと判定してほしかったです。

ピックアップ選手

榛原 松浦 燦地 投手(3年)

まっすぐは110km台ですが、動いている感じもあって、芯の外れた打球も多かった。再登板してからもしっかりと抑えましたし、掛川西打線相手にもしっかりと投げられたと思います。

榛原 加藤 蒼 捕手(3年)

4回には同点となるタイムリー2ベースを放つ。3人の投手陣を何とかリードして掛川西打線のタイミングを外すリードをしていました。

掛川西 沢山 優介 投手(3年)

リリーフで登板し、しっかりと抑えて試合のリズムを変えました。やはりものが違う感じがする投手。MAX142km。アベレージは138~9くらいですので、左ではかなりのレベルの高さですね。角度があるし、プロに行ってほしい素材です。

掛川西 狩俣 藍生 内野手(2年)

1番で2本のタイムリーを放つ。コンタクト率の高い打者。

掛川西 今駒 翔太 外野手(3年)

2本のタイムリー。2回には同点に追いつくタイムリーでした。夏は劣勢が長くなるとどんどん重くなるので、ここですぐに追いつけたのは大きかったですね。

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