中京大中京-誉 観戦記(2019年愛知夏大会)
7月28日に岡崎球場で行われた準決勝第1試合、中京大中京-誉の観戦記です。
ここまではほぼ相手を寄せ付けない形で勝ち進んできた中京大中京に対し、名電、星城、愛知等、厳しい相手を破って勝ち進んできた誉。どこまで誉が食い下がれるかに注目して観戦しました。
中京大中京
200020000|4 H12 E2
10030010X|5 H9 E1
誉
中京大中京
高橋、松島、麻續-印出、関岡
誉
杉本、山口-林山
投手成績
中京大中京
高橋(1) 6回1/3 88球 被安打6 死球1 三振4 失点5(自責点4)
松島(11) 1/3 5球 被安打2 四球0 三振0 失点0
麻續(10) 1回1/3 12球 被安打1 四球0 三振0 失点0
誉
杉本(10) 5回 95球 被安打8 四死球3 三振0 失点4
山口(1) 4回 63球 被安打4 四球0 三振2 失点0
高橋投手はこの日はMAX145km。中2日ということで、前回よりも少し球速は落ちた感じ。それでも常時140km前後はキープ。詰まった打球が落ちる場面も多く、金属バット相手だとこういうこともあるよな、と感じるピッチングでした。
松島投手は左のオーバーハンド。どっちかというと先発のがいいタイプかも。
麻續投手は右のオーバーハンド。130km中盤くらいのまっすぐでした。
杉本投手は左のスリークォーター。130km出ていなくて、球威は前回より落ちた印象。前の試合の完投の影響はあったかも。それでも低めを突いて、上手く広いゾーンを活かした印象。
山口投手は最終回にMAX138kmを記録。少し間隔があいていたこともあり、かなり球威がありました。
(出場選手)
中京大中京
8西村 7伊賀→7古瀧 6中山 5今泉 9尾崎→1麻續→H飯嶌 2印出(3)→H川崎→2関岡 3佐藤(15)→R白井→4 4桂山→4川合(14)→H板倉(13)→3 1高橋→9鶴田(17)
誉
5内田 4手塚 6澤野 3吉田 2林山 7坂又 9坂 1杉本(10)→1山口 8松田
(試合経過)
1回表、先頭の西村がホームラン。3番中山にもホームランが飛び出し2点先制。
1回裏、1死2塁から3番澤野がタイムリー。内田のナイスランでした。2-1
4回裏、2死3塁から5番林山のタイムリー。同点。死球で2死1,2塁から7番坂のタイムリーで逆転。8番杉本もタイムリー。4-2
5回表、無死1、3塁から3番中山のタイムリー。無死1,3塁から4番今泉の2ゴロの間に1点。同点。尚も、死球2つが出て2死満塁で8番途中出場の川合でしたがサードファールフライで逆転ならず。4-4
7回裏、1死2塁でピッチャー交代、松島。 2死3塁から2番手塚がタイムリー。誉が勝ち越し。2死1、2塁でピッチャー交代、麻續。4番吉田は痛烈なピッチャーライナーでしたが麻續が好捕。5-4
8回表、1死から佐藤、代打板倉、9番鶴田の3連打で1死満塁。1番西村は遊ゴロホームアウト。2番古瀧はサードファールフライで得点ならず。
誉が勝ちました。初の決勝戦進出。
正直に言いますと、試合前は8-2か9-1の割合で中京大中京が勝つ、と思っていました。誉が勝つには何とか5点取って、それ以下に投手陣が抑えられれば、と。その試合をやってのけた誉が素晴らしかったと思います。
中京大中京は初回にいきなり西村選手が先頭打者ホームラン。続いて3番中山選手もソロホームラン。(これはファールに見えたけど)
ド派手な試合開始になりました。
誉は1回にすぐに1点を返しましたが、基本的には中京大中京が押している展開。ただ、点数は1点差。
4回裏の逆転のきっかけは先頭バッターの2塁のエラー。それでも2死2塁から打線をつなげた誉が見事だったかな、と思います。
中京大中京とすれば、5回表に追いつきながら勝ち越せなかったこと、表ということで回が詰まってくるにつれ、プレッシャーがかかったこと、8回表に1死満塁を活かせなかったこと、が勝敗を分けた形に。
4番~6番が当たりが無かったことも響きましたね。
西村選手、中山選手の2年生2人は圧倒的な存在感を示していましたが、3年生が今大会当たりが少なかった。代打、途中出場の板倉選手、鶴田選手が8回にヒットを打ったように、控えの飢えてる選手を上手く使えなかった印象もあります。まぁこればっかりは仕方ない部分もありますが・・・。
打撃不振の印出捕手にこだわったのもマイナスだったかもですね。関岡捕手の経験を活かせなかった。
新チームは投手が丸っと残りますし、西村選手、中山選手という圧倒的な選手がいますので、本命になりそうです。切り替えて秋から頑張ってほしいですね。
誉は1回裏の澤野選手のタイムリー以外は2死からの得点。でもチャンスは得点したイニングだけといってもいい状態なので、もう本当にこういう試合しか勝てないって試合を制した印象です。
杉本投手が5回まで投げ切ったこと。5回のピンチを断ち切ったこと。山口投手の余力が残っていたことが勝ちにつながりました。
明日は連戦。暑い中ですし、大変でしょうけど、泣いても笑っても残り1戦。誉としては初、尾張勢は弥富以来。小牧地区としても初の甲子園を掴んでほしい。
写真のアルバムはこちら。