名城大-中京大 2回戦 観戦記(2023年春季愛知大学リーグ)

5月8日にパロマ瑞穂球場で行われた名城大-中京大の2回戦の観戦記です。
土曜日の1回戦は名城大が先勝。雨で1日伸びて迎えた首位攻防戦の第2ラウンド。やはり拮抗した試合になりました。

名城大
00001002000|3 H9 E4
00001010100|3 H5 E0
中京大
(延長11回引き分け)

名城大
岩井天(17)、松本(11)-加藤、門田
中京大
中川(21)、高木(11)、渡邉都(14)-牧山、関岡

投手成績
名城大
岩井天斗 6回0/3 89球 被安打3 四球4 三振3 失点2(自責点1)
松本凌人 5回 68球 被安打2 死球1 三振5 失点1

中京大
中川健翔 6回 106球 被安打5 四球3 三振4 失点1
高木快大(栄徳 2年) 3回 45球 被安打3 四球0 三振4 失点2

渡邉都斗 2回 45球 被安打1 四球1 三振2 失点0

(出場選手)
名城大
5多和田9井上→H塩崎→98河田3伊藤7朝岡→H堀→7D羽切4木村→R山陰→42加藤→H門田→26林
中京大
D松山(3) 7鶴田(7) 3太田(5)→6西(4) 5土井(25)→5原(13) 8秋山(24) 9岡田(1)→H岩井(6)→9飯嶌(8)→H平尾(27) 4白井(28)→6→4 6杉浦勇(10)→H杉浦文(33)→2関岡(12)→R文元(26) 2牧山(22)→H桑原(2)→4→3

(試合経過)
1回裏、3つの四球で1死満塁。5番秋山の1ゴロを上手く捌いてホーム転送アウト。6番岡田が3ゴロで先制ならず。
4回表、無死1,3塁から8番加藤のスクイズ成功。名城大が1点先制。1-0
5回裏、2死3塁から3番大田の遊ゴロがエラーとなり、1-1の同点に。
7回表、ピッチャー交代、高木。
7回裏、無死1塁でピッチャー交代、松本。1番松山がタイムリー2ベース。中京大が勝ち越し。2-1
8回表、1死1塁から4番伊藤が左中間の一番深いところへ逆転2ランホームラン。名城大が逆転、3-2。
9回裏、1死から代打桑原が上手くレフトへ打って風にも乗って同点ホームラン。3-3と土壇場で振り出しに。
9回で決着つかず延長戦に。
10回表、1死1,2塁、2死1,3塁のチャンスとするも得点ならず。
11回裏、1死1,2塁とするも、9番桑原のショートライナーで2塁ランナーが戻れずダブルプレー。
試合は痛み分けに終わりました。

総評

首位攻防の試合らしく、レベルの高い一戦でした。
ただ、名城大の方がエラー4つという数でも分かるようにミスが多く、苦しい試合にしてしまった印象。
主力の力は素晴らしく、8回には逆転2ランを4番の伊藤選手が叩きこみ、松本投手を使って勝ち越された前の回の失点をひっくり返す形に。これで試合は決まったかと思いました。
そんな中京大を救ったのが代打の桑原選手。かなり強いフォローの風が吹いていたのは確かですが、それでも上手く左打席から流し打って、レフトへホームラン。これはお見事でした。
延長戦の1回ずつチャンスはお互いにありましたが活かし切れず。結局引き分けに。
名城大は松本投手を使って引き分けたのは痛いですが、それでも引き分けなので1勝分余裕がある。明日の3回戦は主力投手は休ませたいところですね。
その松本投手はマイガンで152kmをマーク。他にも149kmもあって球速は出てきていました。アベレージも145kmくらい。長打を浴びる傾向は気になりますが、打った方を褒めるべきかな。
中京大は土壇場で追いついた打撃陣はお見事でした。まぁ出来れば高木投手で逃げ切りたかったですが、これも8回に逆転ホームランを打った伊藤選手を褒めるべき。
渡邉都投手が久々に見れました。MAX144kmをマーク。これなら来年はドラフト候補として騒がれそう。故障に気を付けて頑張ってほしいですね。
この後さらに引き分け、中京大の勝ちときて5回戦へ。ここまでもつれるとは思いませんでした。

ピックアップ選手

名城大 伊藤 雄紀 内野手(健大高崎 4年)

8回表に逆転2ラン。松本投手を投入して勝ち越されるという嫌な状況の中でのホームラン。逆方向の左中間にライナーで打ち込むという素晴らしい一発でしたが、価値も素晴らしかったです。初回には岩井投手を救うファインプレーも。

名城大 河田 隆博 外野手(星城 4年)

3番センターで出場。3安打の猛打賞の活躍。打撃技術が光る選手です。

名城大 岩井 天斗 投手(享栄 3年)

初回に3四球。正直立ち上がりは良くなかったですが、そこを伊藤選手のファインプレーもあってしのぐと、2回以降は立ち直って6回まで1失点。MAX144kmで強力な中京大打線をしっかりと抑えました。

名城大 松本 凌人 投手(神戸国際大附 4年)

7回、無死1塁から登板。いきなり代わりっぱなに松山選手のタイムリー2ベースを浴びて勝ち越しを許し、9回には同点ホームランを浴びる等、やや不本意な投球だったかと。ただ、球威は戻りつつあり、自分のガンで152kmが一度ありました。149kmもあったので、間違いではないかなぁと。リリーフでとはいえ、ややイニング数がかさんでいるので、上手く起用していってほしいですね。

中京大 桑原 大紀 内野手(日本文理 3年)

9回に代打で出て値千金の同点ホームラン。144kmのまっすぐを捉えて逆方向のレフトへ。風の後押しもありましたが松本投手から放った見事な一発でした。

中京大 松山 力汰 内野手(豊川 4年)

7回に松本投手からタイムリー2ベースを放ち一旦勝ち越す一打に。これを含むマルチ。四球での出塁もあり、1番打者という起用に応えました。

中京大 中川 健翔 投手(三重海星 4年)

先発して名城大打線を6回1失点。ランナーは毎回のように出していましたが、安定感が素晴らしかった。試合を作れる投手ですね。

中京大 渡邉 都斗 投手(至学館 3年)

今季リーグ戦に復帰していて、この日は2イニングを登板。MAX144kmをマークし1安打1四球で2奪三振と力を見せてくれました。1年の頃に150km近い球を投げていた投手。この投手が復活してきたのは中京大にとっては大きいですね。来年はドラフト候補になりえる投手です。

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