名古屋大-愛知東邦大 観戦記(2022年春季愛知大学リーグ2部)

4月30日の豊田球場で行われた第2試合、名古屋大-愛知東邦大の観戦記です。
2部の1位(愛知東邦大)と2位(名古屋大)の天王山。好ゲームとなりました。

名古屋大
001000001|2 H6 E1
001000000|1 H6 E0
愛知東邦大

名大
本田(28)-神谷
東邦大
徳久(15)-松吉

投手成績
名大
本田健吾 9回 107球 被安打6 四球0 三振9 失点1

東邦大
徳久遼 9回 144球 被安打6 四死球5 三振3 失点2

(出場選手)
名大
6楠嶺(33) 8寺岡(9) 4田中奏(2) 2神谷(10) D杉山(36) 3本山(4) 7片上(21) 5近藤(6) 9加藤(12)→H佐藤(23)→9河合(1)
東邦大
8竹延(7) 4西尾(4) 5青木(5) 2松吉(22) 3毛利(8)→R大沢(33) D柳瀬(6) 9市岡(9) 6又吉(10) 7田中(1)

(試合経過)
3回表、2死1,2塁から5番杉山のタイムリー2ベース。名大が先制。1-0
3回裏、2死3塁から3番青木のタイムリー2ベース。愛知東邦大が同点に追いつく。1-1
9回表、1死1塁から7番片上がセンターの左を破るタイムリー2ベース。名大が勝ち越し。2-1
9回裏、2死1塁から盗塁を仕掛けるも2塁アウトになり試合終了。
名大が1位東邦大を倒し、全勝に待ったをかけました。

総評

名大が本田投手、愛知東邦大が徳久投手。両エースの投げ合いががっぶり四つの試合でした。
ただ、投球内容は本田投手が上回っていた印象。愛知東邦大は6安打放ちましたが、文句なしのヒット性の当たりは2本くらい。名古屋大の守備に助けられたヒットも多かった。
本田投手は投球マネジメントも見事。初回にMAX149㎞をマーク。2回以降は140㎞位に抑えながら、変化球をうまく使って打ち取る。そして7回以降にギアを上げ、8回には150㎞もマーク。8回の圧巻の投球で流れを作り、9回に味方の反撃に繋げた。これぞエースのピッチングという投球を見せてくれました。
そして無四球というのがまた素晴らしい。3ボールになったのも1回だけ。9回で球数107球というのも優秀。とにかく非の打ち所がないピッチングでした。
それに応えた打線もお見事。終盤はタイブレークのにおいがぷんぷんしていたのですが、9回表に片上選手の2ベースで勝ち越し。勝負所で長打が出た名大が上回りましたね。
東邦大の徳久投手も四死球は5つ出したものの、コントロールを乱してというよりは、相手を警戒してのもので、中盤以降は特に隙のない投球でした。
ただ、打線が本田投手を捉えられず。まぁいい投手が来たら崩すのは難しいという典型の試合になりました。
とにかく本田投手に尽きる試合。これで1位愛知東邦大、2位名大は変わらないものの、ゲーム差が縮まり、優勝争いも混沌としてきました。
どこが2部優勝をつかむかも楽しみです。

ピックアップ選手

名古屋大 本田 健吾 投手(明和 4年)

圧巻の投球。常時140㎞をマークし、終盤の8回で150㎞もマーク。球威もですが、一番はコントロールの良さ。無四球で3ボールも1度だけ。これだけで崩れる要素が減りますよね。
投球マネジメント力の高さも見せてくれました。リーグトップクラスの投手になっていますね。

名古屋大 片上 俊太郎 外野手(松山東 3年)

7番レフトで出場。2安打のマルチで9回に値千金の勝ち越し2ベースを放ちました。積極的な打撃が光りました。
元々は捕手登録。

名古屋大 楠嶺 浩斗 内野手(国分寺 4年)

3安打の猛打賞。序盤で守備でミスもありましたが、それをカバーする打撃を見せてくれました。好打力の光る打者です。

愛知東邦大 徳久 遼 投手(浜松湖北 3年)

球速は135㎞くらいがMAX。4回以降は特に安定感が増してエースらしい投球を見せていました。警戒する打者は四球でもいいから厳しいところに投げるなど、メリハリのある投球が光りました。

愛知東邦大 竹延 尚哉 外野手(愛知商 3年)

1番センターで出場。ヒットとエラーで2度出塁。盗塁も決めていました。

愛知東邦大 毛利 水樹 内野手(日本航空石川 2年)

5番1塁で出場。9回にクリーンヒットを放ちました。本田投手から数少ないヒット性の当たりは見事なセンター返しでした。

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