愛知学院大-名古屋学院大 2回戦 観戦記(2019年秋季1部2部入替戦)

11月3日に豊田球場で行われた1部2部入替戦の2回戦、愛院大-名院大の観戦記です。
愛院大先勝で迎えた2回戦、名院大が1部昇格に向けてタイに持ち込めるかに注目して観戦しました。

愛院大
100011300|6 H11 E0
300000002|5 H7 E1
名院大

愛院大
佐藤良-太田
名院大
谷口、中津、宮間-藤田

投手成績
愛院大
佐藤良 9回 153球 被安打7 四死球3 三振7 失点5
名院大
谷口 5回 72球 被安打7 四球1 三振3 失点2
中津 1回1/3 34球 被安打3 四球1 三振2 失点4
宮間 2回2/3 28球 被安打1 四球0 三振5 失点0

佐藤良投手は右のオーバーハンド。序盤はボールが走っていないし、コントロールも微妙、なんとなく身体も重そうで、調子が良くなさそうでした。それでも徐々に良くなっていって、中盤くらいから球速も140kmを超えてきて、終盤に143kmも記録。もともとスロースターターな感じはありますが、それでも投げ切ったのは立派ですね。享栄出身の2年生。

谷口投手は右のサイドハンド。高野山出身の3年生。まっすぐは130km中盤。リリースが撮りにくく、腕の振りが速い投手ですね。コントロールが安定し、打たせて取る。

中津投手は瀬戸高校出身の4年生。MAX142kmを記録。前日に続いての連投でしたが、ボールの速さは目立ちました。

宮間投手は右のオーバーハンド。まっすぐは130km後半。千葉学芸出身の2年生。かなり細身の投手。肘のしなりはいいですね。

出場選手
愛院大
8福本 3渡邊 6岡 D河村 9山内 7清水→7岡田 4佐々木 2太田 5恒川
名院大
D渡邊 8竹内 6高田 5秦 7番場 2藤田→H大家 4浅沼 9田名後 3吉田→H湯本

(試合経過)
1回表、2死3塁から4番河村のタイムリー。愛院大が先制。
1回裏、1死2、3塁からワイルドピッチで1点。4番秦が2ランホームラン。3-1
5回表、2死満塁から3番岡のタイムリー。2塁ランナーはホームタッチアウトに。3-2
6回表、1死から5番山内が3ベース。6番岡田のスクイズ成功。同点。
6回裏、1死1,2塁から5番番場の内野安打で満塁。しかし6番藤田が三振、7番浅沼が中飛で勝ち越しならず。
7回表、1死2塁から2番渡邊のタイムリーでついに逆転。3番岡が2ランホームラン。ここでピッチャー交代、宮間。6-3
9回裏、2死から7番浅沼がヒット。8番田名後がレフトへ2ランホームラン。6-5。最後は代打の湯本が2半直に倒れ試合終了。
愛院大が連勝。1部残留を決めました。

1回表に先頭の福本選手が出塁して、4番の河村選手のタイムリーでいきなり先制。これは一方的な展開で愛学が勝つかな、と思いましたが、その裏に名学がすぐに反撃。
調子の良くなさそうな佐藤良投手から、1死2,3塁のチャンスを作ると、暴投でまず同点。そして4番秦選手の見事な一発。

さすがにプロ志望届まで出した選手だな、と感じる一発でした。独立とかでやると思いますが、NPBから声がかかるくらいの活躍を期待したいですね。

愛学としては初回に1点取って尚も2死1塁から5番山内選手のヒットで3塁を狙ってタッチアウトになったプレーで何気に流れを失った形に。

5回表も2死満塁から3番岡のタイムリーは見事だったのですが、2塁ランナーはホームを狙ってタッチアウト。こういうプレーを来年には無くしていきたいですよね。

6回表には1死3塁で監督が耳打ちしていたので、どうするかなーと見ていたらスクイズ。見事に決めて同点。

その裏、1死満塁で名学のキャプテンの藤田選手を三振、7番浅沼選手を中飛に打ち取ったところがこの試合のポイントだったかな、と思います。

7回表、渡邊選手の勝ち越しタイムリー、岡選手の2ランはさすがとしか。岡選手は3安打3打点の活躍。社会人、日本製鉄広畑でやるということですから、まずはレギュラー取れるように頑張ってほしい。

9回裏2死無走者、カウント2ナッシングからの7番浅沼選手のヒット。8番田名後選手の2ランは結果的には空砲になりましたが、名学にとっては来年につながる攻撃だったと思います。浅沼選手は3年生。田名後選手は2年生。この悔しさを新チームにつなげてほしいです。

名古屋学院大も2部を制しただけあって、かなり力を付けていましたが、愛知学院大の格上感は最後まで崩せませんでした。やはりかなり勢いを付けてぶつからないと、この壁は崩せない感じが強い。
愛知学院大が入替戦に来ないことを2部のチームは祈った方がいいのかも。
一部の壁が厚い方が、レベルも上がっていきそうでいいことですけどね。

愛知学院大はここ数年、入替戦の門番みたいになっていますが、かつての王者愛学を知っている身としてはすごく寂しい姿。投手陣はほぼ残りますし、主軸は4年生でしたが、スタメンからは3人だけ。増田監督2年目となる来年は、優勝争いに加わるくらいの上昇を期待したいです。

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