JR東海-日本製鉄東海REX 観戦記(2023年東海地区都市対抗2次予選)
6月9日に岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで行われた第6代表トーナメントの準決勝、JR東海-日本製鉄東海REXの観戦記です。
春季大会を優勝しながら、まさかの連敗スタートで崖っぷちに追い込まれたJR東海。それでも連勝して地力のあるところを見せてあと2勝というところまで来ました。勢いに乗っていくかと思いましたが・・・。
JR東海
000003000|3 H8 E1
00022000X|4 H10 E1
日本製鉄東海REX
JR東海
戸田(19)、河村(18)、谷(14)、柳橋(12)、川本(16)-牛場
日本製鉄東海REX
浦本(21)、加藤優(13)、続木(16)-阿保
投手成績
JR東海
戸田公星 4回1/3 66球 被安打7 四球1 三振3 失点4
河村唯人(日大三-日大 1年目) 2/3 7球 被安打0 四球0 三振0 失点0
谷悠大(高知中央-東北福祉大 5年目) 2/3 14球 被安打1 四球0 三振0 失点0
柳橋巧人(金沢西-龍谷大 2年目) 3球 被安打0 四球0 三振0 失点0
川本祐輔(尾道-亜細亜大 8年目) 2回 29球 被安打2 四球0 三振1 失点1
日本製鉄東海REX
浦本千広 5回1/3 101球 被安打5 四死球2 三振4 失点2
加藤優弥 2/3 25球 被安打2 四球1 三振0 失点1
続木悠登(横浜商大-日大国際関係学部 5年目) 3回 44球 被安打1 四球1 三振3 失点0
(出場選手)
JR東海
9三村(8) 4吉田有(4) 5平野(7) 3中田(24) D堀尾(25)→H上神(28)→D 7山本(5) 8吉田隼(9) 2牛場(33) 6山崎(0)→H須永(23)
日本製鉄東海REX
9山本(3) D加藤辰(29) 7長南(10) 5吉位(7) 4平野晴(4) 3金子(23) 8大塚(2) 6平野翔(6) 2阿保(22)
(試合経過)
4回裏、1死2,3塁から6番金子、7番大塚が連続タイムリー。東海REXが2点を先制。2-0
5回裏、1死2塁から2番加藤辰が2ランホームラン。ここでピッチャー交代、河村。4-0
6回表、1死1,2塁でピッチャー交代、加藤優。代打上神がタイムリー。6番山本が2点タイムリー3ベース。尚も1死3塁でしたがここは加藤優が踏ん張りました。4-3
6回裏、ピッチャー交代、谷。2死1,3塁でピッチャー交代、柳橋。
7回表、ピッチャー交代、続木。
7回裏、ピッチャー交代、川本。
8回裏、2死から7番大塚がソロホームラン。貴重な追加点。5-3
日本製鉄東海REXが逃げ切って第6代表決定戦に駒を進めました。
総評
ここまで打線が奮わず苦戦が続いた日本製鉄東海REX。4回に四球、ヒットで無死1,3塁というチャンスを作って、先制タイムリーを打ったのが2試合スタメンを外れていた金子選手。5回には初戦以降長打が無かった加藤辰選手に待望の一発。ベテランの奮闘でリードします。
そして前の試合で久々にヒットが出て昇り調子だった大塚選手にタイムリー、ホームランが出て5得点。JR東海を振り切る形になりました。
浦本投手、続木投手と実績のある投手が活躍。都市対抗2次予選はやはりベテランや実績のある選手が頑張らないと厳しくなるんですよね。
その上で若手が経験を積んで結果を出し始めるとチーム力が上がる。この経験を秋に活かしていってほしいですね。
JR東海は歯車が狂ったまま大会を終えた印象でした。戸田投手は最初、状態は悪くなさそうでしたが、4回、5回に捕まってしまった。前回の試合で最後1イニングとはいえタイブレークで投げてしまったのが響いた印象です。
川本投手もボールは悪くないのに痛い一発を浴びましたし・・・。大会の流れというのは覆すのは難しいんですね。
山本選手の活躍。河村投手が大会初登板と、新人も出てアピールしました。日本選手権は代表権を取れるように夏に準備したいですね。あと、補強にも何人かは入ると思いますので、それを自チームに還元できるようにしてきてほしいです。
ピックアップ選手
JR東海 山本 晃大 外野手(浦和学院-慶應義塾 1年目)
6番レフトで出場。2安打のマルチ。6回には加藤優の変化球を捉えて2点タイムリー2ベースを放ちました。
JR東海 戸田 公星 投手(日田林工-JR北海道 17年目)
先発して3回までは素晴らしい内容。4回に四球からピンチを作って連続タイムリーを浴び、5回には2ランを打たれて降板。前回タイブレークで登板したのが響いた印象です。立ち上がりからボールは悪くなかったですが・・・。
JR東海 吉田 有輝 内野手(履正社-明治大 5年目)
2番セカンドで出場。2安打1四球と出塁。2番としてチャンスメイクが出来ていました。
日本製鉄東海REX 大塚 太一 外野手(静清-神奈川工科大 3年目)
7番センターで出場。4回にタイムリー。8回にはダメ押しとなるホームランを放ちました。
日本製鉄東海REX 加藤 辰祐 外野手(育英-龍谷大 13年目)
2番DHで出場。5回に今大会初ホームランを2ランで放ちました。パワーは健在、ですね。
日本製鉄東海REX 浦本 千広 投手(必由館-九産大 4年目)
先発して6回途中まで散発の5安打2失点に抑える。球速は140km前半とかつてより落ちていましたが、要所で力を入れてフライに打ち取る打球が多かったです。
日本製鉄東海REX 加藤 優弥 投手(金沢龍谷 3年目)
今年初めて見れました。リリーフでマウンドに上がり、140km後半を連発。MAX150kmもありました。まっすぐの威力は十分。ただ、追い込んでから変化球を打たれてタイムリー長短打を2本浴びてしまい、もったいないと感じる投球となっていました。スピードが戻ったのは朗報ですが、課題も見えた登板でしたね。
左バッターをどう抑えるかが今後大きな課題になりそうです。
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