近大工学部-名城大 観戦記(2022年全日本大学野球選手権)

6月8日に東京ドームで行われた第3試合、近大工学部-名城大の観戦記です。
名城大は岩井投手を先発に持ってきました。

近大工学部
000000000|0 H5 E2
00000100X|1 H4 E0
名城大

近大工学部
佐々木(15)、沖田(18)-石伊
名城大
岩井(18)、眞田(16)-野口

投手成績
近大工学部
佐々木七海 6回 82球 被安打4 四球2 三振3 失点1
沖田伊吹(三次 3年) 2回 25球 被安打0 四球0 三振2 失点0

名城大
岩井俊介 5回 56球 被安打4 四球0 三振4 失点0
眞田拓 4回 47球 被安打1 四球1 三振5 失点0

(出場選手)
近大工学部
5川瀬(7) 4中島(1) 6杉本(10) 2石伊(33) 3千本(24) 9平石(5) D上村(9) 8河野(4) 7高橋憲(26)
名城大
5多和田(9) 7小林(1) 3伊藤(3) 2野口(35) 8河田(8) 9堀(25) D塩崎(6)→H加藤(4) 6馬渕(2) 4山蔭(13)

(試合経過)
6回裏、1死1塁から1塁ランナーがスタートして、送球が逸れる間に一気に3塁へ。2死1,3塁から5番河田がタイムリーを放ち、名城大が先制。続く6番堀のヒットで2塁ランナーの野口がホームを突くもこれはタッチアウトに。名城大は1点の先制。1-0
名城大が完封リレーで勝ちました。

総評

名城大は岩井投手が先発。6回から眞田投手。これは予定通りの継投だったのでしょう。
結果3塁は踏ませないピッチングで、両投手とも好投。また、ヒットで出たランナーが3度盗塁を仕掛けるもすべて野口捕手が刺してアウトに。これでピッチャーを救いました。
ただ、打線がなかなか佐々木投手を捉えられず。5回にヒットが出るまではノーヒット。
1点勝負となってきた6回裏、先頭の多和田選手の内野安打から、強肩の石伊捕手に果敢に挑んで盗塁を成功させた上にエラーが絡んでチャンス拡大。ここで河田選手がタイムリーを打って均衡を破りました。
名城大とすれば、投手起用は想定通り。ベスト8の亜細亜大戦は松本投手で臨むことになりそう。
打線がやや低調。神宮に舞台が変わってどこまで打線が奮起できるかがカギになりそうです。
近大工学部は3度盗塁死がありましたが、こうやって仕掛けていくのがスタイルのようですね。
それをしっかりとこういう舞台でも仕掛けた。そういう姿勢はいいですよね。
先発した佐々木投手は1年生。6回1失点は見事なピッチングでした。こういう経験を今後につなげていってほしいです。

ピックアップ選手

近大工学部 高橋 憲史 外野手(折尾愛真 3年)

9番レフトで出場。2安打のマルチ。2人の投手から打ったことは自信になりそう。6回には追加点が入りそうなところでレフトからの好返球でホームをアウトに。攻守で光りました。

近大工学部 佐々木 七海 投手(西条農 1年)

先発で6回を1失点。4回までノーヒットピッチングと見事な投球でした。MAXは135㎞とそんなにスピードはないのですが、ゴロアウトが多く、角度をつけるフォームが名城大打線には捉えにくかった感じでした。

近大工学部 上村 晟翔 捕手(福岡工大城東 4年)

7番DHで出場2安打のマルチ。追い込まれてもしっかりと振って対応していました。

名城大 岩井 俊介 投手(京都翔英 3年)

右のオーバーハンド。MAXは149㎞だったとのこと。130㎞台の動くボールが多く、これにまっすぐを混ぜて打ち取る投球が出来ていました。実戦に強いタイプの投手ですね。

名城大 河田 隆博 外野手(星城 3年)

6回にようやく来たチャンスでしっかりとタイムリー。勝負強さが光りました。中軸で点を取っていきたいですよね。

名城大 眞田 拓 投手(東郷 4年)

昨年も東京ドームで151㎞をマークし鮮烈な全国デビューを果たしましたが、今年はより洗練とした投球を披露。変化球でカウントも取れて三振も奪える。成長を見せてくれました。
次戦以降が楽しみになる投球でしたね。

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