西濃運輸-トヨタ自動車 観戦記(2022年都市対抗東海地区2次予選 第4代表決定戦)

6月5日に岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで行われた第4代表決定戦、西濃運輸-トヨタ自動車の観戦記です。
西濃運輸が林投手、トヨタ自動車が吉野投手とドラフト候補と言われている投手同士のマッチアップとなりました。

西濃運輸
000000000|0 H5 E1
20030000X|5 H9 E1
トヨタ自動車

西濃運輸
林(14)、石田(11)、野田(15)-城野
トヨタ自動車
吉野(17)、嘉陽(20)-高祖

投手成績
西濃運輸
林優樹 2回 62球 被安打3 四死球4 三振1 失点2
石田雄大(刈谷-静岡大 1年目) 2回 43球 被安打4 四球1 三振1 失点3

野田晃誠(大垣日大-愛知東邦大 2年目) 4回 82球 被安打2 四死球4 三振3 失点0

トヨタ自動車
吉野光樹 8回 122球 被安打5 四死球3 三振5 失点0
嘉陽宗一郎(松山聖陵-亜細亜大 5年目) 1回 21球 被安打0 四球1 三振3 失点0

(出場選手)
西濃運輸
8丹下(23) 5岩城(7) 9谷(25) 7原田(31) D浦岡(22)→H渡邉(4) 2城野(2) 6北野(6) 4中村(5)→H柏木(7) 3福山(8)
トヨタ自動車
7徳本(29) 5北村(4) 9多木(7)→R坂巻(24)→8 8逢澤(2)→9 3樺澤(9) 2高祖(22) D八木(0)→H今井(25) 4佐藤(6) 6和田(8)

(試合経過)
1回表、無死1,2塁から3番谷の送りバントが3塁封殺。結局チャンスを活かせず。
1回裏、1死1,2塁から4番逢澤がタイムリー。更に1死満塁から6番高祖が押し出し四球。トヨタが2点先制。
4回裏、無死2,3塁から2番北村がタイムリー。無死1,3塁から3番多木が犠牲フライ。2死2塁から5番樺澤がタイムリー2ベース。5-0
8回表、2死2塁から4番原田の内野安打で2塁ランナーがホームを突くもタッチアウトに。
トヨタ自動車が勝って第4代表となりました。

総評

1回の表裏の攻防が勝敗を分けました。
トヨタ自動車の吉野投手は過去2戦と比べて状態は良くなかった。立ち上がりから四球とヒットで無死1,2塁。ここで西濃運輸はバントを選択するも失敗となり3塁封殺。結局チャンスを活かせず。
一方トヨタ自動車も無死1,2塁から3番多木選手が倒れ1死1,2塁。ここで佐伯監督がマウンドに行くも、そこから4番逢澤選手がタイムリー。5番樺澤選手、6番高祖選手に連続四球。林投手が追い込んでから決めきれずに2失点となり、明暗が分かれました。
正直、佐伯監督のマウンドに行くタイミングが悪かったと思うんですよね。無死1,2塁から1つアウトに取ったところだったので、ピッチャーは自分で落ちつけただろうし。かえってここでマウンドに行ったことで、林投手が意識しすぎてしまったように感じました。
むしろタイムリーを打たれ、四球で満塁になったところで呼吸を置きにいったなら分かるのですが・・・。
林投手は2回もランナーを許しながらなんとか踏ん張りましたが、ここであきらめて3回からルーキーの石田投手がマウンドへ。3回は抑えたものの4回に自身の牽制エラーから踏ん張れず3失点。これで試合が決まってしまいました。
西濃運輸は前日から連戦でしたし、船迫投手は温存。ある程度想定内の試合だったとも思います。本調子ではない吉野投手でしたので、何とか点を取りたかったですが・・・。岩城選手がマルチ。最終回に北野選手が粘って四球。いい面もあったので何とか次の試合につなげていきたいですね。
吉野投手も4回までに3四死球。コントロールのいいことを考えると苦しいピッチングでした。それでも0で抑えたことは収穫。今後に向けても自信になりそうです。
本戦に向けては打線の強化。4番を含め中軸をどういう形にするかが上位進出のカギになりそう。
投手も吉野投手に加えての先発を何とか作っていきたいですね。

トヨタ自動車の代表決定の喜び方は正直微妙でした。第4代表では喜べないということかもしれませんが・・・。ホッとしたというのが本音かもしれませんね。

ピックアップ選手

西濃運輸 岩城 駿也 内野手(東海大五-九産大 4年目)

2番サードで出場。2安打のマルチ。四球も1つと出塁してチャンスメイクをしていました。
個人的には4番に置いてほしいな、と感じます。

西濃運輸 城野 達哉 捕手(武生商-中部大 1年目)

6番捕手で出場。1安打1死球と出塁。凡打の打球も良かったですし好調をキープ。盗塁を阻止する場面もあり、ルーキーながらチームの要として活躍。

西濃運輸 林 優樹 投手(近江 3年目)

先発で2回を2失点。62球と球数も多く、苦しい投球でした。MAX146㎞と球威はあり、セットでも球威はキープされていたので、あとの課題は左打者への投球。追い込んでからどう打ち取るかを考えていきたいですね。

トヨタ自動車 吉野 光樹 投手(九州学院-上武大 2年目)

今大会3試合目の登板でしたが、正直内容は一番悪かった。MAX147㎞で常時140㎞はキープしていましたが、変化球がなかなか決まらず、四死球も4回までに3つ。それでも4回に援護をもらってからは大分投球も楽になりました。
優秀選手賞を獲得。これは文句なしでしたね。

トヨタ自動車 徳本 健太朗 外野手(龍谷大平安-青山学院大 4年目)

1番レフトで出場。2安打、2四球、盗塁3つと活躍し、2度ホームに返ってきました。1番の出塁が大一番では物を言いますね。

トヨタ自動車 樺澤 健 内野手(前橋商-東農大 11年目)

5番1塁で出場。4回にタイムリー2ベースを放つ等、2安打1四球と活躍。大会を通じて5割で勝負強さも光りました。

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