中京大-中部学院大 観戦記(2021年三連盟王座決定戦)

10月30日にパロマ瑞穂球場で行われた第2試合、中京大-中部学院大の観戦記です。
春リーグ最下位から秋に優勝してV字回復を見せた中京大が、三連盟王座戦でどんな試合を見せるか注目して観戦しました。

中京大
000000002|2 H5 E2
00400100X|5 H7 E2
中部学院大

中京大
辻井(17)、伊藤(18)、三浦(11)、磯貝(20)-小柳津、牧山
中部学院大
秋田(19)、北田(20)-廣部

投手成績
中京大
辻井亮汰(市尼崎 4年) 2回2/3 42球 被安打4 四球2 三振1 失点3(自責点2)

伊藤稜(中京大中京 4年) 1回1/3 24球 被安打1 四球0 三振2 失点1

三浦大輝(時習館 3年) 3回 38球 被安打1 四死球2 三振2 失点1

磯貝和賢 1回 11球 被安打1 四球0 三振0 失点0

中部学院大
秋田稜吾 8回1/3 110球 被安打4 四死球3 三振5 失点2
北田智郎(正智深谷 1年) 2/3 11球 被安打1 四球0 三振0 失点0

(出場選手)
中京大
4福岡(28) 8小西(7)→H山本(33) 9澤井(5) 7岡田(1)→H岸田(29)→R飯嶌(23) 5尾崎(3) 3土井(25)→2牧山(22) 2小柳津(12)→H加藤(10)→3 6杉浦(8) 1辻井(17)→1伊藤(18)→H山崎(24)→1三浦(11)→H清田(26)→1磯貝(20)
中部学院大
8藤本(1) 4山崎(6) 3三塚(9) 2廣部(10) 9鈴村(5) 5森(8) 7北野(24)→7永井(2) 6藤川(7)→6北(23) 1秋田(19)→1北田(20)

(試合経過)
3回表、先頭の8番杉浦が死球の後、9番辻井のバントが5-4-3のゲッツーに。そして1番福岡が2ベースとちぐはぐに。2番小西が倒れ先制ならず。
3回裏、先頭の9番ピッチャーの秋田がストレートの四球。1番藤本、2番山崎の連打で無死満塁。3番三塚の遊ゴロゲッツーの間に1点。2死3塁から4番廣部がタイムリー。ここでピッチャー交代、伊藤。5番鈴村の投ゴロを1塁へ悪送球して、外野まで転がる間に1塁ランナーが一気にホームイン。尚も2死3塁から6番森がタイムリー。この回中部学院大が4点を挙げ、4-0に。
6回裏、1死1,3塁から8番藤川の詰まった投ゴロ(結果エラー)で3塁ランナーが生還。5-0
9回表、1死2,3塁でピッチャー交代、北田。代打岸田が2点タイムリー。更に1死1,2塁、2死2,3塁となりましたが、後続が倒れ試合終了。
中部学院大が決勝戦進出を決めました。

総評

分かりやすい試合。
3回の表裏の攻防がすべてでした。
3回表、無死1塁からピッチャーの辻井選手のバントが3塁の好ダッシュに阻まれゲッツーに。この時バントはうまかったのですが、見事な守備網に引っかかった形に。投手が打席に入る難しさ、でしたね。
そしてその裏、先頭のピッチャー秋田選手をストレートの四球。そのあと満塁からゲッツーの間の1点は仕方なかったのですが、その直後に4番廣部にタイムリーが出たのがまず大きかった。そして投手交代後の伊藤投手が自らのエラー、タイムリーで4点となり、ほぼここで勝負がついてしまいました。
先頭バッターへの四球(しかも打者投手)。エラーで追加点。これではどうしようもないですね。そこから中京大の攻撃も淡泊になってしまいました。
9回に疲れの見えた秋田投手、変わった北田投手から2点を返しましたが、相手のエラーに付け込めず。
春の最下位から秋の優勝は見事でしたが、この試合では春に戻ってしまったように感じてしまいました・・・。
秋は優勝しても3連盟で勝負弱さを出してしまう中京大。その流れを今年も断ち切れませんでした。
中部学院大は先制点を取ってからの秋田投手の投球が見事でした。4点で大分楽になったとはいえ、結局4回から8回まで無安打。四球1つだけの快投。お見事でしたね。
ここぞでしっかりと打った廣部選手、森選手の打撃もお見事でした。
福井工大との死闘を制した中部学院大。三連盟の代表として、明治神宮大会でもまずは1勝。そして上位進出を狙ってほしいです。

ピックアップ選手

中京大 澤井 廉 外野手(中京大中京 3年)

2安打とマルチを記録。9回に1死1塁で回ってきてヒットを打ちましたが、それ以外はすべてランナー無し。チャンスで見たかったですね。

中京大 磯貝 和賢 投手(中部大第一 2年)

9回にマウンドへ。ヒットを1本許すもゲッツーを取って3人で抑えました。球威がありますし、次の日の先発予定だったと思いますが、やはり楽しみな投手。来年はエース格で期待したいですね。

中京大 福岡 勇人 内野手(健大高崎 1年)

1番セカンドで出場し1安打1四球。1年生ですし、来年以降も楽しみな選手。

中部学院大 秋田 稜吾 投手(東海大相模 4年)

先制点をもらってからの圧巻のピッチングが見事。ストライク先行できるので安定感の高さが光ります。

中部学院大 廣部 就平 捕手(秀岳館 4年)

直前に無死満塁からゲッツーでの1点。その直後のタイムリーだったので値千金でした。ここで取れなければ試合の流れはまだわからなかっただけに。
捕手としてもリードで奮闘。4番捕手は大変ですが、ここぞで打つところはさすがです。

中部学院大 森 翔太郎 内野手(熊本工 1年)

1年生で唯一スタメンを張る選手。この日も2安打2四球と全打席出塁。3回のタイムリーはある意味試合を決める一打でした。将来が楽しみな選手。

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