和合病院-パナソニックデバイスSUNX 観戦記(2021年天皇賜杯愛知西部大会決勝戦)

6月18日に熱田愛知時計120スタジアムで行われた天皇賜杯愛知西部大会の決勝戦、和合病院-パナソニックSUNXの観戦記です。
県内では負けない和合病院に対し、久しぶりの全国大会を狙うパナソニックSUNXの対戦。
パナソニックSUNXペースで試合は進みました。

和合病院
000002000|2 H5 E1
01100100X|3 H4 E1
パナソニックSUNX

和合病院
肥田、山口、斉藤-山田
パナSUNX
福野、櫻木-寺崎

投手成績
和合病院
肥田 3回 52球 被安打3 四球1 三振3 失点2
山口 3回 28球 被安打1 死球1 三振2 失点1(自責点0)
斉藤 2回 12球 被安打0 四球0 三振0 失点0

パナSUNX
福野 6回 93球 被安打4 四球1 三振1 失点2
櫻木 3回 34球 被安打1 死球1 三振0 失点0

(出場選手)
和合病院
6柘植 4安井 3前田 7落司 2山田 8小野 9丸山 1肥田→1山口→H(9)→1斉藤 5山本
パナSUNX
8山田 5赤野 2寺崎 6柴山 9川良 7井戸 4隈元 3池本 1福野→1櫻木

(試合経過)
2回裏、2死3塁から7番隈元がタイムリー。パナSUNXが先制。1-0
3回裏、1死1,3塁から3番寺崎の初球スクイズが成功。2-0
6回表、2死1塁から4番落司がレフトスタンドへ2ランホームラン。同点に追いつきます。
6回裏、1死2塁から4番柴山のタイムリー2ベース。パナSUNXが勝ち越し。3-2
パナソニックSUNXが逃げ切り。11年ぶりの天皇賜杯の本戦に出場となりました。

総評

好ゲームでした。
パナソニックSUNXとしては、勝つにはこれしかない、というような内容で、2回裏は2死3塁を作って、ここで一本が欲しいというところで出る。
3回裏は1死1,3塁で初球にスクイズを仕掛けて成功。
6回裏もエラーで出たランナーを初球からエンドランを仕掛けて投ゴロも1死2塁に。こういう積極的な姿勢が柴山選手の勝ち越しタイムリー2ベースを生んだと思います。
終始攻めの姿勢を貫いた。これぞ王者を倒すための攻撃。そして、ピッチャーを代えるタイミングもここしかないという感じ。そういうベンチワークに選手も良く応えました。
和合病院も珍しくほころびが出たんですよね。3回は先頭バッターのピッチャーに四球。6回も先頭バッターにエラー。これを逃さなかったパナSUNXが見事でしたけど、らしくない部分が出てしまったのは負ける試合の典型とも言えます。
山口投手が4回からマウンドに上がり、4回、5回とパーフェクト。流れを作って6回に同点ホームランが出た時は和合病院の流れかと思ったのですが、その直後に勝ち越されたのが痛かった。
和合病院はこの試合で2021年、19試合目の公式戦の試合でした。それを勝ち続けてきたというのもすごいですよね。県内では久々の敗戦とのことですが、これを糧にまた次に臨んでほしい。
8月には国体の東海大会が控えます。そちらで全国を目指してほしい。

パナソニックデバイスSUNXは10月に東京で行われる予定の全国大会に臨みます。愛知西部代表として結果を出してきてほしいですね。
優勝おめでとうございます。

ピックアップ選手

和合病院 落司 雄紀 外野手(横浜-立正大)

6回に2死1塁から2ランホームランを放ち、一気に同点。4番で長打が欲しいところでしっかりと打つあたりに凄みを感じました。

和合病院 斉藤 隼太投手(三重-福井工大)

初めて登板を見ました。7回から2イニングをパーフェクトに抑え、反撃の可能性を残す好投でした。ルーキーですし、今後の活躍が期待されますね。

パナソニックデバイスSUNX 柴山 貴斗 内野手(東邦-岐阜聖徳大)

大学時代の1番のイメージが強かったので4番という打順がびっくり。チームの期待に応える勝ち越しのタイムリー2ベース。チームの中心選手として全国での活躍も期待したいです。

パナソニックデバイスSUNX 櫻木 健次郎 投手(愛工大名電-天理大)

勝ち越した直後の7回からマウンドに。7回は1死から2ベースを浴びてピンチを招きましたが何とか抑え、8回、9回は味方の好守備もあって三者凡退に。プレッシャーのかかるところで見事に抑えきりました。球威を活かしたピッチングに期待。

パナソニックデバイスSUNX 寺崎 暁飛 捕手(静清-愛知大)

入社1年目ですが、正捕手としてチームに定着。 肩の強さでこの試合でも相手の盗塁を刺して、和合病院に仕掛けにくくさせていました。 さすが愛知大で現ドラフト候補の安田選手に捕手をさせなかった男。 2点目のスクイズも鮮やかでした。

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