日本製鉄東海REX-ジェイプロジェクト 観戦記(2021年都市対抗野球東海地区第6代表決定戦)

10月5日に岡崎球場で行われた第6代表決定戦、日本製鉄東海REX-ジェイプロジェクトの観戦記です。
第1代表決定戦から4連敗で第6代表決定戦へと回ってきたジェイプロジェクト。第4代表決定戦の延長18回から連戦続きで厳しい状況の中、どう戦うかに注目して観戦しました。

日本製鉄東海REX
000040300|7 H10 E1
100000200|3 H9 E0
ジェイプロジェクト

日本製鉄東海REX
浦本(21)、新原(15)-阿保
ジェイプロジェクト
古屋(18)、木村(55)、保坂(16)、塩本(19)-松坂

投手成績
日本製鉄東海REX
浦本千広 7回 84球 被安打7 四球0 三振3 失点3(自責点2)
新原俊哉(高蔵寺-富山大) 2回 42球 被安打2 四球1 三振2 失点0

ジェイプロジェクト
古屋悠翔(静岡商) 4回1/3 78球 被安打5 四死球3 三振3 失点4

木村亮太(流経大柏-流経大) 0/3 8球 被安打0 四球1 三振0 失点0

保坂鷹佑(千葉敬愛-駒澤大) 2回 38球 被安打4 四球1 三振1 失点3

塩本周平 2回2/3 38球 被安打1 死球1 三振3 失点0

(出場選手)
日本製鉄東海REX
9加藤樹(26)→7 4平野(4) 5吉位(7) D加藤辰(29)→R濱口(25) 3金子(23) 2阿保(22) 7稲葉(6)→R下村(24)→9 6西浦(0) 8大塚(2)
ジェイプロジェクト
5今井(10) 6田中(5) 2松坂(12) D松本(57) 7橋本(23) 3今津(1) 8丹羽(28)→H秦(8)→8有野(0) 9林田(29) 4片岡(2)

(試合経過)
1回表、2死から吉位、加藤辰の連打と四球で満塁となるも6番阿保が倒れ先制ならず。
1回裏、2死から3番松坂、4番松本の連打でチャンスを作り、5番橋本のタイムリー。ジェイプロジェクトが先制。1-0
5回表、1死満塁から2番平野の2点タイムリー2ベースで逆転。更に3番吉位も2点タイムリー2ベースで続き、一気に4点。ここでピッチャー交代、木村。四球でピッチャー交代、保坂。ここはゲッツーでしのぎます。4-1
7回表、1死2,3塁から5番金子のタイムリー。ここでピッチャー交代、塩本。1死2,3塁から6番阿保の2点タイムリー。7-1と試合を決定づけます。
7回裏、無死1塁から6番今津がタイムリー2ベース。更に1死1,3塁から9番片岡の遊ゴロの間に1点。尚もヒットでつなぎチャンスを広げるも2番田中が倒れ2点どまり。7-3
ジェイプロジェクトは8回、9回と得点圏にランナーを進めるも得点ならず。そのまま日本製鉄東海REXが逃げ切り、4年ぶり14回目の出場を決めました。

総評

日本製鉄東海REXの先発は今大会2登板目の浦本投手(中4日)
ジェイプロジェクトは今大会6度目の先発の古屋投手(中1日)
ジェイプロジェクトは各投手の登板がかさみ、出来る限り古屋投手に投げてほしい状況。そうなると投球もだんだん苦しくなっていくんですよね。
初回はお互いに2死からチャンスを作ってジェイプロのみ得点。先制。そして2回以降は古屋投手が4回まで三者凡退を続けて流れはジェイプロかと思う展開でした。
ただ、5回表は先頭の稲葉選手がヒット。送った後、四球。ここで1番加藤樹選手を追い込みながら死球となったところが分岐点。2番平野選手に逆転打を浴び、3番吉位選手にも続かれたところで勝負的には決まった形になりました。
それでもそこから、各投手が連投や中1日となる中、精一杯力を出して奮投したジェイプロ投手陣は、称賛を送りたいです。
惜しむらくは特定の投手のみに偏ってしまったこと。終盤は仕方ないのですが・・・。いろいろな投手を使い分けた日本製鉄東海REXとは対照的な形に。
日本製鉄東海REXは投手運用が素晴らしかった。7試合で特定の投手に偏ることなく、うまく使い分けた。そしてそれぞれ持ち味を発揮した。もちろん、良かった悪かったもありましたが、そのあたりの見極めも見事だったと思います。
この日試合を締めた新原投手が投手陣の救世主となりました。それでも登板は4試合。余力を残しながらだったんですよね。
打線では本来主軸の加藤樹選手、加藤辰選手の調子が上がらない中、大会途中から出た稲葉選手が打率7割。新人の吉位選手が勝負強さを発揮し、大会を通して活躍したのが大きかった。
そして阿保捕手が攻守で活躍。自分的MVPは阿保選手かな。
投手力はやはり東海地区ではトップクラスだと思います。得点力を上げていけば本戦での上位進出も可能だと思うので、本番に向けて整備してほしいですね。
そしてジェイプロジェクトは9月15日、大会初日の2試合目、王子戦から登場していたので、本当に21日間、丸っと戦い抜いたことになるんですね。
8試合。最後は3連戦。代表獲得はならなかったものの、今年も大会の主役はジェイプロジェクトでした。熱い戦い、感動をさせていただきありがとうございます。

日本製鉄東海REXは4年ぶり14回目の出場決定。
思ったほどの歓喜の輪はなし。

優秀選手賞は浦本投手。
本人がえ?という反応でした。

ピックアップ選手

※年齢は2021年末の満年齢

日本製鉄東海REX 浦本 千広 投手(必由館-九州産業大 24歳)

初回に失点したものの、しっかりと試合を作り、7回を3失点。味方の反撃までは1失点でしたし、さすがの投球でした。球数が少なく、打たせて取れるのが大きいですよね。エースらしいピッチングだったと思います。

日本製鉄東海REX 吉位 翔伍 内野手(岐阜中京-中京学院大 23歳)

3番サードで全試合出場。この日も2点タイムリー2ベースを含む2安打で打線を引っ張る活躍を見せました。

日本製鉄東海REX 平野 晴也 選手(関西-関西国際大 24歳)

5回に値千金の2点タイムリー2ベース。7回にも粘って四球からダメ押し点につなげましたし、活躍が光りました。

ジェイプロジェクト 橋本 恭太朗 外野手(石見智翠館-九州共立大 26歳)

先制タイムリーを含む2安打。ジェイプロ打線を引っ張る活躍でした。

ジェイプロジェクト 今津 想太郎 内野手(至学館-中京大 26歳)

7回にチームを鼓舞するタイムリー2ベース。大会を通じて1塁から大きな声でチームを鼓舞する姿が目立ちました。

ジェイプロジェクト 塩本 周平 投手(滝川二-東北福祉大 23歳)

3連投できつい中、2回2/3を投げて1安打。ただ、上がった直後の2点タイムリーを防ぎたかったところですが・・・。それでも投手陣のキープレイヤーとして大会を通じての奮闘が光りました。

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