東邦ガスーJR東海 観戦記(2022年都市対抗東海地区2次予選)

5月24日に岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで行われた第2試合、東邦ガスーJR東海の観戦記です。
JR東海は1回戦シードだったため、この試合が初戦。ともにエースを立ててのガチンコ勝負となりました。

東邦ガス
000000000|0 H3 E0
01000011X|3 H9 E1
JR東海

東邦ガス
辻本(19)、吐前(29)-氷見
JR東海
戸田(19)、喜久川(21)-牛場

投手成績
東邦ガス
辻本宙夢 7回 104球 被安打7 四球2 三振3 失点2
吐前拓哉(至学館-東海学園大 5年目) 1回 22球 被安打2 四球1 三振1 失点1

JR東海
戸田公星 8回 114球 被安打3 四死球2 三振6 失点0
喜久川大輔(沖縄尚学-関東学院大 8年目) 1回 22球 被安打0 死球1 三振1 失点0

(出場選手)
東邦ガス
7大木(24)→9 6高垣(10) 4比嘉(1) 3若林(6) D柴田(9) 9大島(4)→H小林(0)→7→H上内(33) 5虎谷(5) 2氷見(2) 8木村(31)
JR東海
9三村(8) 4吉田有(4) D堀尾(25) 5平野(7)→6 3中田(24)→3伊藤(10) 8吉田有(9) 7竹村(1) 2牛場(33) 6佐々木(6)→H武上(26)→5布施(2)

(試合経過)
2回裏、2死2塁から1番三村のタイムリー。JR東海が先制。1-0
3回表、1死から8番氷見のヒット、死球、エラーで1死満塁。しかし2番高垣が浅い中飛。3番比嘉が右飛に倒れ得点ならず。
7回裏、1死1,3塁から3番堀尾のスクイズが成功。2-0
8回裏、1死1,2塁から8番牛場のタイムリー。3-0
JR東海が快勝。第1代表トーナメント準決勝進出を決めました。

総評

エース対決。ただ、近年の両投手の状態からすると、JR東海、戸田投手の出来は良く、東邦ガスの辻本投手の出来は今一つに感じました。
辻本投手は初回に2死満塁のピンチを作るもなんとかしのぎましたが、2回裏に2死2塁から1番三村選手にタイムリーを浴び先制を許す。
その後はピンチを作りながらも粘っていましたが、7回にスクイズで失点。スクイズがありそうな場面でしたので、やや無警戒だったのは残念。
7回2失点ですので、辻本投手を責めるのは酷ですけど、やはり相手もエース。何とか1点で粘りたかった。MAXが143㎞止まり。130㎞後半の球速が多かった。それでも何とか抑えていましたが・・・。昨年のような快投を求めるのは厳しいのかもしれませんね。
打線は結局戸田投手の前にヒット3本のみ。それでも3回表に相手のミスも絡んで1死満塁となったところで何とかしたかった。好投手相手だと、こういうもらったチャンスを活かせないと厳しくなりますね。
若林選手がやはり不調。この日は1~4番がノーヒットでしたが、4番がやっぱり当たってこないと今後も厳しい戦いになりそうな気がします。何とか復調してほしいですが。
JR東海は戸田投手がきっちりと責任を果たしました。MAX142㎞でストライク先行。ピッチングのお手本のような内容でした。こういう試合に合わせられるところがさすがエースですね。
打線では1番に起用された三村選手が爆発して3安打の猛打賞。急成長を見せていたそうですが、こういう選手をきっちりと起用できるベンチワークも光ります。
7回のスクイズも鮮やかでした。久保監督の手腕が光る一戦でしたね。
JR東海は1回戦シードを活かしてこれで第1シードベスト4に進出。今後の戦い方が楽になってきますね。大きな1勝となりました。

ピックアップ選手

東邦ガス 辻本 宙夢 投手(静岡-駒澤大 4年目)

7回2失点。結果だけ見れば粘って試合を作った、なのですが・・・。エース対決として見るとやや物足りない。
昨年までのフル回転の影響も感じられる投球でした。MAX143㎞。ただ、エースで勝たないと今後もっと苦しくなります。次は勝つ投球を期待ですね。

東邦ガス 氷見 泰介 捕手(豊川-明治大 4年目)

8番捕手で出場。3回にヒットを放ちチャンスメイク。リードでも状態がいいとは言えない辻本投手を何とかリードして最低限の結果を残しました。

JR東海 三村 政喜 外野手(中部大第一-東海学園大 3年目)

1番ライトで出場し3安打、1犠打と完璧な内容。昨年までは大事な試合では出場機会がほとんどなかったのですが・・・。
チャンスをつかんだ本人がお見事。そして結果を残してチームに貢献。大きな1勝をつかむ原動力となりました。

JR東海 戸田 公星 投手(日田林工-JR北海道 16年目)

初戦の大事な試合。こういうところできっちりと結果を出してくれる存在がいるのが大きいですね。MAX142㎞。何より投球の安定感が半端なかったです。
これぞエースのピッチングでした。

JR東海 牛場 友哉 捕手(常葉学園橘-亜細亜大 8年目)

8回には貴重なタイムリーを放ち、勝利を決定付けました。リードでも戸田投手と息が合って、好投を引き出しました。

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