東邦ガス-ホンダ鈴鹿 観戦記(2019年日本選手権東海予選)

9月12日に岡崎球場で行われた日本選手権東海予選の代表決定戦、東邦ガス-ホンダ鈴鹿の観戦記です。
若手同士の先発でしたので、内容が楽しみでした。

東邦ガス
011000200|4 H13 E0
00004020X|6 H10 E0
ホンダ鈴鹿

東邦ガス
辻本、田中、屋宣-氷見
ホンダ鈴鹿
松本竜、平尾、瀧中-柘植

投手成績
東邦ガス
辻本 4回1/3 55球 被安打3 四球1 三振1 失点0
田中 0/3 12球 被安打3 四球1 三振0 失点4
屋宜 3回2/3 31球 被安打4 四球0 三振1 失点2

ホンダ鈴鹿
松本竜 2回2/3 55球 被安打4 四球2 三振3 失点2
平尾 3回1/3 54球 被安打2 四球2 三振1 失点0
瀧中 3回 50球 被安打7 四球0 三振1 失点2

辻本投手は静岡高校-駒沢大出身のルーキー。ルーキーながら大事な試合を任される1年になっていて、この試合でも先発。140km前半のまっすぐと動く変化球で打たせて取るピッチング。アクシデントが無ければ・・・。

田中投手は緊急登板というのを差し引いても厳しいピッチングでした。140km前半のまっすぐは投げていましたが・・・。

屋宜投手は右のスリークォーター。九州共立大出身の3年目。困ったら屋宜投手という感じで登板していますね。

松本投手は右のオーバーハンド。MAX145kmを記録。智弁学園出身の2年目。来年はドラフト候補に名乗りを上げそう。力のある球は来ていました。

平尾投手は左のオーバーハンド。3年目。大事な場面での登板でしたが、切れのいいまっすぐと変化球でチームに流れを呼び込みました。まっすぐは140km弱くらい。

瀧中投手は右のオーバーハンド。3年目。MAX146km。本来のピッチングではなかったように感じました。追い込んでから空振りが取れない。力で抑えようとして苦しんだ印象でした。

(出場選手)
東邦ガス
8大島 7小林満 9上内 3若林 D柴田 6金田 5小野 2氷見 4飯田
ホンダ鈴鹿
9安慶名 4河津→6鈴木 7長野 D畔上 2柘植 3庄司 8中村 6澤田→4 5西村→H金子→5→R石井→5

(試合経過)
2回表、2死から7番小野が2ベース。8番氷見のポテンタイムリー2ベース。東邦ガスが先制。
2回裏、1死から5番柘植、6番庄司の連打で1,2塁とするも、7番中村のゲッツーでチャンスを活かせず。
3回表、無死1、3塁から4番若林の犠牲フライ。2死1塁でピッチャー交代、平尾。2-0
4回裏、無死1,2塁のチャンスも4,5,6番が倒れ0点。
5回裏、1死で8番澤田に2球投げたところで辻本が脇腹?を押さえ、一旦ベンチに。結局マウンドに戻れず田中がマウンドへ。8番澤田、代打金子の連打で1死1、3塁から1番安慶名がタイムリー2ベース。更に四球を出して1死満塁となったところでピッチャー交代、屋宣。3番長野のタイムリー。同点。4番畔上が2点タイムリーでホンダ鈴鹿が逆転。4-2。更に1死1,3塁から5番柘植のライトフライで3塁ランナーがホームに突っ込むもタッチアウトに。4-2
7回表、1死1、2塁から4番若林のタイムリー2ベース。5番柴田の犠牲フライ。4-4
7回裏、2死2塁から3番長野のセンターフェンス際の当たりを大島が惜しくも取れず、ランニング2ランホームラン。6-4
8回表、2死2塁から1番大島のヒットで2塁ランナーがホームを狙うも微妙な判定でしたがタッチアウトに。
9回表、1死から3番上内、4番若林の連打で1,3塁とするも、5番柴田が6-4-3のゲッツーとなり試合終了。
ホンダ鈴鹿が日本選手権出場を決めました。

試合経過を見てもらっても分かる通り、接戦でお互いの意地がぶつかり合うこれぞ社会人野球という面白い試合になりました。

ただ、東邦ガスとすれば辻本投手のアクシデントが残念でしたが・・・。間隔が短く先発したことも影響したかもですね。

東邦ガスは打線が好調。この日は大島選手、上内選手が3安打の固め打ち。チームとして打線は振れているので、最後の切符に向けてなんとか頑張りたい。辻本投手がつったように感じましたが、大したことないといいですね。

ホンダ鈴鹿は経験の浅い松本竜投手が先発。悪い内容ではなかったですが、傷口が大きくならないうちに平尾投手を投入し、これが上手くはまりました。
都市対抗予選で平尾投手は東邦ガスに煮え湯を飲まされていたのですが、意地を見せた形に。平尾投手の投球がホンダ鈴鹿の逆転を呼び込みましたね。

そして打のヒーローは3番長野選手(三重高校-青学大)。3安打3打点。ランニングホームランは思った以上に打球が伸びて大島選手が取り切れなかった当たりに。躊躇なくホームを目指してのランニングホームランは見事でした。
殊勲選手賞に選んであげてほしかったですね^^;

1チャンス2チャンスで取り切った打線も見事でした。瀧中投手は代表帰りですぐの予選だったので、その疲れもあったと思いますが、最後までよく踏ん張りました。

勝たないといけない試合を勝つ大変さ、難しさが伝わる試合でした。

ホンダ鈴鹿は2年連続13回目の出場、おめでとうございます。

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