西濃運輸-日本製鉄東海REX 観戦記(2023年東海地区都市対抗2次予選)

6月7日に岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで行われた西濃運輸-日本製鉄東海REXの観戦記です。
第4代表トーナメントの準決勝、勝てば王子の待つ決定戦に進め、敗れると第6トーナメントに行く大きな一戦。日本製鉄東海REXは今大会のエース、吉川投手を立て、西濃運輸はベテランの山下投手に託しました。

西濃運輸
020020303|10 H12 E0
000000000|0 H6 E0
日本製鉄東海REX

西濃運輸
山下(13)、森岡(20)、野田(15)-城野
日本製鉄東海REX
吉川(18)、荒木雅(28)-阿保

投手成績
西濃運輸
山下大輝 5回1/3 72球 被安打3 四球2 三振2 失点0
森岡大輔(大谷-神戸学院大 2年目) 1回2/3 22球 被安打0 四球1 三振1 失点0

野田晃誠(大垣日大-愛知東邦大 3年目) 2回 26球 被安打3 四球0 三振1 失点0

日本製鉄東海REX
吉川大翔 4回2/3 86球 被安打6 四球3 三振4 失点4
荒木雅玖 4回1/3 74球 被安打6 四球3 三振1 失点6

(出場選手)
西濃運輸
9渡邊(4) 6北野(6) 5野崎(28) D小中(10)→R左向(24) 7原田(31) 8丹下(23) 2城野(2) 4宮田(7) 3福山(8)
日本製鉄東海REX
9山本(3) D加藤辰(29) 7長南(10) 3吉位(7) 5平野晴(4)→4 4荒木誠(9)→H古川(5)→5 8大塚(2) 6平野翔(6) 2阿保(22)

(試合経過)
2回表、2死満塁から9番福山が詰まりながらもレフト前に落とす2点タイムリー。西濃運輸が先制。2-0
5回表、2死1,3塁から3番野崎、4番小中が連続タイムリー。ここでピッチャー交代、荒木雅。4-0
6回裏、1死から3番長南の打球が山下に当たり、山下は大事を取って降板。森岡がマウンドへ。
7回表、1死2塁から2番北野がタイムリー2ベース。2死3塁から4番小中が2ランホームラン。7-0
8回裏、ピッチャー交代、野田。
9回表、1死満塁から5番原田が2点タイムリー2ベース。6番丹下のスクイズ成功。10-0
西濃運輸が大勝。第4代表決定戦に駒を進めました。

総評

日本製鉄東海REXはプロ注目の吉川投手が先発。初回はボールそのものは走っていて、まっすぐで空振りを取る感じだったので調子は良さそうでした。
ただ、西濃運輸打線も対策は出来ていたのか、2回には打者が粘り始め、いい当たりとは言えないまでもしぶといヒットでチャンスを作って、9番の福山選手がこれまた食らいついてレフト前に落ちる2点タイムリーで先制。
5回も四球、ヒットで作ったチャンスで3番の野崎選手、4番の小中選手がタイムリーを打って吉川投手をK.O.。試合を決定付けました。
吉川投手はもちろんいい球を投げているし三振を取る場面もあるんですけど、左バッターへの配球が偏っている印象なんですよね。フォークが決まればいいんでしょうが・・・。ゾーンを広く使わないと厳しい印象です。
西濃運輸は理想的な形で勝利。唯一は山下投手が打球を当てて降板したのが大事に至らなければいいのですが・・・。
打つ方は好調。4番の小中選手に一発が出たのが今後に向けて大きいですね。
東海REXは投手以上に打線が深刻。ヒットは全てシングル。怖さがないんですよね。無死1塁でバントしている場合ではないと思うんですけどね・・・。
足で打開しようとしていたので、そういう攻撃を続けて、複数点を取れるようにチームで取り組んでほしいですね。

ピックアップ選手

西濃運輸 福山 大貴 捕手(明石-京産大 7年目)

9番1塁で出場。2安打のマルチで2打点。3度の得点機に絡む活躍。バスター打法を唯一去年から続けていますが、しぶとい打撃で貢献しています。

西濃運輸 小中 健蔵 内野手(九産大九州-西南学院大 1年目)

4番DHで出場。5回にタイムリーを放つと7回にはついに2ランホームラン。大学時代の長距離砲の片鱗を見せてくれました。この試合以降打撃成績が向上。我慢の起用が活きました。

西濃運輸 山下 大輝 投手(飛龍-常葉大浜松キャンパス 10年目)

大会にきっちりと合わせてきて、初先発のこの日も5回まで無失点。それだけに6回に手に打球を受けて降板したのが心配です。本戦に間に合えばいいのですが・・・。

日本製鉄東海REX 大塚 太一 外野手(静清-神奈川工科大 3年目)

7番センターで出場。1安打2四球とチャンスメイクしていました。盗塁も1つ成功。

日本製鉄東海REX 吉川 大翔 投手(坂井-専修大 2年目)

立ち上がりはボールも走っていて、状態は悪くなさそうでしたが、2回にしぶとくヒットを重ねられ、5回に捕まって降板。いい結果もあったが課題も出た大会になりました。

日本製鉄東海REX 荒木 雅玖 投手(長崎海星-九産大 1年目)

5回途中から登板。MAX146kmをマークするなど、力のある球もありましたが、西濃運輸打線に捕まり、6失点となりました。
苦い登板となりましたが、いいものはあるので今後に活かしてほしいですね。

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