東浦-西尾東 観戦記(2022年高校野球選手権愛知大会)

7月22日に刈谷球場で行われた4回戦第1試合、東浦-西尾東の観戦記です。
3回戦で中京大中京をコールドで破り勢いに乗る東浦。西尾東はシード校で3回戦からの登場で難敵誉を撃破。どちらの勢いが上回るかに注目して観戦しました。

東浦
000020410|7 H9 E0
002200000|4 H7 E1
西尾東

東浦
神谷(11)-山口
西尾東
柘植(10)、パウエル(1)、柘植-神谷

投手成績
東浦
神谷知宏 9回 102球 被安打7 四球2 三振5 失点4

西尾東
柘植大介 9回 114球 被安打9 四死球3 三振4 失点6
パウエル海(3年) 0/3 9球 被安打0 四球2 三振0 失点1

(出場選手)
東浦
9外山 5加藤 8杉本 3榊原 4寺本 2山口 7成瀬 1神谷(11) 6夏目
西尾東
8夏目 6近藤 3パウエル(1) 2神谷 7牧野 9中林(17) 4杉浦→H岩月(3) 5山口 1柘植(10)→H磯谷(19)

(試合経過)
3回裏、1死2,3塁から1番夏目が2点タイムリー。西尾東が2点先制。2-0
4回裏、1死3塁から6番中林がタイムリー。2死1塁から8番山口がタイムリー2ベース。4-0
5回表、1死1,2塁から7番成瀬のピッチャー強襲の当たりでアウトになるも、柘植は一旦ベンチへ。2死2,3塁で試合が再開。8番神谷が2点タイムリー。4-2
6回表、先頭の2番加藤の打球もピッチャー柘植の足へ。ちょうど1塁方向へ転がりアウトになるもまたもベンチで治療へ。その後再度マウンドへ。
7回表、1死2,3塁から9番夏目が2点タイムリー3ベース。ここでピッチャー交代、パウエル。連続四球で満塁とし、再び柘植がマウンドへ。2死満塁から4番榊原が2点タイムリーを放ち逆転。この回打者一巡で4点。6-4
8回表、1死2,3塁から1番外山が犠牲フライ。7-4
東浦が逆転勝ちを収めました。

総評

序盤は西尾東ペース。3回、4回に2点ずつを奪いそのまま押し切るかと思いましたが、柘植投手が5回表に打球を食らってから流れが東浦に傾き、6回にも2度目の打球が足に。6回は抑えるも、7回に捕まってしまいました。
本来は1塁に入っているパウエル投手や春に投げていた上村投手らがいるはずなのですが、初戦でも柘植投手が8点取られながらも完投。実際登板したパウエル投手はボールがばらつき2四球を出して再び柘植投手がマウンドへ、と、継投できない事情があった感じですよね。そこが苦しくなってしまいました。
打つ方は5回以降は2安打に抑えられました。神谷投手が上手く切り替えて上手く打たせて取った投球がお見事でした。
積極的に打っていくのが西尾東打線の特徴ですが、それが悪い方に出てしまって淡泊になってしまった形です。
東浦は清水投手がベンチを外れていました。それでも本来のエース神谷投手が4点失っても試合を立て直し、チャンスを作ったイニングでしっかりと得点。ピッチャー返しの打球が投手に2度当たるアクシデントも大きかったですが、強くピッチャーに打ち返す基本が実った形ですよね。
東浦はこれで、中京大中京に続き、シード校の西尾東を撃破。2度目のベスト8進出を賭けて、5回戦、自分たちの野球を心掛けていきたいですね。

ピックアップ選手

東浦 神谷 知宏 投手(3年)

先発し、4回までに4失点するも、5回以降はしっかりと抑えて流れをつかみました。MAXは129㎞。9回で102球としっかりと打たせて取る投球が出来ていたのがお見事。
テンポの良さが味方にいい影響していますよね。

東浦 榊原 雅貴 内野手(3年)

4番1塁で出場。2安打のマルチで7回には逆転となる2点タイムリーを放ちました。勝負強さはさすが4番ですね。

東浦 夏目 暖人 内野手(3年)

9番ショートで出場。3安打の猛打賞を記録。7回には同点の2点タイムリー3ベースを放ち、一気に東浦に流れを引き寄せました。

西尾東 夏目 滉也 外野手(3年)

1番センターで出場。3回には先制の2点タイムリー。1安打1四球と1番の仕事を果たす。

西尾東 中林 秀太朗 外野手(3年)

6番ライトで出場。2安打のマルチで、4回には打点をあげるタイムリー。しっかりとセンター返しの打撃が光りました。

西尾東 柘植 大介 投手(3年)

まっすぐは110㎞台。コントロールの良さとスライダーをうまく出し入れして打ち取る。2度打球を受けても続投。ただ、影響はあったように思います。奮投は素晴らしかった。

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