大商大-大経大 2回戦 観戦記(2020年秋季関西六大学リーグ)

10月19日に皇子山球場で行われた関西六大学リーグ、大阪商大-大阪経済大の2回戦の観戦記です。
勝率制で行われている今シーズン、大商大は勝てば優勝。負けると京産大とのプレーオフという状況での試合。関西地区では唯一の有観客のリーグでお客さんも平日の割には多く入って行われました。

皇子山球場は5年ぶりの来場。関西六大学リーグを見に来るのは何と12年ぶりでした。

大商大
000012001|4 H7 E0
000100000|1 H8 E2
大経大

大商大
吉川、花村、畑中寛-岡澤、門田
大経大
新谷、内林、中島、西-山本健

投手成績
大商大
吉川 4回 55球 被安打3 死球1 三振2 失点1
花村 4回2/3 68球 被安打3 四球1 三振3 失点0
畑中寛 1/3 14球 被安打2 四球0 三振0 失点0

大経大
新谷 3回 37球 被安打1 四球1 三振0 失点0
内林 2回 35球 被安打3 四死球3 三振0 失点1
中島 2回 40球 被安打2 四球1 三振1 失点2
西 2回 33球 被安打1 四死球2 三振2 失点1

(出場選手)
大商大
8湯口 6川中 D福元 9戸田 3修行 7犬飼→R万金→7 2岡澤→2門田 4家田 5新田→H大谷→5佐藤
大経大
大経大
4宮原 D三浦 8青木→R黒松→8→H坂本 7中野 3小西 5北田 2山本健 6西郷 9村井

(試合経過)
4回表、ピッチャー交代、内林。
4回裏、2死3塁から6番北田のタイムリー。大経大が先制。1-0
5回表、1死2塁から1番湯口がタイムリー3ベース。1-1の同点に追いつく。尚も四球で1死1,3塁となるも3番福元が1-6-3のゲッツー。同点止まりに。
5回裏、ピッチャー交代、花村。
6回表、ピッチャー交代、中島。2死1,2塁から8番家田がタイムリー。代打大谷もタイムリーで続き、大商大が2点勝ち越し。3-1
8回表、ピッチャー交代、西。
9回表、2死2塁から3番福元がタイムリー2ベース。4-1
9回裏、2死でピッチャー交代、畑中寛。5番小西、6番北田が連打で意地を見せるも7番山本健が投ゴロに倒れ試合終了。大商大が勝って優勝を決めました。

総評

大商大はプレッシャーからか、序盤からゲッツーでチャンスを逃す苦しい展開。4回表にも2死満塁のチャンスを活かせず、その裏に先制を許す最悪の流れ。5回表にようやく湯口選手のタイムリー3ベースで追いつくも、尚ものチャンスをゲッツーで逃す。5回を終わって同点ですが、流れがあるとは言い難い状態でした。
6回にようやく8番家田選手のタイムリーで勝ち越し。続く代打の大谷選手にもタイムリーが出てかなり楽になりました。
吉川投手から花村投手のリレーで1点に抑え、最後の1つのアウトを4年生の畑中投手に託す采配。2人ヒットを許し苦しみましたが、最後抑えて見事3季連続の優勝。さすがの強さでした。
吉川投手は測った範囲でMAX143km。花村投手は左でMAX137kmでした。花村投手は来年の成長が楽しみですね。
大経大もすでに消化試合の状態でしたが、大商大相手に苦しめて、力を出し切りました。9回2死からの4年生の小西選手のヒットは意地を感じました。こういうのを後輩たちが引き継いでいってほしいですね。
中島投手、西投手はどちらも141kmを計測。力がありました。中島投手は3年生ですので、来年に期待ですね。
3塁手の北田選手は打ってもタイムリーを含む2安打。守備でも好プレーが光りました。

優勝のシーンが見れて、これが2020年最初で最後になりそう。やっぱり選手が全力で喜んでいる姿を見れるのはうれしいですね。
こういう場を作ってくれた関西六大学リーグの運営の方に感謝。そしてこういう取り組みを他のリーグも見習って広げてほしいです。

ピックアップ選手

大商大 吉川 貴大 投手(島根開成、4年)

MAX149kmを誇る右腕、ということで注目されていた投手。この日はマイガンでMAX143km。三振を取るタイプというよりは、動く球も使って打たせて取るタイプ。社会人に行くようですので、更に球威を磨いて活躍してほしいですね。

大商大 花村 凌 投手(神戸国際大附、3年)

左で最速143kmを誇る。昨年春に最優秀防御率も取っているようですね。
この日のマイガンでは137kmが最速。ただ、球速以上に伸びを感じるタイプ。三振も取れるところが魅力ですね。線の細いタイプですが、常時140kmを目指してほしいですね。

大商大 湯口 郁実 外野手(大垣日大、4年)

ヒットは1本でしたが、貴重な同点タイムリー3ベース。嫌な流れを一つ解消する一打に4年生の意地を感じました。

大経大 中島 洸希 投手(福知山成美、3年)

がっしりした体格でMAX141kmをマーク。イニング数に近い三振を取る力があります。
上背もあるし、社会人とかでやる力はありそう。先発もしていますし、来年に期待ですね。

大経大 西 陸和 投手(玉島商、4年)

リリーフで活躍。この日はMAX141kmをマーク。バランスのいい体格で、三振も取れる右腕。4年間お疲れ様でした。

大経大 北田 大地 内野手(港高校、3年)

サードで好プレーもあり、打っても貴重なタイムリーを含む2安打。この試合が2度目のスタメン。来年はスタメンで多く出れるように、頑張ってほしいですね。

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