ホンダ鈴鹿-三菱自動車岡崎 観戦記(2022年日本選手権東海地区予選)

9月14日に岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで行われた第2試合、ホンダ鈴鹿-三菱自動車岡崎の観戦記です。
三菱自動車岡崎はコロナ等で欠場者が多く出ているとのことで、かなり選手が入れ替わっている印象。そうなるとエースの秋山投手の投球にかかる、そういう状況での試合でした。

ホンダ鈴鹿
201000000|3 H9 E1
010010000|2 H6 E0
三菱自動車岡崎

ホンダ鈴鹿
森田(21)、福島(12)、平尾(14)、竹内(11)-長
三菱自動車岡崎
秋山(21)、山口(12)、神原(16)-西川

投手成績
ホンダ鈴鹿
森田駿哉 6回0/3 94球 被安打5 四球1 三振4 失点2
福島孝輔(大阪桐蔭-同志社大 4年目) 2/3 10球 被安打0 四球0 三振1 失点0

平尾奎太(大阪桐蔭-同志社大 6年目) 0/3 5球 被安打0 四球1 三振0 失点0

竹内諒 2回1/3 35球 被安打1 四球1 三振4 失点0

三菱自動車岡崎
秋山翔 6回0/3 97球 被安打8 四球1 三振2 失点3
山口晃(佐世保実-関西学院大 5年目) 1回 11球 被安打0 四球0 三振2 失点0
神原友(東海大甲府-東海大 5年目) 2回 23球 被安打1 四球0 三振0 失点0

(出場選手)
ホンダ鈴鹿
5貞光(5) 6鈴木(2) 9長野(1) 2長(27) 7松本(4)→7栗原(24) D畔上(10)→R岡澤(28) 3石川(8) 4中川(7) 8小川(25)
三菱自動車岡崎
4菅原(3) 6宇都口(2) 5荒井(5) 7山田(29) 9星野(20) 3堂(0) D井上(25)→R豊住(24)→D 2西川(10)→H宮野(33) 8冨澤(4)

(試合経過)
1回表、2死満塁から6番畔上が2点タイムリー。ホンダ鈴鹿が2点を先制。2-0
2回裏、先頭の4番山田がソロホームラン。2-1
3回表、2死3塁から6番畔上がタイムリー2ベース。3-1
5回裏、1死2,3塁から9番冨澤の2ゴロの間に1点。3-2
7回表、無死1塁でピッチャー交代、山口。
7回裏、無死1,2塁でピッチャー交代、福島。2死2,3塁でピッチャー交代、平尾。四球で2死満塁となってピッチャー交代、竹内。ここを三振で斬って取ります。
9回裏、エラーとヒットで無死2,3塁。7番豊住と勝負して3直。代打宮野を申告敬遠。1死満塁で9番冨澤、1番菅原を連続三振。竹内が踏ん張ってホンダ鈴鹿が競り勝ちました。

総評

終盤は三菱自動車岡崎が押せ押せでした。ただ、そこで光ったのがホンダ鈴鹿の久芳監督の采配。7回裏は好投していた森田投手から福島投手、平尾投手、竹内投手とマシンガン継投。これで何とかしのぐ。
そして9回裏はエラーも絡んでの無死2,3塁。ここで途中から出場していた豊住選手と勝負して3直。そして代打宮野選手は申告敬遠。そして後続バッターと勝負して連続三振。もちろん抑えた竹内投手が一番偉いのですが、だれとどう勝負するか、勝負勘も冴えて素晴らしかったです。自分なら豊住選手を敬遠して無死満塁とした気がするのですが、それだと1手足りなかったのかもしれませんね。
三菱自動車岡崎はかなり厳しい布陣でした。それでも代役4番の山田選手が2回にホームランを放つ等、いる選手たちの奮闘も目立ちました。
秋山投手はヨーイドンで2失点。できれば失点を防いでほしかったですが、その後は立て直して6回3失点。試合を作ったのはさすが。リリーフの山口投手、神原投手も抑えて接戦に持ち込んだだけに、何とか追いつきたかったですね。
全体的に1年間、チームがそろわないまま過ぎた、というのが三菱自動車岡崎の印象。新しい力にも出てきてほしいところですね。
ホンダ鈴鹿は畔上選手が復調してきているのが心強い。打線がもう少し奮起して投手を楽にしたいですね。

ピックアップ選手

ホンダ鈴鹿 畔上 翔 外野手(日大三-法政大 7年目)

2打席連続タイムリーで3打点を記録。3安打と猛打賞。一時期打撃が落ちた印象がありましたが、ここにきての打棒復活はチームにとっても大きいですね。

ホンダ鈴鹿 竹内 諒 投手(松阪-早稲田大 6年目)

絶対絶命の7回裏、2死満塁でマウンドに上がり、三振で斬ると、9回には味方のエラーからの無死2,3塁と防ぎきって勝利に導きました。球速も戻ってMAX146㎞をマーク。チームにとっても大きな復活劇になっていますね。

ホンダ鈴鹿 森田 駿哉 投手(富山商-法政大 4年目)

先発でボールに力があって、MAX148㎞をマーク。これが2年前ならドラフト戦線で大騒ぎになっていたよな、という球でした。
森田投手はやはりいいとき悪いときの差が課題。安定感を出してチームに貢献していってほしいですね。

三菱自動車岡崎 堂 圭 内野手(京都学園-立命館大 5年目)

6番1塁で出場。3安打の猛打賞を記録。選手が多く抜けている三菱自動車岡崎打線で気を吐く活躍をみせました。

三菱自動車岡崎 秋山 翔 投手(日大鶴ケ丘-武蔵大 4年目)

先発で6回3失点。4回以降はさすがの投球でした。ただ、チーム状況的にはヨーイドンでの2失点がちょっと重かったですね。

三菱自動車岡崎 山田 将士 外野手(桐光学園-青山学院大 4年目)

4番レフトで出場し、第1打席でホームランを放ちました。全力疾走でのダイヤモンド1周が初々しかった。元々はピッチャーですが、打者転向。こういうチャンスを活かして成長していってほしいですね。

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