至学館-聖隷クリストファー 観戦記(2021年秋季東海大会)

11月6日に岡崎球場で行われた準決勝の第2試合、至学館-聖隷クリストファーの観戦記です。
粘りのあるチーム同士の対戦。ただ、聖隷クリストファーの粘りは一段上のものでした。

至学館
040100003|8 H11 E2
000032004|9 H17 E2
聖隷クリストファー

至学館
伊藤(10)、加藤希(11)、山本(1)-岩戸、磯村
聖隷クリストファー
堀内(5)、塚原(9)-水谷、河合

投手成績
至学館
伊藤幹太(1年) 5回2/3 102球 被安打11 四球2 三振5 失点5

加藤希 2回1/3 46球 被安打4 四球0 三振2 失点2
山本航(1年) 2/3 25球 被安打2 四死球2 三振1 失点2(自責点0)

聖隷クリストファー
堀内謙吾 1回2/3 36球 被安打3 四球2 三振1 失点4(自責点2)

塚原流星 7回1/3 119球 被安打8 四球2 三振2 失点4(自責点3)

(出場選手)
至学館
4加藤匠 8佐野 6安並 3宮田→7 7田頭(13)→H村瀬(17)→7→2磯村(2) 9櫛田 5兜森 2岩戸(12)→H猪飼(19)→R鈴木(16)→7→1加藤希(11)→1山本(1) 1伊藤(10)→3→3高井(14)
聖隷クリストファー
4成田→5 伊藤凛(16)→9 6赤尾 1堀内(5)→5 3山崎(2) 7小出(14) 8石橋→2河合(12)→H大石(14) 9磯野(8)→1塚原(9) 2水谷(3)→H石黒(19)→8

(試合経過)
2回表、1死満塁から9番伊藤がタイムリー。1番加藤匠のスクイズ成功。ここでピッチャー交代、塚原。2死2,3塁から2番佐野のバントヒット狙いがエラーを誘って2者生還。4-0
4回表、2死1,3塁から4番宮田のタイムリー2ベース。5-0
5回裏、無死満塁から2番伊藤凛が2点タイムリー。2死満塁から6番小出が押し出し四球。5-3
6回裏、1死2,3塁から2番伊藤凛の3ゴロの間に1点。更に2死満塁から4番堀内の遊ゴロがイレギュラーしてタイムリーに。ここでピッチャー交代、加藤希。5-5
9回表、先頭の加藤匠がエラーで無死3塁。無死2,3塁から3番安並から2点タイムリー。更に無死3塁から4番宮田がタイムリー。3点勝ち越し。8-5
9回裏、無死2塁から6番小出がタイムリー3ベース。代打大石が内野ゴロの間に1点。2死1,2塁から2番伊藤凛の3ゴロエラーで満塁。3番赤尾がフルカウントから押し出し四球。同点。4番堀内がタイムリー内野安打で逆転サヨナラ。
聖隷クリストファーが決勝進出を決めて、選抜をほぼ確定的にしました。

総評

至学館とすれば悔いが残る試合。序盤の5点リードを6回に追いつかれ、9回に一旦は3点勝ち越すも、その裏に逆転サヨナラ負け。
それでも同点で何とかしのいで、最後も1点リード、2死1塁まで行った。甲子園は目の前だった。
ただ、そういう状況で普段できていたことを普通にやるということが、いかに難しいか。ベンチワークも含めて、至学館は中盤以降、やれていたことができなくなっていきました。
あれだけ小刻みにピッチャーを変えてまで、主導権を守ってきた麻王監督も、伊藤投手が疲れていてもなかなか変えられず、追いつかれてしまう。好守備でピッチャーを支えてきたバックにミスが出る。バントに失敗が出る。
受け身に回る難しさも出ていた印象です。
それにしても聖隷クリストファーのしぶとさはすごかった。ここぞでの思い切りの良さ、そして食らいつく打撃、誰一人としてあきらめない。素晴らしい粘りでした。
エースが故障で投げられない。そんな不利ももしかしたら、力に変えていたのかもしれません。
塚原投手の奮闘もお見事でした。
これでチーム初の甲子園はほぼ手中に。ただ、決勝戦が静岡対決になったので、地域性という部分の引っ掛かりが出る可能性はあります。
残り1試合、大変ですけどいい試合を残してほしいですね。

甲子園を決めたチームと決まらなかったチーム。
コントラストが残酷ですね・・・。

ピックアップ選手

至学館 安並 蒼悟 内野手(2年(6))

4安打。至学館の中では唯一フリーで打たせている選手で勝負強さがすごい。9回に勝ち越しタイムリーを打てるところが素晴らしいですね。

至学館 加藤 希 投手(2年(11))

右のスリークォーターからMAX132㎞をマーク。切れのいい球で空振りを取る場面もあり、もう少し早いところで見たかった。

至学館 宮田 清光 内野手(2年(3))

4番1塁で出場。途中からレフト。2本のヒットがいずれもタイムリーで勝負強さを見せました。

聖隷クリストファー 塚原 流星 投手(2年(9))

中2日で2回途中からのロングリリーフ。切れのいいまっすぐを中心に、粘り強いピッチングが光りました。

聖隷クリストファー 堀内 謙吾 内野手・投手(1年(5))

ピッチャーは急遽だったようですね。ただ、その後、4番として3安打。9回のサヨナラヒットはいい当たりではなかったのが幸いした形でしたが、執念の内野安打でした。

聖隷クリストファー 小出 晴希 外野手(2年(14))

9回の土壇場、無死2塁からレフトオーバーの3ベースは見事な当たりでした。それを含め3安打1四球、打点2と活躍。

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