大府-愛産大工 観戦記(2021年高校野球選手権愛知大会)

7月25日に小牧球場で行われた5回戦、大府-愛産大工の観戦記です。
シード校栄徳を破った愛産大工は、現チーム初観戦。ここまで勝ち上がり方が安定している大府とどういう試合をするか注目して観戦しました。

大府
20300000001|6 H8 E2
00013100000|5 H11 E0
愛産大工
(延長11回)

大府
竹内裕、毛呂、竹内裕-椎野、米倉
愛産大工
永井、南村、伊藤-服部

投手成績
大府
竹内裕人(1) 10回2/3 146球 被安打8 四球2 三振4 失点2(自責点1)

毛呂琢人(10) 1/3 13球 被安打3 死球1 三振0 失点3

愛産大工
永井康介(10) 4回 61球 被安打5 四球1 三振4 失点5

南村隆ノ右(13) 3回 41球 被安打2 四死球3 三振2 失点0

伊藤太一(11) 4回 50球 被安打1 四死球2 三振2 失点1

(出場選手)
大府
8赤田 6鈴木翔 4鈴木創 1竹内裕→7→1 3倉本 2椎野(12)→H小林(13)→2米倉(2) 7鷲尾→9→7 9久保(16)→1毛呂(10)→9長南(9) 5田村(15)→H宇佐美(14)→5高須(5)
愛産大工
7平林也 6平林陽 3浅井 8加治 4小羽 5平川 9桐澤(1) 1永井(10)→H森(20)→1南村(13)→1伊藤(11) 2服部

(試合経過)
1回表、2死3塁から4番竹内裕が打った瞬間の2ランホームラン。大府が先制。2-0
3回裏、2死2塁から3番鈴木創がタイムリー。更に2死1,2塁から5番倉本が2点タイムリー3ベース。5-0
4回裏、2死1,3塁から7番桐澤がタイムリー。ここでピッチャー交代、毛呂。5-1
5回裏、無死満塁から3番浅井の2点タイムリー。4番加治もタイムリー。ここでピッチャー交代、再び竹内裕がマウンドへ。犠打失敗もあり、2死満塁まで行くも8番南村が三振に倒れ3点止まり。5-4
6回裏、1死3塁から2番平林陽のスクイズが成功。5-5の同点。
9回で決着がつかず。延長戦に。
11回表、2死3塁から1番赤田がタイムリー。大府が均衡を破り勝ち越し。6-5
その裏を竹内裕が抑え大府が競り勝ちました。

総評

試合の流れが序盤は大府、中盤は愛産大工、そして7回以降は膠着。やや愛産大工が押し気味ではありましたが、バント失敗などで徐々に勢いを失う。
そして延長11回表は1死から四球とワイルドピッチで1死2塁。ここで9番の高須は犠打。2死にしてでも3塁にランナーを送って1番の赤田に託し、赤田が初球を捉えてタイムリー。大府が競り勝った形に。
大府はやはり投打で竹内裕選手が中心のチーム。初回のホームランは圧巻。次の打席でも打球の速さが目立つヒット。そうなるとなかなか勝負してもらえなくなる。この日は申告敬遠1、死球1。やはり前後のバッターが打つかどうかが次の試合もカギになりそう。
投球は再登板して、終盤の方がいいボールが来ていました。ただ、当然疲れはあると思うので、次の試合での投球がどうなるかも注目されます。
愛産大工は先発の永井投手がMAX138km。伊藤投手もMAX133kmとエースの桐澤投手の登板が無くても安定した力を持っていました。ある程度ショートイニングでつないでいく起用も個人的には良かったと思います。
5回、7回、10回とバント失敗が響いたケースがありました。これが痛かったですね。点数詰まっての中盤から終盤はどうしても慎重になりますが、勢いに乗るというのも大事だったかも。
やはり地力のあるチームですし、この日出た2年生の平林也選手を中心に秋の新チームに期待したいですね。

ピックアップ選手

大府 竹内 裕人 投手(3年)

大府の大黒柱。やはり打者としての魅力が高く、ホームランはアーチストタイプの打球でした。申告敬遠の数も増えているようですし、打撃のチャンスは少なくなると思うので、いかに少ない失投を仕留められるかがカギになりそう。
投げては終盤段々とリミッターを外してから良くなり、MAX132kmをマーク。投げて打って大変ですけど、チームの中心として活躍が期待されますね。

大府 赤田 正虎 外野手(3年)

延長11回についに勝ち越しのタイムリー。そこまであまりタイミングがあっていない感じでしたが、相手に警戒されて四球2つで出塁。足も警戒されていますが、11回に1つ盗塁を決めました。外野で守備範囲の広さが目立ちます。

大府 倉本 雅佳 内野手(3年)

3回に貴重な2点タイムリー3ベース。ただ、それ以外では打てず。5回には目の前で竹内裕選手が申告敬遠。こういうケースでいかに普通に打てるか。これがチームのカギになりますね。

愛産大工 加治 悠馬 外野手(3年)

4番センターで出場し、3安打。ライナー系で逆らわない打撃が光る打者。

愛産大工 永井 康介 投手(3年)

右のスリークォーターから138kmをマーク。もっと注目されていておかしくないレベルの投手ですが、今年は層が厚いですよね。
いい当たりされることも多く、タイミングが取りやすいとかがあったかもですね。

愛産大工 平林 也希 外野手(2年)

唯一の2年生スタメンで、2安打1死球。盗塁を決める脚も持っています。新チームの中心として期待されますね。

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