西尾東-中部大春日丘 観戦記(2019年愛知夏大会)

7月15日に小牧球場で行われた3回戦第2試合、西尾東-中部大春日丘の観戦記です。
なんといっても昨年秋の伝説の試合の再戦となりました。負けない好ゲームを期待しましたが、真逆の内容での好ゲームになりました。

西尾東
0100001000003|5 H10 E0
1010000000000|2 H8 E2
中部大春日丘
(延長13回タイブレーク)

西尾東
橋本、山田-加藤
中部大春日丘
大島、泉-瀧本、山本

投手成績
西尾東
橋本(1) 3回 49球 被安打4 四球0 三振4 失点2
山田(10) 10回 129球 被安打4 四球1 三振11 失点0
中部大春日丘
大島(10) 6回1/3 114球 被安打7 四死球3 三振8 失点2(自責点1) 
泉(1) 6回2/3 94球 被安打3 四球3 三振6 失点3(自責点1)

橋本投手は右のオーバーハンド。MAX134kmを記録。3回はボール走ってきた感じでしたし、まだまだ十分行けそうでした。

山田投手は右のオーバーハンド。MAX145kmを記録。これまで見た中では最高のピッチングでした。ストライクゾーンがワイドだったのは確かですが、それをうまく使って春日打線を寄せ付けない。終盤足にきている感じもしましたが、投げ切ったのは見事。

大島投手は右のオーバーハンド。MAX140kmを記録。ややボール球が多く、球数を要していましたが、力のある球を投げていました。将来的にまだまだ伸びそうで楽しみです。

泉投手は先発じゃなくびっくりしました。やはり泉投手のチームだと思うので・・・。リリーフで上がった直後はコントロールに苦しみましたが、なんとか同点でしのぐとそこからは本来のピッチング。スライダーがキレキレで素晴らしかった。MAX133km。

(スタメン)

(交代選手)
西尾東
8内藤→H神谷(7)→R平岡→8→H伊吹→8椎名→H石川→3 7大谷→9→8 9越山遥→3→9 3永友→1山田 1橋本→H水谷(17)→7
中部大春日丘
8竹ノ内→H(19) 2瀧本(6)→6 4網代(7)→3 6横井(4)→4 1大島(10)→2山本 3江崎→1泉

(試合経過)
1回裏、2死3塁から4番乾がタイムリー。中部大春日丘が先制
2回表、1死2塁から9番橋本のバントヒットと悪送球でランナーホームイン。1-1
3回裏、2死2塁から3番柴田がタイムリー2ベース。2-1
7回表、1死1、2塁でエース泉がマウンドへ。2死満塁から押し出し四球。2-2
延長戦突入。
12回で決着つかず。タイブレーク突入。
13回表、先頭の加藤ヒットで無死満塁。大谷の犠牲フライで1点勝ち越し。2死2、3塁から森が2点タイムリー。5-2
西尾東がタイブレークを制しました。

西尾東は序盤多くチャンスを作りながら1点で留まると、中盤からは立ち直った大島投手に抑え込まれ、7回にようやくチャンスを作って、泉投手を引きずり出すと、そこで粘って四球を取って押し出しに繋げました。

ただ、それ以降は完璧に泉投手に抑えられ、延長に入ってもチャンスすら作れない。

苦しい流れでしたが、山田投手も素晴らしかった。130km後半から140km前半のまっすぐをコンスタントに投げて圧倒。7回に1死3塁のピンチがありましたが、ここも1塁ライナーと三振で斬りました。

9回裏、10回裏に2ベースを浴びてピンチもありましたが、そこも踏ん張ってタイブレークに持ち込み。
タイブレークでは2点タイムリーの森選手が大きかった。これで山田投手もぐっと楽になったし。

エースナンバーは橋本投手ですが、やはり山田投手次第のチーム。次の知多翔洋も侮れないチームですが、山田投手の負担を減らしつつ勝ち上がっていけば甲子園も見えてきます。野手の奮闘にも期待。

中部大春日丘は大島投手が大きく成長していました。泉投手から先発の役割を奪ったのは実力があってこそかな、と感じました。

試合のプランとしては、2-1で逃げ切る形だったでしょうし、読み通りの流れだったと思います。ただ、泉投手がリリーフでいきなり力が出せなかったこと、山田投手がかなり良かったことが想定外だったかな、と感じました。

どちらの外野もレベルが高く、秋の延長12回に続いての延長13回。拮抗したチーム同士の戦いだったのだと思います。タイブレークは残酷といえば残酷。でもこうでもしないと決着がつかない試合はありますから・・・。仕方ないです。

審判さんのゾーンがかなり広く、このレベルの投手同士だと点が入らなくなりますね。そこをコントロールするのは難しいのかな・・・。

何にしても満員の観客の中、素晴らしい戦いでした。両チームに拍手です。

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