享栄-愛工大名電 観戦記(2023年春季愛知県大会)
5月3日に岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで行われた第1試合、享栄-愛工大名電の観戦記です。
準々決勝なのでシード獲得後。どういう戦いを両チームが見せるか注目していましたが、両方ともこれまで通りの戦い方を見せてきました。
享栄
100100000|2 H9 E1
00200200X|4 H9 E0
愛工大名電
享栄
中井(11)、磯部(10)、東松(1)-西久保
愛工大名電
笹尾(1)、小島(12)、島田(13)、笹尾(1)-秋葉
投手成績
享栄
中井創友(3年) 4回 52球 被安打5 四球0 三振2 失点2(自責点1)
磯部祐吉(3年) 1回2/3 25球 被安打3 死球2 三振1 失点2
東松快征 2回1/3 33球 被安打1 四球0 三振3 失点0
愛工大名電
笹尾日々喜 8回1/3 136球 被安打9 四球2 三振8 失点2
小島大和(3年) 1/3 5球 被安打0 四球0 三振0 失点0
島田和明(3年) 1/3 2球 被安打0 四球0 三振0 失点0
(出場選手)
享栄
8眞野 4仲谷(19) 5大橋(4) 9高田 3小笠原(2) 2西久保(3) 7村上→H田口(12)→7 6太田(14)→6杉本(6) 1中井(11)→H細江(18)→1磯部(10)→1東松(1)
愛工大名電
5加藤 6河田 4金森 7寺田→9→7 1笹尾→7→1 9小島雄→H岡村(18)→9→H尾藤(15)→9小林(19)→7→1小島(12)→1島田(13)→7大泉(10)→9 8角 3中村 2秋葉
(試合経過)
1回表、1番眞野が初球先頭打者ホームラン。享栄が先制。1-0
3回裏、1死2,3塁から4番寺田が2点タイムリー。享栄が逆転。2-1
4回表、1死1,2塁から6番西久保がショート強襲のタイムリー。2-2の同点。
5回裏、ピッチャー交代、磯部。
6回裏、2死満塁でピッチャー交代、東松。1番加藤が2点タイムリー。愛工大名電が勝ち越し。4-2
8回表、2死満塁のチャンスを作るも得点ならず。
9回裏、無死1ストライクからピッチャー交代、小島。1死でピッチャー交代、島田。2死でピッチャー交代、笹尾。
愛工大名電が競り勝ってベスト4進出。
総評
両チームの投手起用に注目していましたが、享栄は中井投手から磯部投手、東松投手とリレー。名電は笹尾投手がほぼ最後まで投げ切る形。普段通りの戦いと言える起用でした。シードを取ったので、お試し起用が増えるかと思いましたが、意外とガチでしたね。
そんな中、享栄が眞野選手の先頭打者ホームランで先制しますが、名電が3回に4番寺田選手の2点タイムリーで逆転。すぐに4回表、享栄が西久保選手のタイムリーで追いつくという一進一退の試合。
6回裏、無死満塁のピンチを磯部投手が招き、そこから内野ゴロホームアウトで2死としたところで東松投手を投入。ここで、1番加藤選手が2点タイムリーを放って2点勝ち越し。結果的には東松投手投入が裏目に出てしまいました。まぁその後はしっかりと東松投手も抑えているわけで、仕方ないかな、とも思いますが、東松投手は徐々に球威が上がっていく感じで、リリーフでは力が限られるのかな、という印象も受けました。
愛工大名電の笹尾投手が8回の2死満塁をしのいで2失点。最後は倉野監督特有の細切れ投手起用がありましたが、おおむね笹尾投手が投げ切った形に。安定した投球でMAXは141km。終盤にも140km出ていましたし、タフさをみせましたね。
打線では加藤選手が3安打。東松投手からのタイムリーは値千金でした。素晴らしい選手ですね。
享栄は野手陣の奮起が夏に向けては必要となりそう。東松投手の負担を減らしたいですね。
東松投手は状態が今一つにも感じました。ここから夏にどういう調子で迎えるか。首脳陣の手腕も問われます。
ピックアップ選手
享栄 眞野 怜也 外野手(3年)
1番センターで出場。初球先頭打者ホームランは鮮やかな一発でした。こういうスイングを貫いてほしいですね。
享栄 高田 洸希 外野手(3年)
4番ライトで出場。2安打のマルチ。ただ、らしい、長打という打撃はここ2試合では見られず。警戒される中で打つのは大変ですけど、チャンスで打って打点を稼げるようにしていってほしいですね。
享栄 東松 快征 投手(3年)
6回に2死満塁でマウンドに上がり、ここでタイムリーを浴びました。ただ、そこからはノーヒットに抑え、奪三振も3。本来の球威ではないと感じましたが、それでも力があるのは確かですね。マウンドに上がった直後はボールが走っていなかった印象。ある程度イニングを投げる方がいいタイプかもですね。MAXは147km。
愛工大名電 加藤 蒼惟 内野手(3年)
1番サードで出場。3安打の猛打賞で東松投手から打ったのはお見事でした。しっかりと振り切れるのはいいですね。積極的な打撃が光ります。
愛工大名電 笹尾 日々喜 投手(3年)
8回まで2失点ピッチング。いきなり先頭打者ホームランを浴びましたが、そこからしっかりと立て直すあたり、メンタルの強さ、タフさを感じる投手です。MAXは141km。終盤でも球速は出ていたので、スタミナもありますね。要所で三振も取れていました。
愛工大名電 角 大和 外野手(3年)
7番センターで出場。2ベースを含む2安打のマルチ。6回には技ありのバントヒットを見事に決めてセンスのあるところを見せました。
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