愛工大名電-滝 観戦記(2020年秋季愛知県大会)

9月12日に刈谷球場で行われた愛工大名電-滝の観戦記です。
今大会の優勝候補にも挙げられる愛工大名電に対し、久々に県大会出場を決めた滝がどこまで食い下がれるかが注目でしたが、予想以上の健闘にしびれる試合になりました。

愛工大名電
200020010|5 H12 E2
000000010|1 H7 E1

愛工大名電
野嵜、佐藤タイキ、松下、中島、寺嶋-藤山

岡地、平井-渡邉、中田

投手成績
愛工大名電
野嵜(10) 3回 36球 被安打0 四球0 三振4 失点0
佐藤タイキ(12) 1回2/3 被安打2 死球1 三振3 失点0
松下(14) 1/3 8球 被安打0 四球1 三振0 失点0
中島(13) 1回1/3 22球 被安打3 四球0 三振1 失点0
寺嶋(11) 1回2/3 45球 被安打2 四球1 三振2 失点1(自責点0)


岡地(1) 8回2/3 150球 被安打12 四球2 三振3 失点5(自責点4)
平井(11) 1/3 4球 被安打0 四球0 三振0 失点0

愛工大名電
8永江 6房野 7田村(1) 3宮崎 9有馬 5三村 4市橋 2藤山(15) 1野嵜(10)→H利光(19)→1寺嶋(11)

2渡邉→9 6奈須 8兼氏 4外山 3長瀬 5松田 1岡地→7 9原→H中田(12)→9→2 7神谷(16)→R土屋→7→1平井(11)

(試合経過)
1回表、1死3塁から3番田村のタイムリー。1死1,2塁から5番有馬のタイムリー2ベース。愛工大名電が2点先制。尚も1死満塁でしたが、7番市橋が投ゴロホームゲッツーに倒れ2点止まりに。
5回表、2死1塁から6番三村のタイムリー3ベース。7番市橋のセーフティバント成功がタイムリーに。4ー0
5回裏、2死1,2塁、カウント1ー2でピッチャー交代、松下。
7回裏、1死満塁でピッチャー交代、寺嶋。ここを連続三振に斬ってリリーフ成功。
8回表、無死3塁から1番永江の犠牲フライ。5ー0
8回裏、2死2塁から6番松田の三遊間の当たりをショートが逸らし記録タイムリーエラー。5ー1
名電が逃げ切りました。

短評

名電としては負けるわけがないと初めから思っている試合。パーフェクトで3回を投げ終えた野嵜投手を早々に下ろして継投に入ったことでもそれは感じ取れます。
ただ、初回に2点を取ってその後にホームゲッツーでチャンスを逃してから、岡地投手を捉えきれなくなり、チャンスは作っても2死から。そうなると追加点が限られてしまい、滝に勢いを与える展開に。
それでも要所で投手交代を使って主導権は渡さなかった当たりはさすが。
左のそれほど速くない投手を打ち崩せないというのは私学強豪あるある。この試合を引きずらないようにしたいですね。
滝は大健闘。岡地投手はとにかく先頭バッターを許さず、四球も2つだけ。これが5点で踏ん張った一つの要因。そしてバックの盛り立て。初回先頭バッターにショートがエラーをしましたが、そこからはノーエラー。要所で内外野に好プレーが出て失点を最小限に防ぎました。
打つ方も4回まではノーヒットでしたが、5回に2死満塁のチャンスを作り、7回には1死満塁というビッグチャンスが。ここで点を取って慌てさせたかったでしたが、8回に1点を取ったのは立派。
願わくば、ヒット性の当たりだったので、記録をタイムリーにしてあげてほしかった・・・。
岡地投手は150球の熱投でした。この経験を今後に活かしてほしいですね。

ピックアップ選手

愛工大名電 野嵜 健太 投手(2年)

140kmを2度記録。圧倒的な投球を見せていました。まだまだ球威は上がりそうですし、成長が楽しみ。

愛工大名電 寺嶋 大希 投手(2年)

ピンチで登板し2者連続三振は圧巻。MAXは139kmだったかな。打席でも3ベースとセンスのあるところを見せる。

愛工大名電 有馬 伽久 外野手・投手(1年)

5打数4安打と素晴らしい打撃。センターから逆にしっかりとライナーが打てるので、打率が上がりますよね。

滝 岡地 慶人 投手(2年)

150球の熱投。バックと連携して名電打線を5点に抑えたことは素晴らしいの一言。打っても2安打。この試合のMVPですね。

滝 渡邉 大河 捕手(2年)

1番捕手と珍しい打順。ヒットは無かったですが四死球で2度出塁。肩の良さが光り、2.1秒くらいでセカスロを投げます。好リードも光りました。

滝 兼氏 琉加 外野手(2年)

2安打で2本とも見事に逆方向に捉えた打球。速球に負けない打撃が光りました。

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