名城大-佛教大 観戦記(2021年全日本大学野球選手権)

6月8日に東京ドームで行われた第3試合、名城大-佛教大の観戦記です。
大会の2回戦。佛教大はこの試合が初戦となりました。

名城大
000004000|4 H8 E1
002000000|2 H8 E2
佛教大

名城大
岩井、眞田、松本-野口
佛教大
木村、木下-井上

投手成績
名城大
岩井 3回 36球 被安打3 四球1 三振2 失点2
眞田 2回 34球 被安打3 四死球2 三振2 失点0
松本 4回 56球 被安打2 死球1 三振4 失点0

佛教大
木村 5回1/3 74球 被安打7 四球0 三振8 失点4
木下 3回2/3 41球 被安打1 四球0 三振2 失点0

出場選手
名城大
7小林 4多和田 8河田 2野口 9大矢→H大高→9 5水谷 D藤田→H橋本→R藤原→H大川 3坂上 6飯田
佛教大
7大星 4田中→R深海 5森本 3沢嵜 8木岡 6山守 9中山→H竹田→9 2井上 D木原→H岡野→H七條

(試合経過)
3回裏、1死3塁から1番大星がタイムリー。更に送って2死2塁から3番森本のタイムリー。佛教大が2点先制。
4回裏、2死から7番中山の3ベースが出るも8番井上が倒れ0点。
5回裏、2死満塁となるも5番木岡が中飛に倒れ得点ならず。
6回表、先頭の8番坂上がヒットで出塁。9番飯田がバント失敗して見逃し三振。1番小林がここでバントヒットを決めてリカバリー。2番多和田のヒットにレフトが弾いてしまい、その間に2塁ランナーホームイン。3番河田がタイムリー。2-2の同点。1死1,3塁から4番野口が右中間を破る2点タイムリー2ベースで逆転。ここでピッチャー交代、木下。4-2と名城大がひっくり返します。
7回裏、1死からヒットとエラーで1,2塁となるも、3番森本4番沢嵜が倒れ0点。
名城大が逆転勝利を収めました。

総評

名城大が逆転勝ち。
正直、5回終わった時点では名城大はほぼチャンスはなく、相手のエース木村投手がMAX148kmのまっすぐを軸に54球で5回まで投げ終える素晴らしい投球。そして相手打線の猛攻に四苦八苦の名城大投手陣・・・。勝つのは厳しいと思っていました。
1チャンス、あるとしたら6回表。ここで何とかしてほしいと思ったところで、先頭の坂上選手がヒット。次打者のバント失敗(そもそもバントを選択も個人的には好きではない)でしぼみかけたチャンスを1番の小林選手が3塁線に絶妙なバントヒットで取り返し、2番、3番、4番の3連打で逆転まで持っていきました。第1戦から打線を組み替えて、打っているバッターを集める作戦が上手くいきましたよね。結局8安打のうち5安打をこの回に集めて4点取ったわけで。勝つにはこれしかないという試合を演じたように思いました。
逆転した直後に前日完封勝利を収めていた松本投手を投入。逆転した直後を三者凡退に斬って名城の勝つ流れを確定させました。
ただ、松本投手はまだ2年生ですし、無理は正直心配ですが・・・。
次の試合は他の投手陣の奮起を期待したいですよね。
岩井投手は146km、眞田投手は151kmと素晴らしい球威は見せてくれました。神宮に場所を移す次戦も楽しみです。
野口選手はすごいですね。名城打線では別格の雰囲気を見せています。
佛教大は5回まで押せ押せでした。そこでもう1,2点取っていれば楽に逃げ切れたようにも思います。岩井投手、眞田投手には全然負けていない打線でした。松本投手はそこを抑えるのですごさが際立ちますが。
木村投手は素晴らしいピッチングを見せました。6回は、やはり三廻り目で慣れたところだったのかな、と思います。
リリーフの木下投手もしっかりと抑えましたし、2年前の準優勝のチームと比べられませんが、力のあるチームだな、と思いました。

ピックアップ選手

名城大 野口 泰司 捕手(栄徳 3年)

2安打がいずれも長打。8回の3ベースはフェンスの上部のラバーに当たったようで、自分はホームランかと思いました。
盗塁阻止で投手を助けましたし、打てる捕手として別格の存在になりつつありますね。今後の活躍も楽しみ。

名城大 河田 隆博 外野手(星城 2年)

リーグ戦で首位打者を獲得。この日は3番に入り同点タイムリーを放ちました。右のヒットメーカーというのはすごいですよね。

名城大 眞田 拓 投手(東郷 3年)

MAX151kmをマーク。東郷高校出身では現巨人の山本投手(中京大)以来の全国デビューとなりました。2回を無失点に抑えたもののややコントロールには苦しんだ内容。ここからどう修正していけるかがカギになりそうです。

佛教大 木村 光 投手(奈良大附 3年)

MAX148kmを記録。5回まではほぼ完ぺきな内容。外野にすらほぼ飛ばない投球で素晴らしかった。6回は突然捕まりましたが・・・。名城大を褒めるべきかな。

佛教大 大星 博暉 外野手(智辯和歌山 3年)

1番レフトで出場し2安打2四球と1番として素晴らしい仕事をしました。

佛教大 木下 隆也 投手(奈良大附 4年)

6回表、1死2塁でマウンドにあがりしっかりと抑えると、7回以降はヒット1本。味方の反撃までつながりませんでしたが、素晴らしいリリーフのピッチングでした。

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