富士大-岐阜聖徳大 観戦記(2021年全日本大学選手権)

6月7日に東京ドームで行われた第4試合、富士大-岐阜聖徳大の観戦記です。
岐阜大学リーグ4位から、日大国際関係学部、皇學館大を破って代表を取った岐阜聖徳大。
ジャイアントキリングをテーマに掲げて、全国大会の富士大戦に挑みました。

富士大
012010001|5 H6 E0
200000000|2 H11 E1
岐阜聖徳大

富士大
佐藤柳、板垣、金村-佐藤大
岐阜聖徳大
橋本、正木、伊藤翔、有賀-反頭

投手成績
富士大
佐藤柳 2/3 29球 被安打2 四球1 三振0 失点2
板垣 3回 48球 被安打4 四球1 三振3 失点0
金村 5回1/3 69球 被安打5 四球0 三振6 失点0

岐阜聖徳大
橋本 5回 82球 被安打4 四球2 三振5 失点4(自責点3)
正木 1回0/3 23球 被安打0 四球2 三振0 失点0
伊藤翔 2回 14球 被安打0 四死球2 三振0 失点0
有賀 1回 16球 被安打2 四球1 三振0 失点0

(出場選手)
富士大
D小林 7山田 4山城響 2佐藤大 8麦谷 9山城裕 6野田 3須田→R鈴木→3神田 5野原
岐阜聖徳大
9大野 5原田→R桂川→5内田 8横井 D牧内 2反頭 6木村 4三浦→H矢岸→4新谷 3鈴木→H青野→3 7五味→H日高→R福村

(試合経過)
1回裏、1死3塁から3番横井がタイムリー。2死1,2塁でピッチャー交代、板垣。6番木村がタイムリー。更に7番三浦がヒットで2死満塁となるも8番鈴木が倒れ、2点止まり。2-0
2回表、1死1,2塁で7番野田の遊ゴロをショートが上手く捌き、ゲッツーコースとなるも1塁への転送が悪送球となり、2塁ランナーがホームイン。2-1
3回表、2死1塁から3番山城響がライトへ逆転の2ランホームラン。3-2
4回裏、2死1,2塁でピッチャー交代、金村。ここは2番原田を2ゴロに仕留めます。
5回表、1死2,3塁から2番山田が犠牲フライ。4-2
5回裏、1死2,3塁のチャンスを作るも6番木村、7番三浦が連続三振で得点ならず。
7回表、無死1,2塁でピッチャー交代、伊藤翔。
9回表、1死1,3塁から1塁ランナーがスタート。挟まれる間に3塁ランナーが上手くスタートを切って生還。5-2
富士大が勝ちました。

総評

岐阜聖徳大の健闘が光りました。
初回に相手の投手陣を攻めて2点を先制。橋本投手も内容は良く、138kmくらいがMAXでしたが、ボールに力があり、富士大打線から三振5つを取るなど結果も残しました。
3回の逆転2ランはもったいなかったですが・・・。その前に2死から四球。そして山城響選手にも3ボール1ストライクから。どうしても勝負する場面ですが、一発は避けたかった。
ただ、打った山城響選手がさすがですよね。リーグ戦で3本打っていますし警戒はしていたので、上回られただけかな、と。
4回途中にはエースの金村投手を引っ張り出し、チャンスは何度も作った。ただ、そこでギアを上げる金村投手を打てなかった。やはり全国で活躍するチームには、そういうピッチャーがいますね。
この経験を活かして、秋はリーグ戦1位になって挑戦してきてほしいな、と思います。
富士大はヒット数が相手の半分近い6本。それでも5点を奪うところにすごみを感じます。
特に5回はヒットで出塁していた3塁ランナーに代走。そして、浅目のレフトライナーでそのランナーが生還するという、監督には何か見えていたとしか思えない采配で1点を取った。すごかったですね。
金村投手もピンチになると打たれる感じが無くなる投手。リーグ戦で57回を1失点というのは伊達じゃないというのが良く分かりました。強かったです。

ピックアップ選手

富士大 金村 尚真 投手(岡山学芸館 3年)

富士大としては出来る限り温存したかったであろう絶対的エース。リーグ戦で54回2/3投げて1失点というのはものすごい数字ですよね。
この日もピンチはたくさんあったのですが、そこからギアを上げるのか岐阜聖徳大に追加点を許しませんでした。MAXは145km。数字以上に切れを感じる投手でした。

富士大 山城 響 内野手(知念 4年)

リーグ戦で3本塁打を放っており、岐阜聖徳大もかなり警戒をしていました。外野手はフェンス間際を守り、長打警戒シフト。そこをしっかりと捉えて逆転2ラン。パンチ力はやはりすごいものがあります。この1本に終わったのは少し物足りなさも。

富士大 板垣 瑠翼 投手(秋田商 2年)

2番手で登板。まっすぐは147kmをマークするなど、力のある球を投げていました。今後の成長に期待。

岐阜聖徳大 牧内 大斗 内野手(東海大甲府 3年)

193㎝100kmと見るものを圧倒する体格。この試合では2安打1四球と結果を残しました。やはり長打を期待したいバッターですよね。

岐阜聖徳大 橋本 達也 投手(飛騨高山 3年)

MAXは138kmでしたが、初回からストライク先行で三振も5回までに5つ。エースらしい投球を見せました。切れがあるタイプで、試合を作れる投手ですね。

岐阜聖徳大 横井 一樹 外野手(岐阜聖徳学園 2年)

3番センターで出場し先制タイムリーを含む2安打。一番タイミングがあっていた印象。2年生ですし今後の成長を期待したいですね。

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