エネオス-東邦ガス 観戦記(2020年都市対抗野球)

11月23日に東京ドームで行われた第3試合、エネオス-東邦ガスの観戦記です。
2次予選では強さを発揮するのに、全国に行くと勝てない東邦ガス。今年はエネオス相手にどういう試合をするか注目して観戦しました。

エネオス
100010022|6 H7 E0
000000000|0 H10 E0
東邦ガス

エネオス
柏原、西島、藤井-柏木
東邦ガス
辻本、船迫、屋宜、水田-氷見、柴田

投手成績
エネオス
柏原 3回2/3 58球 被安打4 四球1 三振2 失点0
西島 1/3 5球 被安打0 四球0 三振0 失点0
藤井 5回 62球 被安打6 四球0 三振2 失点0

東邦ガス
辻本 7回2/3 112球 被安打6 四球1 三振8 失点4
船迫 1/3 3球 被安打0 四球0 三振1 失点0
屋宜 1/3 15球 被安打0 四死球2 三振0 失点2
水田 2/3 12球 被安打1 四球0 三振1 失点0

出場選手
エネオス
8田中→8村上 6川口 4小豆澤 3久木田 D山崎→H鹿屋 2柏木 7岡部 5篠原 9川端→9松本
東邦ガス
8大島 6金田→H小林→5小野 9上内 3若林 5比嘉→6 7亀山 D水本 2氷見→H柴田→2 4飯田→H新村

(試合経過)
1回表、1死から2番川口がソロホームラン。エネオスが先制。1-0
4回裏、無死1塁から4番若林が右中間へ大飛球。入ったように見えましたが判定はフェンス直撃ということで1塁ランナーがホームを狙うもタッチアウトに。2死1,3塁でピッチャー交代、西島。1ゴロに倒れ得点ならず。
5回表、2死2塁から9番川端がタイムリー2ベース。2-0
5回裏、ピッチャー交代、藤井。
8回表、2死1,2塁から3番小豆澤が2点タイムリー2ベース。ここでピッチャー交代、船迫。4-0
9回表、ピッチャー交代、屋宜。1死1,2塁でピッチャー交代、水田。8番篠原が2点タイムリー3ベース。後続は抑えるも6-0
エネオスが勝ちました。

総評

ヒット数はエネオスが7本、東邦ガスが10本。得点がエネオスが6点で東邦ガスが0点。
これが全てを象徴する試合。あと1本が出なかった東邦ガス。先制ホームランから欲しいところで点を取ったエネオス。投手交代のタイミングも含めて、エネオスが上回った試合でした。
東邦ガスは若林選手の当たりがフェンス直撃とされたことは不運でしたが、そこで若林選手がシングルになってしまったこととホームに無理して回って憤死となったこと。これが象徴的なプレーになってしまいました。
辻本投手は本来のピッチングでしたが、5回に痛い失点をしたことと、8回まで引っ張ったのが裏目に出た内容に。
6回までに4度得点圏を活かせなかったのが響きました。
エネオスは小豆澤選手が攻守で大活躍。8回のプレーはうならされました。なんにせよ初回から守備でピッチャーを助けたエネオスの強さが光った試合でした。
藤井投手は頭から行きたかったようですが、結果リリーフに回して正解でしたし、余力も残せました。今大会の注目チームになっていきそうです。

ピックアップ選手

エネオス 川端 将広 外野手(彦根東-筑波大、25歳)

9番ライトで出場し、2安打。センターから逆方向のバッティングが光りました。

エネオス 小豆澤 誠 内野手(飛龍-上武大、25歳)

攻守で活躍。8回のダメ押しの2点タイムリー2ベースも見事でしたが、8回裏のセカンド後方のハーフライナーを追いついて好捕した守備は圧巻でした。

エネオス 藤井 聖 投手(富士市立-東洋大、24歳)

楽天のドラフト3位。左のオーバーハンドで上からの投げ下ろし。MAX145kmでした。球威で押し込んでのフライアウトが多かった。

東邦ガス 辻本 宙夢 投手(静岡高校-駒澤大、24歳)

いきなり先制ホームランを打たれた時は心配しましたが、2回を踏ん張ってからしっかりと立ち直って好投。8回は引っ張りすぎだったかな・・・。

東邦ガス 若林 俊充 内野手(日体荏原-日本体育大、27歳)

不運な判定でホームランをヒットとされましたが、やはりきちんと走るべきでした・・・。ここがシングルで終わったことがこの試合の象徴になってしまったのは気の毒ですが。3安打と奮闘しただけに余計にそう思います。

東邦ガス 船迫 大雅 投手(聖光学院-東日本国際大-西濃運輸、24歳)

3球でしっかりと三振を取って8回を抑えたのはお見事。そこで出番が終わったのはもったいなかった。都市対抗予選で化けた印象ですし、来年は自チームのエースとして君臨してほしいですね。

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