日福大付-大府 観戦記(2021年高校野球選手権愛知大会)

7月27日に小牧球場で行われた準々決勝、日福大付-大府の観戦記です。
知多地区同士の対決となったベスト4をかけた対戦。終盤にドラマが待っていました。

日福大付
1000004002|7 H8 E2
0000000503|8 H13 E0
大府
(延長10回)

日福大付
松山-谷
大府
竹田、毛呂、竹内裕-椎野

投手成績
日福大付
松山海大(1) 9回2/3 151球 被安打13 四球7 三振9 失点8(自責点7)MAX133km

大府
竹田彪(11) 1回0/3 29球 被安打1 四球1 三振2 失点1 MAX126km

毛呂琢人(10) 6回 93球 被安打4 四球6 三振5 失点4 MAX129km

竹内裕人(1) 3回 44球 被安打3 四球1 三振2 失点2

(出場選手)
日福大付
8石川 7中村隆 9山下 5前田 2谷 3中村天→3遠藤(20) 6服巻 1松山 4内村
大府
8赤田 6鈴木翔 4鈴木創 7竹内裕(1)→1 3倉本→5→3 2椎野(12) 9鷲尾(7)→7 5田村(15)→H小林寛(13)→3→5高須(5)→H山本(17)→R久保(16) 1竹田(11)→1毛呂(10)→H宇佐美(14)→9長南(9)

(試合経過)
1回裏、無死1,2塁から3番鈴木創が犠打。1死2,3塁で4番竹内裕は申告敬遠。1死満塁で5番倉本は2ゴロゲッツーとなり、得点ならず。
8回裏、無死2,3塁から3番鈴木創の遊ゴロの間に1点。1死2塁から4番竹内裕がタイムリー。更に1死1,3塁から6番椎野のタイムリー内野安打。更に1死満塁から8番小林寛がタイムリー。更に1死満塁からワイルドピッチが出て同点に。尚も1死2,3塁からスリーバントスクイズを仕掛けるも失敗。後続も倒れて同点止まりに。5-5
9回裏に2死1,2塁とするも得点ならず、延長戦に。
10回表、1死1,2塁から7番服巻がセンターオーバーの2点タイムリー3ベース。日福大付が2点勝ち越し。7-5
10回裏、1死から四球とヒットで1,2塁。1番赤田の2塁横への打球が大きくイレギュラーをしてヒットとなり1死満塁。2番鈴木翔が三振に倒れ2死。3番鈴木創の初球がワイルドピッチとなり3塁ランナー生還。2死2,3塁からセンター後方横への打球がセンターが惜しくも取れず、2者が帰って逆転サヨナラ勝ち。
大府が激闘を制してベスト4進出を果たしました。

総評

日福大付としては勝てる試合を落とした形に。
松山投手は7回まで79球で無失点。7回表の満塁ホームランで試合は決まったと感じました。
ただ、8回に先頭バッターへのストレートの四球からコントロールがばらつきだします。かなり疲労が来ていたと考えられます。ここのどこかでリリーフにスイッチ出来ていたなら・・・。もちろんエースからの交代ですから代えにくいのは間違いないですし、度胸がいります。代えてもダメだった可能性もありますし。タラレバと言われればそれまでですが。
ただ、9回は何とかサヨナラのピンチを踏ん張りましたが、限界は来ていたと思います。
一発勝負の夏大でのエースの交代時期。難しいんですよね・・・。
大府も1回、3回、4回と先頭バッターを出しながら得点を奪えず。そして7回には2死1,3塁から3番山下選手を申告敬遠して4番前田選手勝負を選択して満塁弾を浴び、勝負あったかと思いました。
ただ、スタンドは大府の応援が多く、かなり拍手などで後押しがあった。チャンステーマが鳴り響き、それに合わせて正面スタンドからも手拍子。これが勢いを与えたように思いました。
竹内裕選手はマークされながらも2安打。やはりこの前後が打つかどうかで得点が入る形になります。
そこまでノーヒットだった3番の鈴木創選手が良く最後に打ちました。
投手陣も竹内裕投手に頼らず、毛呂投手が良く投げたと思います。
しかし夏は本当に怖い。そして、スタンドの後押し、投手交代、作戦の選択。色々な要素が詰まったゲームでした。
歓喜の大府はともかく、日福大付の選手たちにとっては残酷な試合だったな、と。これが野球等のスポーツの怖さですね。

ピックアップ選手

日福大付 松山 海大 投手(3年)

7回まではほぼ完ぺきな内容。ただ、前の試合でも9回を完投。そこから中1日。四球を出さない投手が出したところで何とかしたかった。MAX133km。緩急を使って上手く大府打線を打ち取っていました。

日福大付 前田 真偉雅 内野手(3年)

7回の満塁ホームランはその直前に3番山下選手の申告敬遠を受けての怒りの?一発。見事な振りぬきで4番の意地を見せました。

日福大付 服巻 響輝 内野手(3年)

10回表に貴重な2点タイムリー3ベース。これで試合は決まったかと思いましたが・・・。守備で落ち着いたプレーも光りました。

大府 毛呂 琢人 投手(3年)

2回無死2塁、1-2というカウントからマウンドへ。この後1死3塁となるもスクイズを外してピンチを脱出。4回、5回にも満塁のピンチを作るも0に抑えて、終盤まで接戦に持ち込む投球を見せました。要所で三振も取って力のあるところも見せました。

大府 竹内 裕人 外野手・投手(3年)

いきなり申告敬遠。ランナーがいる場面で勝負されたのは4点ビハインドの8回裏、1死3塁。ここでしっかりとタイムリーを打ったのはさすがでした。存在感は県内でもトップクラスですね。打球が速いです。投手としては前の試合の疲れもあったと思います。何とか少しでも回復させて次に挑んでほしいですね。

大府 鈴木 創大 内野手(3年)

最後にセンターを破る2点タイムリー2ベース。そこまではなかなか打てない場面が多かったですが、最後に仕事を果たしました。4番の竹内選手をサポートして得点につなげたいですね。

この試合の写真アルバムはこちら

コメントを残す

関連記事を表示