名古屋-人環大岡崎 観戦記(2023年選手権愛知大会)

7月11日に春日井球場で行われた名古屋-人環大岡崎の観戦記です。
どちらも県大会に出場経験がある同士の好カード。名古屋が先手を奪って試合を進めました。

名古屋
120000112|7 H8 E1
001010000|2 H7 E3
人環大岡崎

名古屋
石川(1)、加藤(11)-石部
人環大岡崎
佳山(1)、藤田(10)、佳山(1)、大須賀(3)-佐藤

投手成績
名古屋
石川遥祐 2回0/3 29球 被安打2 四球0 三振1 失点1
加藤勇樹 7回 83球 被安打5 四球0 三振5 失点1

人環大岡崎
佳山剛樹 6回1/3 126球 被安打5 四球8 三振5 失点4(自責点3)
藤田翔太(3年) 1回 20球 被安打0 四球1 三振0 失点1(自責点0)

大須賀迅(3年) 1回2/3 43球 被安打3 四球3 三振1 失点2

(出場選手)
名古屋
6蟹江 3杉崎 8相島 5加藤(11)→1 1石川→5水島(20)→H與儀(14)→5奥薗(5) 4瀬上 7松原 9田中 2石部
人環大岡崎
6夏目 8三浦→7→8→7 1佳山→8→1→8 3大須賀→1 5深谷→5金澤(17)→H倉地(15)→R森田(20) 9徳山 7村本→1藤田(10)→7齋藤(12)→3大衡(16) 2佐藤 4越山

(試合経過)
1回表、1死3塁から3番相島のスクイズ成功。名古屋が先制。1-0
2回表、1死2,3塁から9番石部の2点タイムリー2ベース。3-0
3回裏、初球を投げたところで名古屋の石川投手が足に痙攣をきたし、試合が中断。約20分開けて再度マウンドに上がるも、8番佐藤に中断後の1球目をヒットに打たれて再びダウン。結局交代となり、加藤がマウンドへ。2死2塁から2番三浦がタイムリー。人環大岡崎が1点を返す。3-1
5回裏、1死2塁から9番越山のバントヒットがピッチャー、内野を抜けて外野まで転がりタイムリーに。3-2
6回表、2死1,2塁でピッチャー交代、藤田。
7回表、2死1,3塁でピッチャー交代、佳山。代打與儀がタイムリー。4-2
8回表、1死1,2塁でピッチャー交代、大須賀。2死満塁から4番加藤を押し出し四球。5-2
9回表、1死1,2塁から9番石部がタイムリー。1死1,3塁から1番蟹江のスクイズが成功。7-2
名古屋が勝ち3回戦進出を決めました。

総評

1,2回に3点を先制し、名古屋ペースで試合が進むも、3回表にチャンスを逃し、その裏に石川投手が足の痙攣で降板。そこから徐々に人環大岡崎ペースに。3回、5回に1点ずつ取り1点差に。
ただ、加藤投手も徐々に内容が良くなり、結局7イニング投げて無四球。このコントロールの良さが大きな武器ですね。まっすぐは120km半ばくらいですが、要所で三振も取れて好リリーフでした。
一方人環大岡崎は与四球が多く、結局12個出した形に。失点したイニングはほとんど四球が絡んでいますし、やはり四球は苦しくしますね。後、佳山投手の再登板はやはり厳しかった。大須賀投手にどこか不安があって、藤田投手から継投が出来なかったのでしょうけど・・・。終盤踏ん張り切れませんでした。
打線も結局連打が5回の1度だけ。チャンスを3回~5回は押していたのでここで追いつきたかったです。
名古屋は石川投手が130kmをマークするなど、力があっただけに、足痙攣での降板は残念。次の試合に支障が出ないといいですね。
打線はやや残塁が多く、あと一押しが出来なかったのは反省ですけど、バントの上手さは際立ちましたし、スクイズで2点は鮮やかでした。

ピックアップ選手

名古屋 加藤 勇樹 投手(2年)

4番サードでスタメン。3回途中からマウンドへ。球速は120km中盤くらいでしたが、コントロールが良く四球が0で大崩れしないタイプの投手。丁寧な投球が光りました。打つ方はノーヒットも3四球としっかりと見極めていました。

名古屋 石部 凌之介 捕手(3年)

9番捕手で出場。2本のヒットがいずれもタイムリーで2打点。犠打も含めて打席での活躍が光りました。リードでも緊急登板した加藤投手を上手く引っ張りました。

名古屋 蟹江 謙介 内野手(2年)

1番ショートで出場。1安打1四球。9回にはダメ押しとなるスクイズを鮮やかに決めました。初回には3盗を決めて先制点につなげました。守備でも好プレーを披露。

名古屋 石川 遥祐 投手(3年)

先発して左でMAX130kmをマーク。2回までは危なげなくゴロを打たせていました。熱中症だと思うので、しっかりと回復させてほしいですね。

人環大岡崎 佐藤 弦 捕手(2年)

8番捕手で出場。2安打のマルチ。セカスロでも2.06秒で投げる場面もあり、秋以降も楽しみ。

人環大岡崎 佳山 剛樹 投手(3年)

3番投手で出場。降板後はセンターへ。120km中盤と以前見た時より球速は出ていなかったですが、3回以降は立ち直って好投。再登板はやはり厳しかったですね。打つ方は内野安打1本。足の速さも武器。

人環大岡崎 越山 市温 内野手(2年)

9番セカンドで出場。5回のバントヒットは鮮やかすぎました。バントの上手い選手。

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