向陽-東郷 観戦記(2022年春季名古屋地区2次T)

3月30日に春日井球場で行われた第2試合、向陽-東郷の観戦記です。
お互いに現チームは初めてですが、向陽は秋に中京大中京や栄徳を破っていたのでどんなチームか注目して観戦しました。

向陽
300003031|10 H12 E4
023000100|6 H11 E4
東郷

向陽
加藤(1)、石黒(10)、米光(8)-高島
東郷
長谷川(1)-金子

投手成績
向陽
加藤瑞丸(3年) 2回0/3 45球 被安打2 四球4 三振2 失点4(自責点2)

石黒晄基(2年) 4回 62球 被安打5 四球1 三振3 失点1

米光悠 3回 39球 被安打4 四球0 三振1 失点1(自責点0)

東郷
長谷川一心 9回 165球 被安打12 四死球4 三振12 失点10(自責点6)

(出場選手)
向陽
6角矢 8米光→1 7山田禄→H石原(13)→7 3横井 2高島 5仙波 9今井→8 1加藤→1石黒(10)→H唐井(20)→9河口 4範國
東郷
6福原 1長谷川 7安藤(3) 2金子 9鳥羽 8近藤 3室田(4) 5多賀 4加藤(14)→H工藤(10)

(試合経過)
1回表、2死満塁から6番仙波の走者一掃の3点タイムリー2ベース。向陽が先制。3-0
2回裏、無死1,3塁から8番多賀のセーフティスクイズ成功。更に2死2塁からタイムリーエラーで1点。3-2
3回裏、無死1,2塁でピッチャー交代、石黒。1死2,3塁から6番近藤がタイムリー。更にキャッチャーからの牽制が悪送球となり3塁ランナーが生還。2死3塁から8番多賀のタイムリー内野安打。5-3と東郷が逆転。
6回表、1死満塁から1番角矢がタイムリー。2番米光の1ゴロエラーで2者生還。向陽が逆転。6-5
7回裏、無死満塁から8番多賀の犠牲フライ。6-6の同点。
8回表、1死1,3塁から3番石原の2点タイムリー3ベース。4番横井の犠牲フライ。9-6と向陽が勝ち越し。
9回表、2死2塁から9番範國のタイムリー。10-6
向陽が勝って県大会進出を決めました。

総評

試合の流れが行ったりきたりする展開。
得点にはお互いにエラーが絡んでいるケースが多く、試合内容的には褒められた試合ではなかったですが、お互いに勝ちたい気持ちが出ていて、応援している人からするとより苦しい試合だったように感じます。
向陽は特出した選手がいる感じもなく、投手も球威はあまりない投手ばかり。それでも1番の角矢選手を中心に、勝負強さを見せ、途中出場の石原選手が勝ち越し打を打つなど、全員野球が出来ていた印象です。
バントをあまり使わず積極的に攻めていきますが、9回の土壇場では1死から送って点を取りに行くなど、作戦の妙も光りました。
東郷はエースの長谷川投手が完投。三振12個奪ったように力はあったのですが、ピンチで踏ん張り切れず。バックがもう少し盛り立てたかったですね。
6番の近藤選手が4安打と活躍も、上位にあまりヒットが出ず。その分つながりに欠けたかな、と感じました。

ピックアップ選手

向陽 角矢 慶太 内野手(3年)

1番ショートで出場。5打数4安打とさすがの打撃を見せました。一番驚いたのが9回表、2死1塁で申告敬遠を受けたこと。どうしても追加点をやりたくない場面とはいえ、1塁ランナーを押し出してまで敬遠というのは見たことがなかったのでびっくりでした。
それくらい評価されている選手なんだな、と実感。

向陽 石原 嘉人 外野手(2年)

5回に代打で出場も連続三振。3打席目の8回に勝ち越しの2点タイムリー3ベースを放ち、試合を決めました。大きな一打でした。

向陽 米光 悠 外野手・投手(3年)

3番手で7回からマウンドへ。正直スピードの無いサイドハンドなのですが、逆に相手にとってはタイミングが取れないようで、3回を1失点。淡々と投げて最後まで抑えきりました。意図的にこういう投手を用意している向陽の戦略の高さも感じました。

東郷 長谷川 一心 投手(3年)

まっすぐは120㎞半ば。最後まで気迫を見せて、投手らしい投手でした。三振も12個奪ったものの、球数が多く終盤踏ん張り切れず。もう少し打たせて取れるといいですね。

東郷 近藤 瑠星 外野手(3年)

6番センターで出場。4打数4安打1四球と全打席出塁でした。チャンスで回したかったですね。

東郷 多賀 旭陽 内野手(3年)

8番サードで出場。セーフティスクイズや犠牲フライ等で3打点と活躍。

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