向陽-旭丘 観戦記(2023年秋季名古屋地区1次予選)

8月14日に名経大市邨グランドで行われたブロック決勝戦、向陽-旭丘の観戦記です。
井戸田投手が良いと教えてもらったので、見たいと思って足を運びました。

向陽
000100141|7 H9 E1
030020001|6 H16 E1
旭丘

向陽
軍司(1)-大下
旭丘
井戸田(1)、局(10)-杉原

投手成績
向陽
軍司拓海 9回 131球 被安打16 死球2 三振9 失点6

旭丘
井戸田晴斗 8回0/3 123球 被安打9 四球2 三振7 失点7(自責点6)
局優翔(1年) 1回 18球 被安打0 四球1 三振1 失点0

(出場選手)
向陽
8太田伊 6太田陽 2大下 5川嶋 7兼岩 9西田 3津田 4塩地 1軍司
旭丘
9肱岡 6上野 8杉森 5森島 1井戸田→3 2杉原 3局(10)→1 7藤田(11) 4内山

(試合経過)
2回裏、1死3塁から9番内山がタイムリー。更に2死2,3塁から3番杉森が2点タイムリー。旭丘が3点を先制。3-0
4回表、2死2塁から4番川嶋がライトへ落ちるタイムリー。3-1
5回裏、2死1,2塁から7番局が2点タイムリー2ベース。5-1
7回表、2死1,2塁から7番津田がタイムリー。5-2
8回表、1死1塁から3番大下が2ランホームラン。更に4番川嶋がヒットで出て5番兼岩が逆転の2ランホームラン。向陽が2ラン2本で逆転。6-5
9回表、9番軍司が2ベース。ここでピッチャー交代、局。無死1,3塁からセーフティスクイズを仕掛けるも3塁ランナーがアウトに。1死1,2塁からワイルドピッチで1死2,3塁。ここで3番大下がスクイズを決めて1点追加。7-5。
9回裏、無死1塁から2番上野がタイムリー2ベース。更に無死1,2塁から犠打で1死2,3塁。5番井戸田が三振。6番杉原が死球で2死満塁。7番局が右飛に倒れ試合終了。向陽が最後逃げ切ってブロック1位に。県大会出場を決めました。

総評

レベルの高い好ゲームでした。
まずどちらの先発ピッチャーも好投手。旭丘の井戸田投手は長身の右腕で、MAX136kmをマークするなど力のあるまっすぐと変化球で向陽打線を序盤は圧倒。4回にエラー絡みで失点をしたものの6回まで1失点と素晴らしい内容でした。
向陽の軍司投手は1年生サウスポーで、夏に登板もしていますが、先発でこの日はMAX126km。ただ、球速以上に力を感じますし、死球は2つ出したものの四球は0。ヒットは浴びながらも最後まで球威が落ちずに完投したのは素晴らしかった。こちらも将来が楽しみな投手。
旭丘は16安打を放ったように、序盤から毎回チャンスを作ってそれを向陽がなんとかしのぐ展開。それでも5回までに5点を奪って試合は決まったかな、と思ったのですが・・・。
中1日で先発していた井戸田投手は7回くらいに疲れが見え始め、そこを向陽打線がしっかりと捉えていって、7回にまず1点。ここは尚も2死満塁を防いだのですが、8回には3番大下選手、5番兼岩選手が2ランホームランを放って一気に逆転。疲れが出ていたとはいえ球威のある井戸田投手を捉えた向陽打線もお見事。打線は本当にレベルが高いんですよね。
9回にはスクイズで追加点を奪い2点差。旭丘も9回裏に反撃を見せて1点返し尚も1死2,3塁でしたが、ここで軍司投手が素晴らしい球を投げて井戸田選手を三振に斬って、最後も2死満塁まで行きましたが抑えきりました。1年生左腕の奮闘が素晴らしかったですね。
旭丘は優位に試合を進めていただけに、ちょっとショックを受けそうな負け方。まだ2位抜けの可能性がありますが、何とか気持ちを立て直したいところ。1日台風で空くのを上手く利用したいですね。
向陽はこれで県大会出場。打線は本当に活発ですが、ベンチからの声の的確さも感じます。チームで戦っている姿勢がいいですね。
県大会も軍司投手中心になると思いますが、他の投手を含めて1年生をしっかりと助けて勝ち上がりたいですね。

ピックアップ選手

向陽 軍司 拓海 投手(1年)

夏にも登板経験がある1年生サウスポー。MAX126km。カーブが良く曲がるのが特徴。スタミナがどうかな、と思いましたが最後まで投げ切ったのはお見事。県大会での活躍も楽しみ。

向陽 大下 陽也 捕手(2年)

3番捕手で出場。7回に反撃のきっかけとなる先頭で2ベース。8回には1点差に迫る2ランホームラン。こういう勝負所で打てるのが素晴らしい。9回にはスクイズも決めて勝利に貢献しました。捕手としても1年生の軍司投手をしっかりと引っ張って完投勝利に導きました。

向陽 兼岩 慶太 外野手(2年)

5番レフトで出場。8回に値千金の逆転2ランホームランを放ちました。

旭丘 井戸田 晴斗 投手(2年)

長身の右のオーバーハンド。角度があり、この日のMAXは136km。変化球もまだそんなに種類があるわけではないのですが、カウントを取る時にも投げられるので、器用そうな面も見れます。伸びしろも感じますし、相当楽しみな投手。

旭丘 杉森 想大 外野手(2年)

3番センターで出場。2安打のマルチ。2回には2点タイムリーを放つ。勝負強さが光る打者。

旭丘 肱岡 杜和 外野手(2年)

1番ライトで出場。ラッキーなヒットもありましたが、4安打はお見事。しっかりと振ってコンタクト出来る選手。

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