天理大-名城大 観戦記(2022年全日本大学野球選手権)

6月7日に東京ドームで行われた第2試合、天理大-名城大の観戦記です。
愛知大学リーグを圧倒した名城大が全国でどこまで戦えるか、注目して観戦しました。

天理大
000000100|1 H8 E0
00000003X|3 H10 E0
名城大

天理大
真城(17)、本間(18)、藤居(15)-小林
名城大
松本(11)-野口

投手成績
天理大
真城翔大 7回0/3 94球 被安打8 四球1 三振3 失点2
本間悠貴(大冠 3年) 0/3 3球 被安打1 四球0 三振0 失点1

藤居海斗(近江 3年) 1回 15球 被安打1 四球1 三振0 失点0

名城大
松本凌人 9回 117球 被安打8 四死球3 三振9 失点1

(出場選手)
天理大
D大林(34) 4吉田元(7)→7→4 6友杉(6) 3近藤(25) 8渡邊(9)→H藤森(25)→4→8福本(29) 5中川(8) 9吉田健(32)→8→9 7岩本(27)→9→7 2小林(27)→俵藤(3)
名城大
5多和田(9) 7小林(1) 3伊藤(3) 2野口(35) 8河田(8) D大矢(7)→H中村(10) 9塩崎(6)→R堀(25)→9 6馬渕(2) 4山蔭(1)→H加藤(4)→4

(試合経過)
5回裏、2死1,2塁から2番小林のセカンド頭上のライナーでしたがセカンドがジャンプして好捕。得点ならず。
7回表、1死1塁から8番岩本のところでエンドラン。打球がライト線に飛んで一気にランナーが生還。天理大が先制。1-0
8回表、2死1,2塁から6番中川のヒットでセカンドランナーがホームを突くもタッチアウトに。追加点を防ぎます。
8回裏、1番多和田がヒット。2番小林のバントヒットで無死1,2塁。ここでピッチャー交代、本間。3番伊藤が2ボールから3ランホームランで逆転。ここでピッチャー交代、藤居。3-1
名城大が逆転勝ちを収めました。

総評

引き締まった好ゲームでした。
お互いにランナーは出ていたのですが、先頭バッターはとにかく許さない。結果天理大は7回、8回の2度、名城大は8回の1度だけ、先頭が出塁。結局そこが点になっているので、先頭バッターが出る出ないは大きいですよね。
真城投手はほぼ130㎞台の投手。要所でゴロアウトが多く、上手く打ち取られていた印象でした。ボールが動くタイプだったかもしれません。バックも好プレーで盛り立てていました。
松本投手はMAX148㎞。これに130㎞台の変化球で打ち取る投球。天理大もまっすぐに良くついてきて、松本投手に対応していました。
7回は1チャンスでエンドランが上手くはまって先制。8回に追加点が入っていたら決まっていたかもしれません。ホームのクロスプレーは微妙なタイミングでした。名城大としてはしっかりと防いでいい流れになったのが大きかったですね。
伊藤選手はそこまでノーヒットでしたが、8回にはさすがシーズン最多安打更新を達成したというところを見せてくれました。しっかりと打たせたベンチも良かった。
名城大としてはこれ以上ない形での逆転勝ち。この勢いを次につなげたいですね。

ピックアップ選手

天理大 中川 彰 内野手(天理 3年)

6番サードで出場。2安打のマルチで松本投手にしっかりとついていっていました。足も速く、内野ゴロで4秒を切るタイムも。

天理大 真城 翔大 投手(高知商 3年)

先発で8回途中まで好投。130㎞台のまっすぐながら、名城大打線を要所で打たせて取るピッチングがお見事でした。粘りが光りましたね。

天理大 岩本 大輔 外野手(敦賀気比 4年)

8番レフトで出場。7回には貴重な先制のタイムリー2ベースを放ちました。主将の意地を感じましたね。

名城大 伊藤 雄紀 内野手(健大高崎 3年)

8回に値千金の逆転3ランホームラン。文句なしの飛距離でした。そこまでタイミングがあっていない感じだったので、ピッチャーが変わってくれたのも良かったかもですね。

名城大 松本 凌人 投手(神戸国際大附 3年)

MAX148㎞。立ち上がりに2四死球を出す等、不安定でしたが徐々に立ち直りました。終盤は疲れもあったと思いますが、9回は力を振り絞って2奪三振。1失点と見事な完投勝利を収めました。

名城大 小林 大介 外野手(健大高崎 4年)

2番レフトで出場。2安打のマルチで8回は鮮やかなバントヒットでした。1塁駆け抜けは3.82秒と異色のタイムを記録。5回も惜しいライナーでした。

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